800字日記/20221026wed/109「味のないおにぎり」
起きた。昼過ぎだ。天気は良い。体が重い。はて昨日が思い出せない。部屋に新しい掛け布団がある。買いに行ったのだ。スマホをひらく。自分の日記を見る。ロードバイクで走った、空のあおさ、風のつめたさ、ひろった手袋、缶コーヒーをくれた老人を思いだす。が、この湯気たつ美味そうなうどんははてどんな味だったか? 美味しかったはずだが。
あっぱれな秋晴れだが気分はふさぐ。齢からくるものか季節性のウツかわからない。こういった類のふさぎになると、決まって味覚が壊れる。なにを食べても美味しく感じな