DAY1 CIID Winter School受けてみた!~寸劇の王になれ!~
今回とてもよい機会を頂きまして、デンマークにあるデザインスクールCIID(Copenhagen Institute of Interaction Design )が日本で初開催したwinter schoolに参加してきました!
私、事前知識がほとんどなく、「北欧型インタラクションデザインってなんぞ!?」という状態だったのですが、、、最高でした!ひたすらクラスメイトの仲間達と実践を繰り返しながらアイデアを揉んでいく5日間、、、
経験値が5万くらい上がりました。
というわけで、ワークショップをレポートしていきます。ドキドキの初日から!
まずはオリエン
朝、全コースの生徒が集まってオリエン。フルーツとコーヒーの朝ごはんが用意されている~!
留学時代、スウェーデンにはコーヒーとちょっとしたお菓子があるFIKAコーナーなるものが学校や会社にあったので本当に懐かしかったです(泣)
CIIDに関するイントロダクション。CIIDにはEDUCATION(教育)、RESEARCH(リサーチ)INCUBATOR(起業)の3つの機能があり、様々なコースを通じて人々に北欧型デザイン思考を教えながらそれをリサーチに役立て、自ら新たなビジネスを生み出していく組織。教育機関的な大学とは異なるみたいです。
SDGs(国連が定めた、2030年までの持続可能な開発目標)にフォーカスしたテーマでコースを進めることで、人間中心のデザインではなく環境や人間以外の命までふくめた社会全体を中心に据えた=life centeredデザイン思考を実践するとのこと。
いよいよコース開始!
オリエンのあと各教室に移動。私が受けたのはPrototyping as a Process(プロセスとしてのプロトタイプ)。これはアイデアの粒を様々なやり方でプロトタイプ=テストしてどんどん揉んでいく手法を学ぶコースです!
先生はShamik(インド出身)とMartina(イタリア出身)。生徒は約15人で、まずは自己紹介から始まりました!
私は普段コピーライター・CMプランナーとして働いていますが、このクラスにはUIデザイナーの方や営業の方、プロダクトデザイナーの方、インタラクションデザイン専攻の大学生の方などなど・・・普段出会えないいろ~~~んな方がが集まっていた!多様性万歳~
プロトタイプとは?
まずはコースのテーマである「プロトタイプ」とは?についてのレクチャー!
必死にとったメモ。
プロトタイプの語源は、First Example(=最初の例)!
アイデアの粒を①より理解し②コミュニケーションし③フィードバックを得るために、アイデアが浮かんだ初期からガシガシプロトタイプを作ってどんどんアイデアを揉んでいこう!というのがプロトタイプの意義だそう。
やみくもにモックを作るのではなく、何を試したいのか、私たち自身が目的意識をもってプロトタイプを活用することが大切とのこと。そのアイデアの①目的②見た目や印象③実装、どれを試したいか?自分で考えながらプロトタイプを活かしてアイデアを磨いていく!
二つのプロトタイプ:Low-FiとHigh-Fi
メモが分かりにくいかよ。
プロトタイプと一口に言ってもいろいろな種類があって、Low-Fi=粗めのプロトとHigh-Fi=精度高めのプロトがあるそう。精度高いから良いということではなく、目的によってつくるべきプロトがあるということですね。
Low-Fiなプロトタイプは、速い・安いという強みがあるのでアイデアが生まれた初期にコンセプトや目的をテストするにはもってこい。逆に精度高めのHi-Fiプロトは、デザインなど見た目のチェックや使い心地・実装っぷりなどをテストするにはより適しているとのこと!
チームで実践スタート!
座学でプロトタイプとは?を学んだクラスは、早速実践に入ります!与えられたオリエンは・・・
日本に来ている海外の人たちが、もっと日本の文化を楽しめるアイデアとは?
これをチームごとにガシガシブレストしていきます!ターゲットも好きに選びます。
先生の話で超重要だったのが「アイデア自体に固執しないこと」。
ひとつのアイデアを色々なプロトタイプで揉みまくる「プロセス」を学ぶことが目的なので、最初のアイデアがいかに正しく素晴らしいかは一切関係ないとのこと!
ひたすらふせんぺたぺた〜
固執しないという話、実は結構新鮮で。コピーライター・CMプランナーの実務においては最初のアイデアがいかに確度が高くちゃんと面白いか・ちゃんと正しいかが結構問われがちなんですね。へたなアイデア持っていけないというか・・。
このコースではひとつひとつに固執せずどんどん広げまくって揉みまくる、私自身にとってあたらしいやり方だな~と思い!芽がありそうかなさそうかにかかわらずどんどんブレストしました。
Low-Fiプロト:ボディストーミング
ブレストが終わったら、早速プロトタイプを実践!Low-Fi=粗めのプロトタイプ一つ目は、なんと物なしでできる「ボディストーミング」!これはチームメンバーが自ら、そのアイデアが実際にある想定でロールプレイングをしてみるというプロトタイプだそうです。
間違えてスペルがボディストリーミングになってるんですが、正しくはボディストーミングです笑
速いし、ナチュラルな流れでアイデアをシュミレーションできるし、ユーザーのイメージも作れる人力お手軽プロトタイプ。
これは他チームの寸劇!おもしろかったぁ
私たちのチームは色々出たアイデアの中から①観光客が超ローカルなスナックに行ってローカル体験できるお助けアプリと②日本家屋ならではの縁側をシェアしあって交流ができるサービスの2つをチョイス、観光客役、現地の人役・・・とチームで役割を分けてクラスの前で寸劇をしました!もちろん英語で!(汗)あわあわ~!
ボディストーミングの効能
終わったら、各チーム思ったことを振り返り。
チームメイトがコメントしていてその通りだなと思ったのが、いきなり寸劇をすると、余計な要素が勝手に全部そぎ落とされてアイデアがシンプルになるね、と。そしてユーザーの体験もかなり詳細にイメージできるねと。
ローカルなスナックに行けるアプリは、最初は「ローカルな人にあいさつをする」とかいろんなミッションがあってー、ミッションをクリアすると宝くじみたいに地元で使えるクーポンがもらえて―、とかいろいろ機能がくっついていたのですが、ロールプレイをするとユーザー(寸劇の主人公)の物語が勝手にそぎ落とされて、余計な話が全部どっかいっちゃう(というか入れ込めない)!
ブレストを開始からボディストーミングまで1時間とかだったような。この短時間ですでにアイデアの粒がかなり揉まれてよくなってるんですね。プロトタイプ~。おもろいやんけ~!
クラスで4チームあったのですが、日本のマナーを学べるバッジを作る、とか、いろんなイベントのポスターを集められるアプリ、とか、各チーム寸劇面白かった。このボディストーミングにはチームビルディングの機能もあるそうで。
はじめましてのひととブレストいきなりして、いきなり寸劇すると。しかも今回は英語だったりして。職種や性別、年齢に関係なく全員赤ちゃん状態で寸劇するので、自然と打ち解けて仲良くなれました!
DAY1まとめ
・プロトタイプとは?のレクチャー
・ブレスト
・Low-Fiプロトタイプ ボディストーミング
でした~。
クラス15人の自己紹介イラストが貼られた壁・・・今となってはエモい。
いただいたサポートは、ZINEの印刷代または必要に応じて家族にコーヒーをごちそうするために活用させていただきます。