青木マーキー

ミーティング・ファシリテーター。家族会議から国際会議まであらゆる話し合いの進行をお引き受けします。淡路島在住、48才。趣味は落語、散歩、山伏修行。 www.aokiworks.net

青木マーキー

ミーティング・ファシリテーター。家族会議から国際会議まであらゆる話し合いの進行をお引き受けします。淡路島在住、48才。趣味は落語、散歩、山伏修行。 www.aokiworks.net

マガジン

  • ファシリテーション 一日一話

    仙台に出張するときに飛行機が遅延して、そのおかげで書き始めた「ファシリテーション」の連載です。会議ファシリテーターとして全国各地にでかけ家族会議から国際会議まで、様々な分野の話し合いを進行する上で感じたことを綴ります

最近の記事

破壊と再生を語る /ファシリテーション一日一話

昨日は横浜にあるNPO法人umiのいえで「辰年における破壊と再生のワークショップ」なるものを進行した。お産や子育てを切り口にたくさんの人が集うこの場に12名の参加者が集まって、自身の人生に起きた破壊や再生の物語を語った。女将が「ちょっと部屋を暗くしましょうか」なんて言うもんだから、最終的にはローソク一本で終日、暗い洞窟のような部屋で語り合う場になっていった。 炎は不思議だ。そのゆらぎを見ていると、つい言葉が出てきてしまう。幾人もの参加者が「この話はするつもりじゃなかったんだ

    • 【画家・瀬尾隆二の作品を巡る2日間】 対話型鑑賞で巡る淡路島 12/13-14(金・土)

      みなさん、こんにちは。淡路島在住のファシリテーター・青木マーキーです。淡路島に移住してから淡路島アートセンターというNPOの運営にも関わっています。 淡路島ゆかりの作家の作品を「対話型鑑賞」を通じて巡る企画の第3弾をお届けします。 今回は、画家・瀬尾龍二さんの作品を味わいたいと思います。瀬尾さんは、淡路島の出身で、東京藝術大学にて油絵を学びました。その後、漫画、日本画と活動のフィールドを転換し、現在は絵の画趣によって雅号を使い分けておられます。僕が知り合ったときは日本画家

      • 立ち姿を見て学ぶ /ファシリテーション一日一話

        千葉に住むファシリテーター仲間の教師「たけちよ」と20年ぶりぐらいに「アイスブレイク100連発!」をご一緒した。前泊しての打合せ。木更津キャッツアイで有名らしい遊歩道から見た夕陽と富士山はとても美しかった。たけちよがオススメする中華屋には「アイスブレイク100連発」のチラシが置いてあり、僕は人生で初めて自分のチラシが置いてある中華屋で食事をした。これは、彼が地元にきちんと根ざして、人間関係を築いてきている証左だ。中華屋の女将さんが「私も広報手伝って、何人もLINEで誘ったんだ

        • This is your LIFE. Do what you love, and do it often.で始まるポスターを自分なりに訳してみた

          軽井沢で泊まらせていただいた場所に、掲げられていたポスターを見て、ふと立ち止まった。庭が広くて、焚き火ができて、仲間と集えて、料理が出来る僕が好きな空間だ。何度か泊まらせて頂いたことがあるのだが、このポスターは初見だ。うん? 「これはあなたの人生だ。大好きなことを、とことんやりなさい」って意味か? 気になってじっくりと見てみる。 見つめていると、なんだか勇気づけられているような感じになってきた。いくつか英語的に意味がわからない言い回しがあったので、辞書を引いたり、翻訳ソフト

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        • ファシリテーション 一日一話
          31本

        記事

          【対話型鑑賞で巡る淡路島&鳴門】三ツ木紀英さんと大塚国際美術館をたっぷり味わう2日間11/23-24 満席御礼・キャンセル待ち募集中

          みなさん、こんにちは。淡路島在住のファシリテーター、青木マーキーです。 対話型鑑賞が面白い この数年、ファシリテーションの新しい領域としてアート作品の「対話型鑑賞」ついて学んでいます。一つの作品を皆でじっくりと眺め、味わい、それぞれが感じたことや考えたことを交わし合う時間は、これまでに僕が手がけてきた会議ファシリテーションとは異なるタイプの、豊かな交流が生じます。「アートはよくわからない」という声もよく聞きますが「よくわからないことも、色々な視点を持つ皆と見ていくと、かな

