見出し画像

研究者が出張から学んでいること【研究者日記】

同志社大学の先生方にお呼ばれして、久しぶりに京都に行かせていただきました。京都は大好きな街のひとつなのでまた是非呼んでください(まじです)。

コロナ体制で出張もほとんどなく、質量のある打ち合わせはなかなかありませんでした。そろそろwithコロナ体制が日本でも来そうか〜と。職員室におみやげの八つ橋とかもみじ饅頭とか通りもんがある世界線がやはりいいなと思うわけです。

やはり研究者は、同じく研究してる人と会って、自分にはない新しい知識を仕入れることが大事で、なんらかの名目があって(今回は私の専門分野の行動活性化の理論を学校の先生方に話してください!という依頼)、もちろんその仕事には120%お応えするのですが、久しぶりの人たちと話すことの副産物的なことがかなり大きいのです。

大学教員・研究者のおたくトーク


私たち研究者は、基本的には特定の分野に特化してます。なので専門分野以外はあまり知らないのですが、裏を返すと専門分野についてはおたくです笑。

そういうオタク知識を自分の分野にも流用できたらいいわけで、出張先で会う先生方のオタクトークからかなりの学びがあります。本や論文の情報って、もうすでに3~5年前の知識だったりすることがありますが、科学は常にアップデートされています。

本や論文を読むよりも、その分野の研究者に直接聞いたほうが、旬なトピックがまとめてしいれられるのが良さですよね。あとおたくトークは熱が入って話してくれるので非常に面白いです。

専門分野の知識を深く知ることもだいじなのですが、いろんなことを満遍なく知っておくってことも、研究者にはもちろん大事なのです。そういった異分野の知識が自分の専門分野でのアイデアを生み出すことにもつながります。

大学教員・研究者のプロセストーク(苦労話)


コンテンツ的なオタクトークも面白いのですが、

(※わたしならうつ病と行動がどう結びついているか?とか、岩野さんならアルコール依存症、今日お会いした人たちならばストレングスとか問題解決とかそういった専門分野の内容ってのがオタクトークの中身になるのですが)

そうではなく、その研究を実施する上でのプロセストークがとても面白いのです。私たち大学教員は研究とかももちろんするのですが、それ以外の教育に充てる業務時間、臨床に充てる時間、ゼミの運営とかスーパービジョンに充てる時間とかいろいろな限りある時間のなかで何をどのくらいするのか?が重要な課題になってきます。

研究費をとって来ることはその研究を邁進する上で劇的なプラスなのですが、その分時間も労力もとられてしまうことになります。残念ながら、現状の研究費の枠組みだととってくればとってきただけ、負荷があがってしまい、時間が切迫してしまうということになってしまいがちです。

そういう話って専門分野を横断して困りがちなことなんで、シェアできるとどこも大変だなぁ、自分も頑張らんとなぁとかって思えるわけです。特に同世代の先生方とお話ししていて、大学運営のコミットについての困りごととか、教育上の困りごととか、同僚の先生とのあーだこーだとかが話をできて良かったです。

ということがあるので、もちろん与えられた業務は全力で取り組みますが、与えられた業務以上のリターンが出張に行くと大きいですね。別にテレビ会議でもいいんじゃね?と言う話もありますが、質量のある世界のほうがなんとなく話ははずむなあといったとことですね。

追伸:今回の講習会の裏で狙いにしていたこと


あと今回なにげに個人的に裏テーマにしていた、メンチメーターを使うと、参加者の理解が進むぞ!っていうのを先生方に伝えられたのが嬉しかったです。

既存の話をしまくる形式の研修よりも、参加者から意見を拾って行って、ワークショップを展開する!っていうのに興味をもってもらえて、質問してもらえたのが本当に良かった。

地道な活動ではしますが、研修の内容の裏で、研修のやり方やプロセスでいくらでもおもしろくできまっせ、というのはこれからも伝えていけたらいいなと思います。

なにはともあれ出張できる世界線がもどってきて嬉しいなと思う研究者日記でした。開放解放。仕事終わりの京都銭湯も最高。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

もし記事に共感していただけたら「スキ」ボタンを押してくれたらうれしいです。サポートしていただけたらもっと嬉しいです、サポートいただいたお金は全額メンタルヘルスや心理学の普及や情報発信のための予算として使用させていただきます。

そのほかのあおきの発する情報はこちらから、興味がある方はぜひご覧くださいませ。

Twitter @airibugfri note以外のあおき発信情報について更新してます。

Instagram @aokishuntaro あおきのメンタルヘルスの保ち方を紹介します(福島暮らしをたまーに紹介してます)。

YouTube ばっちこい心理学 心理学おたくの岩野とあおきがみなさんにわかりやすく心理学とメンタルヘルスについてのお話を伝えてます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?