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山田脩二さんの「しごと」に触れる2日間〜対話型鑑賞で巡る淡路島〜 4/14-15(満席 

みなさん、こんにちは。淡路島在住のファシリテーター・青木マーキーです。昨年から学んでいる「対話型鑑賞」のファシリテーションが大変興味深く、自分が住んでいる淡路島でも展開しつつあります。ひとつの作品を、皆でじっくりと見て、感じたことや考えたこと、連想することを語り合うその時間は、作品そのものや作家へのリスペクトを深め、より深く味わうことができ、かつ自身のものの見方や考え方を豊かにする時間になりうる、と感じています。

さて、今回は淡路島在住の写真家・山田脩二さんの作品を中心に見て回ります。

こんな著書も出している山田脩二さん 一文字違いの転職と、当時話題になった(らしい)


1960年代から主に都市の建築や風景を撮ってきた山田脩二さん。40代で東京から淡路島に移住し、瓦の集落・津井に拠点を構えます。屋根材の瓦の素材感を生かした新たな提案をし、景観材や暮らしの雑器(皿、花器、コースターなど)、をつくってきました。

のし瓦をたくさん積むことで、味のある壁が出現する

今回は、新神戸駅近くにある竹中大工道具館に設置された「敷瓦」を皮切りに、山田さんが撮ってきた写真やその風景、瓦の作品たちを見ながら淡路島を南下し、自邸を訪れます。現在、84才でありながら現在もなお写真を撮り、酒を呑みを続ける当人と触れあって下さればと思います。初日の日中は主に青木がご案内し、夜に一緒に懇親会をする予定です。2日目は山田脩二さんの仕事場を訪れる時間。初日で見た仕事たちがどのように生まれててきたかを含めて味わって頂きます。山田脩二さんの暗室でのスライド・トークを伺う予定。これはかなりオススメです。(※当人の希望で初日の夜のスライド・トークすることになりました)

竹中大工道具館は入り口から地下に降りていく構造。皆、山田脩二さんが手がけた瓦を横目に降りてゆく

ちなみに山田脩二さんは僕の義父にあたります。フリーランスの先駆けとしても、いち日本人の先輩としても、見習うべきことが多いと日々感じています。これをきっかけに、ぜひ皆さんに味わって頂きたい人物です。なんでも、人生の目標は「立派な酒飲みになること」だったともきいてます。酒にまつわる逸話の多い方で、その話を聞くだけでも、とても楽しい。

山田脩二(やまだ・しゅうじ)

1939年兵庫県武庫郡鳴尾村(現西宮市)に生まれ、桑沢デザイン研究所に学び、職業カメラマンとして主に建築写真の第一線で活躍。73年、大分県湯布院町(現由布市)に移住。74年、国立近代美術館で「現代日本15人の写真家」展。78年、フランスのルーブル美術館で「日本の時空間〈間〉」展参加。日本津々浦々を旅して人々の生業と暮らしの表情を収めた写真集「山田脩二・日本村1969-1979」を79年に発表。82年以降は淡路島の瓦の産地、津井に移住して瓦師(カワラマン)となる。92年、「山田脩二のかわらの使い方」により「グッドデザイン中小企業庁長官特別賞」。2006年、兵庫県立美術館で「山田脩二の軌跡 –写真・瓦・炭…」展。瓦の仕事としては「用賀プロムナード(86年、象設計集団)」「別府ビーコンプラザ(95年、設計・磯崎新)」「淡路夢舞台(2000年、設計・安藤忠雄)」。2007年、南あわじ津井の瓦衆と《達磨窯プロジェクト「脩」》を立ち上げ、達磨窯を復興・築窯した。2016年に閉窯し、最近は瀬戸内の小さな島々などを巡っては気まぐれに写真を撮っている。

僻地をめぐってはゲリラ写真展を展開して周りを驚かせたこともある

《著書》
「山田脩二・日本村 1969〜79」写真集(三省堂)
「カメラマンからカワラマンへ」(筑摩書房)
「日本の写真家 第39巻 山田脩二」(岩波書店)
「瓦 – 歴史とデザイン」小林章男・共著(淡交社)
「山田脩二 日本旅 1969〜2010」(平凡社)
「新版・日本村 1960-2020」(平凡社) など

開催要項


■日時 2024年4月14日(日)から15日(月)の2日間
■集合 4月14日(日)AM9:30 JR新神戸駅改札集合
■解散 4月15日(月)PM16:00 陸の港西淡バス停解散
             (三宮に17:20着のバスあり)
■プログラム参加費 2万円(どちらか1日のみ参加希望の方は半額)
■初日は、神戸、淡路に点在する山田脩二さんの「しごと」を見ながら南下し、自邸にある「達磨窯」も見学します。山田脩二さんの自邸にてスライド・トーク、暗室/アトリエ見学、作品が生まれる場所の見学などを予定しています。
お申し込みは以下のフォームまで満席となったので、キャンセル待ちを若干名うけつけます



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