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医療面接を行う上での共感と思いやりのトレーニング内容

どもさんです、あおきです。今日は、医学教育に関する内容です。

今日は大学の論文を読む会で紹介されました、医療面接での共感と思いやりのトレーニング内容とどんなスキルが共感(empathy)と思いやり(compassion)を表現するのに重要か?という論文をご紹介します。

共感は他者の気持ちを察知したり、理解する能力
思いやりは他者の痛みや苦しみに対する感情的な反応

とこの論文では定義されておりやす。

共感的で思いやりのあるケアは、患者さんが治療に前向きに取り組むことに繋がったり、うつや不安を減らし、生活の質を向上させる可能性があると言われております。

ということで、医療者が共感や思いやりを身につけることは患者さんにメリットがあるわけですが、どうやったらその力伸ばせるでしょうか ?

そして、具体的にどんな能力を身につけるのがいいのでしょうか?

ということがこの論文ではシステマティックレビューという手法を使ってまとめられてます。

文献収集

共感性または思いやりを高めることを目的とした教育カリキュラムが行われていること、カリキュラムが医師または研修中の医師を対象に行われていること、医師の共感性または思いやりに対するカリキュラムの効果を評価されていることが論文の選択基準でした。

7,406 本の論文から、52 本の論文が選ばれ、合計 5,316 人が研究に含まれました。

トレーニング内容

研究カリキュラムの大部分は、カリキュラムの一部として小グループセッションを取り入れていました(63%)。その他、講義形式に加えて、ロールプレイ、模擬患者さんとの面接、実際の患者さんとの対話など学んだスキルを実践することが組み込まれていました。面接のビデオ録画を見てフィードバックを受けるプログラムもありました。

75%の研究では、自己評価(Jefferson Scale of Empathyが多い)、第三者評価、あるいは模擬患者さんの評価のうち、少なくとも1つの評価指標で測定された共感または思いやりの向上を示しました。実際の患者を対象としたトレーニング方法(6つの研究)とインタビューのビデオ録画(4つの研究)が最も高い成功率を示し、これらのカリキュラムの100%が少なくとも1つの評価指標で改善を示していました。

共感や思いやりを表現するスキル

すべての研究カリキュラムには、傾聴に時間をかけること、患者の感情状態を認識することの何らかの側面を教えることが組み込まれていました。

実際の患者さんの思いやりの知覚の増加を示したスキルは、

(1)面接時に座る

(2)患者さんの表情などから非言語的なサインを検出する

(3)思いやりを示す機会を認識して表現する

(4)非言語的コミュニケーション(例:体勢、アイコンタクト、声のトーン、適切な手や腕の動き)

(5) 言語的コミュニケーション

1.サポートの表明(例:あなたのためにここにいます。 一緒に取り組みましょう)

2.心配について尋ねる(例:あなたが最も心配していることは何ですか)

3.認知(例:あなたにとってつらいことですね)

4.患者の視点の質問(例:それはあなたの日々の暮らしにどのように影響しますか)

5.感情の反映(例:あなたは悲しいと感じているんですね)

6.妥当化(例:ほとんどの人があなたのように感じているでしょうね)

でした。

まとめると

トレーニング内容はなんとなくイメージと合致していましたが、その具体的な内容については十分に書かれていなかったので、時間があるときに調べてみたいと思います。

共感と思いやりって、双方向のコミュニケーションですので、相手のサインを見つけることとこちらから発信することも重要ですね。非言語的コミュニケーションも大事ですし、患者さんの視点について尋ねたり心配や感情についての質問をすることも効果的なようですね。

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