意味のあるコアトレとは? 〜お腹の使い方〜【ファンクショナルムーブメント】Vol.7
「コアトレ」と聞くと、『お腹を鍛えるあれね!』と、何となくイメージが湧く人も多いと思いますが、実はただお腹を鍛えれば良いという訳ではありません。
例えば「プランク」と呼ばれる、トップ画にある様なエクササイズがあります。この自重を支えるプランクは、決して負荷の高いトレーニングではありません。
これを毎日頑張って5分耐えられる様になったとして、スポーツの中で、プランクの強度を越える負荷が掛かった時にどうなると思いますか?
当然、答えは『簡単にお腹の力は崩壊する』です。
これってスキーに繋がるトレーニングになると思いますか?
これは『脚の筋力を強くしよう!』と思い、ランニングを一生懸命している様なもので、コアトレで持久的にお腹を鍛える事が、必ずしもスポーツに必要な能力であるとは限らないのです。
スキーに活きる体作りをしていく中で、体幹部(コア)の強化は、非常に重要な要素になります。しかし、ただ闇雲に鍛えてもその効果は得られる訳ではなく、正しく理解しアプローチしていく必要があるのです。
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失われた動作の再教育
実は、体を動かす時には "無意識に" 脳から筋肉に指令を送り、筋肉を動かす様に指示しています。
スマホで文字を打つ時は指の筋肉を動かし、歩く時は脚の筋肉を動かす様に、皆様が普段当たり前に行っている動作は、無意識の中にプログラムされているのです。
#最初に踏み出す脚の96%は同じ脚
スポーツの動作にしても、試合で無意識的に動作ができる様に、練習で意識的にその動作を繰り返し(反復練習)、プログラムしていくと思います。
体作りの大きな目的なひとつは、体の正しい使い方のプログラムを「再教育」していく作業なのです。
ん?「“再” 教育」ってなにと思いましたよね?
#思って
これは学校教育で習った訳でもなく、実は生まれて数年の幼児は、非常に上手に体を使っていると言われています。
できなかった寝返りができる様になり、ハイハイができる様になり、立てる様になり、歩ける様になる。
これらの動作の獲得は、"物理的な効率" なくしては達成できないのです。
そして歳を重ね、長年重力のある地球上で生活していく内に、多くの人間は、姿勢が崩れ、動作の効率性を失っていくのです。
体作りは、この失われた動作の「再教育」なのです。
それでは、実際にどの様に再教育を行なっていくのかを見ていきましょう!
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