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蒼龍 葵
2024年7月5日 20:59
←前(第8話)へ ★ マガジン第9話 「決してお漏らしではないっ!」 俺と柿崎ちゃんの羽球大会は意外なところで盛り上がりを見せ、俺は生まれて初めて後輩に《放課後校舎裏に来て下さい》と呼び出された。 ラブレター? こんなものを貰ったのは人生初めてだ。可愛い便箋に書かれたその文字を見つめて感涙全開になる。「あれ、忍。まさか後輩ちゃんからの告白?」「んっふっふ
2024年7月6日 07:58
←前(第10話)へ ★ マガジン第11話 「救済企画が消滅しました」 俺は人生で初めて告白をされた。しかも俺の羽球を見てくれた可愛い後輩に、だ。 これから始まる夢のような青春を妄想していたら、何と夢精してしまったらしい。何がヤバいって、その醜態を妹の麻衣にバレてしまった事が一番最悪だった。 もしも、あの時の事がバレずに今も花音ちゃんとお付き合いしていたらどうなっ
2024年7月6日 22:50
←前(第11話)へ ★ マガジン第12話 「やっぱり妹が大事です」 待ちに待った日曜日! これ程までに休日を楽しみにしたことなんて、今までに一度もない。 父さんからの連絡を受け、念願の帆宮 栞さんとこの日、初デートの約束をしていた。 彼女との待ち合わせ場所に20分も早くついてしまったが、今日のプランを急いで脳内でもう一度組み立て直す。 麻衣も行きたいと言って
2024年7月6日 23:25
←前(第12話)へ ★ マガジン第13話 「あれ?もしかしてシスコンの序曲?」 次の日曜日。今度はスポーツの出来る場所で遊ぶことにした。 何と栞も羽球の経験があるらしく、俺達はまたひとつ意外な所で意気投合した。「びっくりしたなぁ。まさか、忍も羽球やってたんだって?」「ああ。顧問に『お前がいると部員が減る』とか訳分かんねえ事言われて腹が立ってそのまま辞めたん
2024年7月8日 08:41
←前(第18話)へ ★ マガジン第19話 「まさかの三角関係!?」「なぁなぁ、忍。お前T高の帆宮ちゃんとお付き合いしてるってマジ?」「んぁ? 一体どこからその情報出てくるんだよ」 楽しみにしている昼飯時間。いつものように前の席に勝手にどかっと座りニヤニヤ顔でおにぎりを持ってきた雄介を見る。 リア充の雄介は人の恋愛事情によく介入してくる。モテるからってお前み
2024年7月12日 18:35
←前(第29話)へ ★ マガジン第30話「私が側にいるから」 文化祭当日。俺は栞と学校の門前で待ち合わせをした。 『リア充死ね』と言う以前の非リア充の仲間達からは壮絶に冷たい目を向けられる。 ──だが、俺はそんなものを気にしている場合ではない! 折角親父の粋な計らいでこんなにも可愛い彼女が出来たのだから、青春ライフを楽しまないで何が高校生だ。幸い、こないだなん