7/14 「病気は彼らの実存にかかわる問題」
…ずいぶん前に診察室で出会った小学生に、「いやだ、病気が治ったらボクじゃなくなる!」と言われたことがある。…そういえば、「センセイの言うことを聞いて薬を飲んだら、あたしが負けることになる」と言った女子中学生もいた。
そんな子どもたちにしてみれば、病気は彼らの実存にかかわる問題なのであろう。いや、もともと精神科の病気にはそういう側面がある。その問いのなかで成長していってくれるならば、病気もまた彼らのクスリになるといえよう。
引き続き山登敬之『子どものミカタ』を読んでいるが、