本当は私の事なんてこれっぽっちも好きじゃないんだよね
陸君はさ、本当は私の事なんてこれっぽっちも好きじゃないんだよね。君は私のアイコンしか見てない。だってさ私って少しかわいいでしょ。それであなたと私、2人で、紫の上に対する構造的差別について、新宿通りを歩きながら話した事があったよね。紫の上が性的差別されてるかどうか、またその性質はどのようなものか。議論する人なんて他にいないじゃない?だからあなたは私に対して、愛じゃなくて、まずは物珍しいなぁ、希少だなぁという感情を抱いたのよ。それで感慨深く私の顔を見つめながら、こう思ったの。かわ