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孤独はあかん、居場所や役割を持つことがメンタルヘルスの予防にはだいじ

居場所がなかったり、じぶんが迷惑をかけているという感覚が強すぎると、うつになるし、消えたくなります。やることをやって、ロジカルに考えれるようにしましょう。必要な時は専門機関を受診しましょう。

コロナ前から取り上げられていたことですが、孤独がメンタルヘルスにさまざまな変化をもたらすといわれています。

今日は、松本俊彦先生の「もしも死にたいと言われたら」を参考に、なぜ孤独でいるとメンタルヘルスがやられそうになるのか?を考えてみたいと思います。

居場所がない


実際にひとりでいるということもありますが、「居場所がない」「誰も自分を必要としていない」というじぶんの考え方に起因するものがあります。

居場所や立場は、学生や会社に行くことで作られたり、家族の中で役割があることなど、様々な要因で作られます。これが失われたとき(退職とか家族が自立したとか)、どうしていいかわからずに、絶望感が生じたりもします。

うつ的な思考によって、だれもじぶんのことはわかってくれない、という世界に対してのネガティブな考えによって、居場所がない感覚が助長される場合もあります。

自分は人に迷惑をかけている


こちらは自分が生きていて周囲に迷惑をかけている、じぶんなんていないほうがいいんだ、という感覚ですね。

じっさいはそんなことはないのですが、人の足を引っ張ることってほんとうにいやですよね。そうすると、じぶんに嫌気がさしてしまうことも多いかもしれません。

実際はそんなことはない場合、周囲がそうは思っていない場合、それはうつ的な思考によって起こっている場合が多いです。妄想に近い考えになっている場合もあるかもしれません。

役割や居場所を作ろう


何もできないという感覚は非常にヤバいので、なにか1日1つずつできる役割を作りましょう。

お皿を洗うでも、花に水をやるでも、ポストから郵便物をとってくるでもどんなものでもいいです。

ご家族のかたも本人のそういう状況をしっかりと理解しましょう。その方が悪いのではなくて、基本的にはうつ病だとか、アルコール依存症とかいろいろ原因はありますが、病気のせいです。病気のせいで動きにくくなっているので、本人のやる気とか根性のせいではありません。

そして病気であれば、治療をするのが原則かなあと思ったりします。

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とまあいろいろありますが、こういうことが原因でメンタルヘルスがやられるということが多くて、孤独の問題ってのは影響が大きい場合も多いわけです。

もちろん、ひとりでいるのが好きなかたもいますので、ひとりでいることを否定するわけではありません。

ロジカルに考えられるように日々気をつけよう


死を選択する場合、死以外の道がみえなくなってしまうばあいもあります。視野が狭くなってしまったり、ほかの選択肢が考えられなくなってしまうこともあります。ただ、冷静に考えてみたら、ほかの選択肢だってぜんぜんありだったなんてこともたくさんあります。

認知療法のトレーニングにはなりますが、ネガティブな考え以外の適切な考えはないかな?という方法をとることもできます。

こちらは過去の記事でたくさん書いてますので、そっちをごらんいただけたらなによりです。いくつかあげときます。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

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