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(仮)地雷系デート@プロット沼

2711文字・60min



タイトル:(仮)地雷系デート


■どこ(テーマ・モチーフ・事件・人物)を読者に読んでもらいたいか?
☞昨日、渋谷に行った。地雷系メークを見て知ってそれを使った小説(エンタ)のプロット。
◉奇妙な物語(筆者の僕が思う、これぞ小説だという物語)を書き(読者に読んでもらい)たい。

■テーマ(モチーフ):地雷系メイク(お面)本来の自分を隠して、自分が向かうべき場所へいけるメイク。

■舞台:バイト先(奇妙なコンビニ)、渋谷、

■登場人物
◉ぼく:主人公。コンビニ店員。
◉塚山道:コンビニ店員。鳥居円とのデートにて地雷系メイクをぼくに提案する
◉鳥居円:自称・処女系熟女地下アイドル。出会い系アプリで知った女。彼女も地雷系メイクで現れる。

■道具:地雷系メイク:自分を隠す、顔の表情を隠す能面の役割、自分でない何かになれる。

■事件:
① LINEで解雇通達
② 鳥居円のカミングアウト
③ 渋谷で大地震


■プロローグ:夢の花畑に手を繋いだ二人の女が現れて、ぼくにどちらへ行くべきか道を訊ねる。ぼくは首を横にふる。二人の女は消える。


■1章:近所の奇妙なコンビニ。

三日後に、アプリで知った女と渋谷でデートをすることになった。メッセージの感触だと向こうもヤリモクのようだ。当座の金が必要だ。ぼくは近所のコンビニの前である張り紙に目を止めて、立ち止まった。「日当有ります」の張り紙の文句を読み上げると、音も立てずに自動ドアは開いた。


■2章:塚山道と出会う。

レジに尋ねると、この店は店長やエリアマネージャーはそもそも不在だという。それに、この店は「いつでも万引き歓迎」みたいな雰囲気がある。レジのやる気のない目。暗い照明。ぼくはこの店でいつも万引きをする。奥からメガネをかけた塚山道という女が出てきて事務所に通され「たしかに日当有ります。ですがウチは十日で四度は強盗に入られます」


■3章:強盗予告

塚山道は腕時計を見る。「恐らく二時間後に、もう一件の強盗がきますがそれでもよければいまから働いてみてはいかがですか? 」奇妙すぎる。だがデートのホテル代くらいは稼がねば。ぼくは奇妙なコンビニでバイトを始める。


■4章:強盗、現る。

強盗が現れる。塚山道が現れて、カラーボールを受け取る。逃げる強盗に投げるが、窓ガラスに当たって割れる。


■5章:塚山道は渋谷デートの同伴に。

事務所に呼ばれた。強盗を逃したので叱られると思ったが、とつぜん塚山道からデートに誘われる。ぼくは戸惑ってしまう。迷った挙句にマッチングアプリの件を塚山道に伝える。

「あなたは渋谷デートに私を連れて行くべきです。そしたらこの件も、それからあなたがこの店でいつも万引きしている録画も内緒にするわ」と半ば、脅される。

「デートは出会い系です。当日は塚山道さんぼくとどのような関係で? 」

「当日は、私はあなたの弟です。化粧でなりすまします。私はその方法は心得ています」ぼくは塚山道に仕方なく渋谷デートに連れて行く約束をする。


■6章:田舎の地元の駅で現れた地雷メイク

待ち合わせをした駅前で待っていると、異様な格好の能面のような顔の女が現れた。悪い予感がする。その女はぼくに一直線に向かってくる。悪い予感は当たった。能面のような顔の女は塚山道だった。「これは地雷メイクです」と彼女はいう。それからぼくらは四時間、電車に揺られて渋谷に向かった。


■7章:電車の中

「何者にもなれない、地元から一歩も出れない私。塚山道。地雷メイクをしたらこんな塚山道でも憧れの渋谷に行ける。そう思ったんで」

電車に揺られ、彼女は前を向いたままぽつりといった。


■8章:渋谷で出会った女も地雷メイク

渋谷ハチ公前で現れた女も地雷メイクの女だった。鳥居円と言った。化粧が厚すぎて年齢不詳だ。地雷メイクは誰にもなれないが誰にでもなれる。能面とおなじだ。


■9章:多目的トイレで地雷系メイクアップ

「あなたも地雷メイクやってみなさいよ」

二人に言われる。地雷メイクの同調圧力はすごく、ぼくらは三人で駅前交番の横に設置された多目的トイレに入った。


■10章:コンビニの本部から解雇通達

多目的トイレの中。二人がぼくの顔を化粧で塗りたくっている最中、塚山道にLINEが入った。塚山道はそのLINEをぼくに読みあげる「悪いですがね、小沢彰人くん。あなたは解雇でお願いしますね。このLINEを解雇通知としてくださいね。ですからいまから解雇通知手当を支給します。では行きますよ。本部のAIもしくはAIの本部で予測されたあなたの二ヶ月分の給与を、いまとなりにいる塚山道くんのApple Payにはい、支給しましたー。ご確認の上、その場で同金額をどのような形でも受け取ってくださいね」と、とつぜんぼくはコンビニの本部からの「解雇通知」と「解雇手当」を受けとる。よくわからない見えない雇用者から受けたとつぜんの解雇通達だった。塚山道のApple Payののぞいてみると、ぼくに支払われた「解雇手当」はラブホの御休憩代金ほどにしかならなかった。


■11章:鳥居円の正体と彼女からのいざない。

「じつは私は地下アイドルなの」と鳥居円に告白される。

「私のライブをぜひ見て欲しい」彼女のライブショーの観劇を誘われる。ちょうど、「解雇手当」と同額だった。ぼくは塚山道に払ってもらう。


■12章:首都直下型大地震が渋谷を襲う!

突如、大地震が起きる。目の前の巨大なビル群は巨大な鈍い音をたて倒壊を始める。渋谷の街は大混乱に。


■13章:私の劇場を救って!

「私の地下アイドル劇場があぶない!」鳥居円はぼくと塚山道の手を握ってひと昔、幻のストリップ劇場あった場所へとひた走る。

■14章:これはもはや妖怪メイク

汗と埃で三人の地雷メイクは崩れて、ぼくらの顔はもはや妖怪のようになる。


■15章:地獄と化す渋谷

劇場に着くまで、渋谷の街は、逃げ惑う群集で地獄だった。


■16章:三人の妖怪たちの大救出劇

鳥居円は拡声器をもつ。崩れた天井に下がるライトは偶然に避難出口への動線にあたっている。鳥居円の拡声器の指示で、ぼくと塚山道は、避難出口へ抜けるポイントにたつ。鳥居円はライトが当たるぼくらの妖怪のような顔を目印にさせ「みなさん、落ち着いてくださーい。あのスポットライトが当たる妖怪の顔の前が出口になりまーす。みなさん、妖怪の顔を目指して、前の人を押さずに、ゆっくりと前へお進みくださーい。」鳥居円は混乱する客を、避難口へと誘導する。鳥居円も塚山道もその姿は堂々としていて、なんだか眩(まぶ)しく見える。妖怪の顔になったぼくらは大声を出し合って、地下アイドル劇場の大混乱を乗り切る。

■エピローグ:

夢の花畑に手を繋いだ二人の女が現れて、ぼくにどちらへ行くべきか道を訊ねる。ぼくは首を縦にふって二人の女に手を差し伸べる。

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