7/8 『グレート・ギャツビー』を読み始める

何となく過ぎていってしまう日々を過ごしている。新しいものごとは何もない。……強いて挙げれば、最近は村上春樹訳『グレート・ギャツビー』を読み始め、良い本とはこのようなものかなどと感じながら読み進めていたらいきなり同性愛描写があって驚いた。何となく知ったつもりでいた本だったが、同性愛描写があるなんてことはつゆ知らず。

しかし、同性愛であれ異性愛であれ、アメリカの物語を読んでいると、関係を持つまでのスピード感に圧倒される(最近読んだものだと、やはり村上春樹訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』や『マンハッタン少年日記』……思えばどれもニューヨークの話だ)。落ち着いたコミュニティで生きてきたから、こうも手の早い人間というのにはなかなか出会わないのだが、私の知っている人間の中で最速だったのは、ゲイの先輩だった。そんなことを思い出す。

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