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起承転結の真髄 / 20240523thu(400字)

起 木屋町二条糸屋の娘
承 姉は十七、妹は十四
転 諸国大名は弓矢で殺す
結 糸屋の娘は目で殺す

元師匠の有料講座を受けた。
「小説では起承転結には囚われるな」
驚きの授業だった。

ただの言葉遊びに見えるが、
結「糸屋の娘は目で殺す」
帳尻さえ合えばドラマは出来上がる。
この俗謡はそんな幻想(希望)を抱かせる。

だが、この「カラクリ」は実はすごい力を持っている。
「転」を再度、見返してほしい。
転はじつは、物語の筋になんの関係もないのだ。
起承転結のキモはこれだ。

転に挿入するは、本筋にはまったく関係のない事件。

ぼくはこれを「上陸者たち」に応用した。
「上陸者たち」の二部「群像小説」で伏線の回収に収拾がつかなくなったサブキャラたちは「大名たちの弓矢」となってラストシーンに一斉に押し寄せる。その弓矢が「五次元タイムループ」だった。


短歌:

元師匠
距離をたもつは
お金かな
師弟関係
「元」はつけども

解説:ニンゲンはやはり距離感。と実感


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