付着.44 悪あがきしたくなるような人生を。
今回は「わ」だ。
テーマとは関係ないが、WABISABIという雑貨屋が好きだ。わびさびという名前ももちろんだが、置いてある小物がいちいち好きだ。季節に合わせた置物も素敵な物ばかりで、密かなパワースポットである。
男だということは関係ないのかもしれないが、季節の物を飾る習慣はなかった。WABISABIを覗きに行くようになってから、ついつい買ってしまうので、そのまま飾るようになった。1度置き出すと気分がいいものだなと思う。
冬から春に向かうこの季節、新学期にむけてやり残したことを片付けようとしている人も多いのではないだろうか。
そこで、今日のテーマは「悪あがき」である。
気づけば残りは「を」と「ん」だ。この2文字から連想される言葉が現在1つもないので、「あ~ん。チャレンジ」最終回のつもりで書いてみる。明日からはきっと悪あがきをしなくてはならない。
ところで、あ~ん。チャレンジってなんかイヤらしいな。まぁ、いいか。
ダメ押し、最終手段。それを使ってもまだ足りないとき、本当に最後の最後の行動が悪あがきだ。悪あがきをするときはもう他人の目など気にしない。失敗することがほとんどだし、ひどく情けない姿になる。しかし、笑われようが引かれようが関係ない所にきてこそ、初めて悪あがきと呼べるのだろう。
最近では生活を賭けてまでパチスロ店に行くこともなくなった。20代後半では日課のように行っていたのに、今では年に数回、暇なときはまとまって行く時期もあるが、まぁ遊びに行く程度だ。
ギャンブルなどで負けているとき、悪あがきしてごく稀に勝利することもあるが、ここでの勝利は正直、喜びがない。脱力感ばかりである。気力体力も残っていない。悪あがきを選択した時点で、負け戦を覚悟の上であり、将来をも捨てるくらいの気持になっているのだ。
そして、ほとんどが予想通りの負け戦となり、数週間の地獄を味わったりする。自力で乗り越えられれば再戦のキップ(お金)は財布のなかに戻ってくるが、時間。いや、人生。こちらはそうはいかない。
ギャンブルで熱くなってる時、生きている気になるのもわかる。お金を取り戻した時、増えた時の高揚感も共感できる。でも、そこに費やした時間は戻ってこないんだよな。
と思いながらも未だに足を運ぶのだが。
たまには大音量と外的な興奮で色々忘れたい時もあるのだ。それは仕方ない。
さぁ、では。人生での悪あがきってなんだろうと考えてみたい。負け戦じゃ困るし、捨てるようなもんじゃない。再戦のキップもない。
それでも悪あがきをするのであれば、自分以外を捨てる覚悟だろうと思う。家族や恋人、友人やご近所さん。全員に呆れられて、愛想を尽かされて。
笑われることも距離を置かれることも、罵声をあびることも慣れて、まだそんなことやってるのか?なんて聞いてくれる人も居なくなってからが、人生の悪あがきなのかもしれない。
そこまでして続けたいこと、欲しいもの、行きたい場所があるって素敵なことだと思う。
人生ではむしろ、悪あがきすることに意味があるのではないだろうか。何度も何度も同じ失敗をしても挑み続けるってことは、それだけ好きだってことだ。命を賭ける価値があるってことだ。
笑う人も居るだろう。まだやってんのと呆れる人も居るだろう。そんな時は、もう諦めたの?と逆に聞いてやればいい。もうしたいこと、行きたい場所ないの?と。
ここでいい。じゃなくて、ここがいい。を見つけたいんだよ。それを邪魔するなら捨てていく。足を引っ張る人達は大概、嫉妬心を持っているのだ。もうここから動きようがない。ここで生きるしかないと決めつけて、世間という在りもしないルールブックを押し付けてくるのだ。
わがままでいい、悪あがきでいい。ここがいい。と心から思える居場所を見つけたいね。たった一度の人生だもんな。
人が離れていくのを横目に見ながら自分を貫き通すって、凄いパワーが必要でしんどくて、時々死にたいとか1人で口にしてみたりして。それでも前に進む姿はさ、ボロボロでもきっとカッコいいんだぜ。
世界は広い。そのカッコよさに気づいてくれる人は居る。例え、たった1人だけだとしても必ず。いや、本当は1人でいいのかもしれん。1人が、いいのかもしれん。俺たちが抱えられる量なんてたかが知れてるのだ。両手を広げた分だけなのだ。
その両手でめいっぱい抱きしめていられる何かや誰かの為に、悪あがきを続けよう。わかったふりして諦めて、大人の皮をかぶってるのをやめよう。
まだまだ。あがき足りないのだ。自分でも笑ってしまうくらい、あがいてあがいて、やりたいことやろう。
人の人生にアドバイスすることは容易い。成功した時はアドバイスした方も喜んだりバックがあったりするが、アドバイスを聞いて失敗したときに責任はとってくれないのだ。自分で背負い込むしかないのだ。
だったら最初から自分の道は自分で決めたらいい。誰も助けてくれないんだと。始めから他人には何も望まずに、最後まで自分1人でやるんだと決めて。前に進めばいい。
大丈夫。カッコ悪くなんてない。
悪あがきを続けたい人生に出会えたことに、そんな自分が居ることに感謝して。
俺はまだまだ悪あがきを続けます。
あなたはどうですか?
明日いい日になぁれ!
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