          【対話型鑑賞で巡る淡路島&鳴門】三ツ木紀英さんと大塚国際美術館をたっぷり味わう2日間11/23-24 満席御礼・キャンセル待ち募集中

          市民ファシリテーターの取組みを見に北海道恵庭市に行ったら目からウロコが落ちた件②

          庭で食べる朝ご飯 2日目の朝は、お泊まりさせていただいたペンションの庭での朝食からスタート。調子の良い参加者は散歩やジョギングからスタート。小規模合宿には最適なペンションで、こういうのが地域にあるとツアー企画や合宿しやすいだろうなと感じる。 恵庭のクボさんたちもよく合宿で使っている場所らしい。 この日は恵庭という土地の成り立ちを知るためにも渓谷へと出発。4万年前に爆発した支笏カルデラから出た溶岩が固まり、硬い岩盤を作る。そこに水が流れて出来た滝を見学した。恵庭は水がよい。

          市民ファシリテーターの取組みを見に北海道恵庭市に行ったら目からウロコが落ちた件②

          市民ファシリテーターの取組みを見に北海道恵庭市に行ったら目からウロコが落ちた件①

          みなさん、こんにちは。淡路島在住のファシリテーター、青木マーキーです。僕は今、北海道の恵庭市に来ています。こちらで展開されている市民ファシリテーターの取り組みを見に来ているのですが、これがえらく面白い!ので、3日間のツアーの初日が終わったばかりですが、さっそくレポートしたく思います。 この企画はNPO法人きたのわさんが「市民ファシリテーターをはじめようガイドブック」を発刊したのをきっかけに「じゃあ現地にいって、北海道での市民ファシリテーターなるものの現場・現状を見せてもらおう

          市民ファシリテーターの取組みを見に北海道恵庭市に行ったら目からウロコが落ちた件①

          迷える子羊を救うネットワーカー 黒岩淳さんの訃報に接し

          人を知っている=武器 若い頃、世話になった方というのは一生の恩人だ。その一人、黒岩淳さんが亡くなった。僕より一回り上の世代なので、還暦を過ぎたころだ。まだまだお若いのに、残念なことだ。黒岩さんは当時珍しい「ネットワーカー」のような人だった。まだインターネットやSNSがそれほど普及していなかった時代、「人を知っている」というのは強大な武器だったのだ。黒岩さんに「こういう人知らないですか?」ときくと、たいてい知り合いだったり、つながるツテを紹介してくれたものだ。 特に、当時動

          迷える子羊を救うネットワーカー 黒岩淳さんの訃報に接し

          熊野古道・中辺路を歩いてきました/オススメの歩き方5つ

          みなさん、こんにちは。熊野出身のファシリテーター、青木マーキーです。お盆休み、いかがお過ごしでしょうか? 僕は実家に帰ってました。ほんとは家族4人で帰省するつもりだったのだけど、南海トラフ注意のニュースとか、いろいろあって僕一人で帰省することに。墓掃除や、実家の手入れをして過ごすかな、と思っていたのですが、ふとこれを機に「熊野古道・中辺路を通しで歩いてみよう」と思ったのでした。 熊野古道は20年前に世界遺産に登録された熊野への参詣道。1000年ほど前から、人々が熊野詣を続け

          熊野古道・中辺路を歩いてきました/オススメの歩き方5つ

          作曲家から学んだファシリテーションの勘所 /ファシリテーション一日一話

          作曲家の野村誠さんとは10年ほどの付き合いになる。淡路島が瓦の産地ということもあって「瓦の音楽プロジェクト」というのをいっしょに展開しているお仲間なのだ。淡路花博の流れではじめたプロジェクトだが、今も時々演奏依頼や、ワークショップ依頼が来るので、その時は僕が事務局をつとめている。これまで、広島、三河、尼崎、大津、山口など、国内でも演奏させていただいたし、イタリアやインドネシアなどにも淡路島の瓦を持って国際交流事業を展開してきたりもした。 ↑ 瓦の音楽プロジェクトは、こんな様

