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碧的回想録

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私の思い出とともに、体験した不思議な話を書き綴っていきます。気軽に読んでいただければ幸いです。
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中学生時代

中学生時代

 小学生時代を経て、一つ大人へ近づいた私ですが、学力は皆無でした。結局小学生の頃に勉強をしなかった癖が、人の話を聞かなかった癖が、中学生時代の最初に影響を及ぼします。

 中学1年生になると、お迎えテストという謎のテストを受験させられます。ここで私は出鼻を挫かれます。小学生のテストはぶっちゃけ誰でも100点取れるような簡単なテストでした。なので勉強しなくてもテストで点数は取れると思っていました。し

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小学校時代②

 登校拒否の1年生を経て、2年生になった私は友達と呼べる人も増え、学校生活に馴染んできました。話せるクラスメイトも増えると、楽しくなってきて勉強も楽しくやるようになってきました。2年生は九九を暗記するのが勉強における大きめのイベントになると思いますが、私は1番に覚えたいと思い必死に家でも練習しました。残念ながら完全暗記したのは2番目でしたが、すごく楽しく勉強に取り組むことができました。

 そして

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小学校時代①

小学校時代①

 ここからは具体的に思い出を綴っていきたいと思います。

 私の小学生時代ははっきり言って優秀な生徒とは呼ぶことはできませんでした。宿題は言われてもやらないし、一人一人作るポスターや新聞なんかもみんなが作り終わってから作るような生徒でした。恐らく先生たちからすれば、相手にもしたくない。そんな生徒だったかもしれません。

 幼稚園の時はすごい人見知りでなんでも先生や親の言う通りにしていた私ですが、な

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線路の上

線路の上

 これもまた2歳〜4歳の頃のお話です。すごく短いお話になります。

 私は昔、線路に程近い家に住んでいたことがあります。面倒くさいですが、出かける際は必ず線路を通らなければならないような立地でした。その線路は一直線になっていて、踏切に立つと遥か先までまっすぐ見通すことができます。

 ある日家族で出かける時、私は車の助手席側の後部座席に乗り込みました。当然その踏切を通ります。でもその時は違ったので

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決まって見る夢

決まって見る夢

 その夢を初めてみたのは、幼稚園年中のころだったかと思います。その夢というのは、熱を出して寝込んだ時に今後も必ず見る夢となります。

 その夢はとても恐ろしく、無数の縦に伸びた黒い線が断ち切られる夢です。その後黒くてぐちゃぐちゃした丸くもなく、四角くもない物体に追いかけられるというか、巨大になりすぎて取り返しがつかないような、とても不安になるシーンへと繋がります。(この夢がなんとも表現し難いので、

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幼稚園の友達

幼稚園の友達

 友達ってどんな存在のなんだろう。そんなことを皆さんは考えたことがあるでしょうか。私は小学生、もしくは中学生になるまで考えたことがありませんでした。

 私が2歳の頃。当時両親は忙しく、特別に2歳から幼稚園に預けてもらっていました。迎えに来てくれるのは夕方の18時過ぎ。他の園児たちはとうに帰った後でした。迎えにくるまで幼稚園に待機させてくれるので、先生の部屋でテレビを見ながら待つ毎日がほとんどでし

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2階のベランダ

2階のベランダ

 それは私が2歳頃(たぶん)のお話。記憶が定かではありませんが、なぜかその時の景色は鮮明に記憶に残っています。

 私は小さい頃、コアラのマーチやパックンチョを食べるのにハマっていた時期がありました。実家に住んでいると祖父母が好きなものを買ってくれるため、そのお菓子たちは常に実家の仏壇に上がっていました。

 そんなある日、確か春過ぎの涼しい日の午後でした。私は2階でコアラのマーチを食べていたと思

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