          作曲家から学んだファシリテーションの勘所 /ファシリテーション一日一話

          ミーティングの後のフォローアップ /ファシリテーション一日一話

          終わりよければすべてよし、だが… 会議が終わって、あれこれ決まったことや、未決定だけど次回に持ち越す項目を確認して解散をする。「終わりよければ全てよし」と諺にあるように会議の終わり方は大切だ。「じゃ、まぁ、そういうことでー」といって終わったら、それぞれの想像する「そういうこと」にかなりズレがあることもよくある。いわゆる「そういうことで解散」というやつだ。そうならないよう、今回の会議で何が話されて、どう決まったのか、誰がどう動くのか、など確認して散会したい。 時間をたっぷり

          ミーティングの後のフォローアップ /ファシリテーション一日一話

          あれがないとできない  /ファシリテーション一日一話

          悲報 愛機沈黙 愛用しているパソコンが壊れた。コロナ禍に突入した夏に購入した愛機、MacBookPro。たっぷり充電しているはずなのに、急にパッテリー・ゼロに陥り、立ち上がらなくなる症状が出始めたのは6月の下旬のころ。たまに立ち上がり、次には立ち上がらなくなる不安定な状況で、気になってアップル・サポートに連絡をした。オペレーターが提案してくれたいくつかの方法を試したが、なかなか改善をしない。むしろどんどん状況が悪化する。これはいかん、と思って以前使っていた先代のパソコンをひ

          あれがないとできない  /ファシリテーション一日一話

          【市民ファシリテーターって、どうやっているの?】マーキーと北の大地を尋ね、恵庭の市民ファシリテーターと出会う3日間 @9/6-8

          みなさん、こんにちは。淡路島在住のファシリテーター青木マーキーです。北海道のファシリテーター仲間であるNPO法人きたのわが2024年3月にリリースした「市民ファシリテーターガイドブック」。プロのファシリテーターではなく市民ファシリテーターが、自分たちが住むまちにいてくれることの意味と、北海道内で展開されている具体的な事例をコンパクトにまとめたものです。 青木将幸ファシリテーター事務所を立ち上げた2003年は、まだ職業としてのファシリテーターは認知度ゼロ状態。なので僕のミッシ

          【市民ファシリテーターって、どうやっているの?】マーキーと北の大地を尋ね、恵庭の市民ファシリテーターと出会う3日間 @9/6-8

          【淡路島で滝行してみたい方】 お問い合わせ下さい /次回は11/18(月)

          みなさん、こんにちは。淡路山伏修行事務局の青木です。この10年ほど、会議進行の仕事のかたわら山伏修行を行っています。山を歩き、法螺貝を吹き、祝詞を唱え、滝に打たれる。そういう時間のなかで、自然と接し、自分を整えるのは、心地よいものです。 私たちが住む淡路島にも、いくつか滝行に適した滝があり大切に整備しています。 先日も、ある経営者の皆さんが集うの勉強会からお問い合わせがあり、合計7名の社長さんたちとともに滝に打たれて来ました。はじめて滝行をする方ばかりで、集合した時は「何

          【淡路島で滝行してみたい方】 お問い合わせ下さい /次回は11/18(月)

          【開催レポート】 からだを通して きく・かく・えがくファシグラ・キャンプ2024 を終えて

          ファシリテーター仲間のいわし〜と開催したファシグラ・キャンプが終わった。淡路島の古民家・琴屋を活用して「からだを通してきく・かく・えがく」をテーマに開催されたこの事業、今回は親子連れ参加で満席だった。3才から7才までの子どもが5人もいると、大人の世界が作る秩序とは異なる世界が展開される。遊びが大好きな子どもたちは到着と同時にカニを捕まえにいったり、海に遊びに出たり、おいかけっこをしたり、おままごとをしたりと、やりたい放題だ。そもそもこの古民家は、子どもが自由に遊べる空間として

          【開催レポート】 からだを通して きく・かく・えがくファシグラ・キャンプ2024 を終えて

          フレームワークを押しつけないで /ファシリテーション一日一話

          合わない靴では歩きにくい 組織にはいろんな段階がある。立ち上げ期や、成長期、踊り場期や第二創業期といった、節目節目で会議ファシリテーションのご依頼をいただく。これまで通りの組織運営では、どうにもいかなくなってきたぞ、という時にご依頼頂くことが多い。まるで成長する体のサイズに靴が合わなくなってきた時のように「これでは、どうにも歩きにくい」と感じたころにご依頼を頂く。 今回お手伝いさせていただいた会議では12名の組織中枢メンバーが集って、組織がこれからどういう社会の実現を目指

          フレームワークを押しつけないで /ファシリテーション一日一話