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超個人的・女子サウナ入門 〜外気浴で日焼けしたくないが、サウナは楽しい〜

「サウナ女子」という言葉があるらしい。

「女子がサウナにハマるのは珍しい」という逆説的な意味を感じる「サウナ女子」。

そもそもなのだが、私はサウナを好きになるまで「サウナはおじさんのもの」というイメージがなかった。

例えば「酒好きのおじさん」も「ギャンブル好きのおじさん」もそこそこ会ってきたので、酒やギャンブルにおじさんのイメージがあるのは分かる。

私は「サウナ好きのおじさん」に会ったことがなかった。

なので正直に言うと、サウナに大したイメージなど持っていなかった。

温泉やプールで目に着いたらなんとなく入ってみるもの。

誰が1番汗をかけるかで競うもの。

その程度である。

世間では、有名人にサウナ好きを公言する人が増えたり、サウナをテーマにした書籍が次々に出たり、ちょっとしたサウナブームが来ている。

私もそれまで銭湯は好きでよく行っていたのだが、サウナは眼中になかった。

興味を持つようになったのは、サウナブームの中で「ととのう」という言葉を知ってからだ。

この「ととのう」境地を目指してサウナに入りだしてから、価値観が一変したのである。

「ととのう」とは、サウナ→水風呂→外気浴のサイクルを繰り返すことによって得られる、究極のリラックス状態のことをいう。

酒もタバコもギャンブルもやらない私にとって、サウナで「ととのう」ことはまさしくドラッグだった。

「こんなものが合法でいいのか」

と本気で思ったし、今でも思っている。こんなもの法の抜け穴でしかない。

「サウナ女子」になってみて分かったのだが、サウナは確かにおじさんというか、男性の文化である。

まず、男性専用サウナが多い。

男性サウナだけロウリュウのサービスがある。

そもそも男性サウナの方が高温だったりする。

サウナは女性にとってまだまだ肩身の狭い世界だ。悲しいことに。

しかし実は、サウナと女性は相性が良い。

女性の方が血中のホルモン値の変化が大きく、サウナでととのいやすいらしい(出典:TABI LABO)。

それを知ってからは、むしろ女性こそサウナへ行くべきではと思っている。

ストレス社会を生きる女性には、ぜひにサウナを試してもらいたい。

今回は、超個人的・女性サウナー流の楽しみ方を紹介していこうと思う。


サウナーになってからの変化

「サウナー」とは、日常的にサウナを利用するサウナ愛好家のことである。

私がサウナーになってから実際に変化を感じているのは、主に次の3つである。

1. 心身ともにリフレッシュする

2. 汗をかきやすくなる

3. 肌が綺麗になる


1. 心身ともにリフレッシュする


サウナに通う最大の理由がこれだ。
リフレッシュしたいときのサウナだ。

考え事や悩み事があるときこそサウナへ行く。

サウナで脳と身体を強制的にリラックス状態へ持ち込むと、モヤモヤした思考がクリアになる。

漠然としていた考えがまとまり、新しいアイデアが生まれやすくなる。

悩み事に対して「自分でどうにかできること」と「自分ではどうにもならないこと」の線引きが明確になり、おのずと前向きになれる。

書きながら思うが、こんなものはほぼドラッグである。

サウナでは交感神経が優位になり、その後の外気浴で副交感神経が優位になるという。

それを繰り返すことで、自律神経が整う。

また、生理期間中はサウナへ行くことができないので、自ずと生理周期の管理は万全になる。

サウナの予定を立てるためだ。

生理前の気分の落ち込みにも、サウナは効果的であると個人的な実感がある。

体調は悪くないのになんとなく気分が晴れない日は、サウナへ直行が基本だ。


2. 汗をかきやすくなる


サウナーになる前、私はとにかく発汗が悪かった。

銭湯へ通っていたのにサウナに興味がなかった原因もこれである。

汗をかかないから、たまにサウナに入っても目に見えた効果らしいものを実感できず、

「こんなものか」

と思って終わる。

しかし「ととのう」を体感したくてサウナへ何度も足を運ぶうちに、変化があった。


ある日、サウナーでない知人と一緒にサウナへ入ったときのこと。

汗の出方に明らかに差があったのだ。

私の発汗がとにかく早い。そして多い。

それまでは大抵こういう場面で私が1番汗をかかないので、

「新陳代謝悪いよね(笑)」

と自虐を入れていたのだった。

今ではサウナに入れば身体が反射するように、ダラダラと汗が出る。

サウナに入っても汗が出なかった頃に比べれば、少しは健康な身体に近づいたのではないか。という気がしている。

ついでに、サウナは冷え性の改善に効くといわれるが、これも実感がある。

もともと手足の冷えがひどく、毎冬越すのが苦痛だったが、サウナに通い始めてからは少し楽になった。

ちなみにサウナによるダイエット効果は今のところ感じていない。

サウナより運動した方が普通に痩せる。


3.肌が綺麗になる


サウナに通っていると肌の調子が良い。

なんとなく肌が荒れている、というくらいならサウナへ行くと気にならなくなる。

とにかく肌トラブルが減る。

ただ、くすみやアンチエイジング、美白など、いわゆる攻めの美肌効果があるかは分からない。

治安維持としての美肌効果なら、サウナは強い。

主観だが、サウナに通っている人の肌はだいたい綺麗である。


超個人的・サウナの入り方


サウナで周囲を見渡すと、サウナ→水風呂→外気浴のサイクルの分数も回数も、人によって様々である。

大前提として、最適な入り方には個人差があるのだろう。

今回紹介するのはあくまで私流のサウナの入り方だ。

なので、こだわり方も私流である。

まず、サウナは安全第一。無理は禁物だ。


1.全身を洗う


マナーとして初めに全身を洗う。

サウナで重用するのがフジコの眉ティントである。

私は自眉が薄いため、メイクを落としても人前で眉が消えないのは有難い。

テンションが下がらない。

眉アートをしている人も見かけるが、こちらは検討中である。


2.湯船に浸かる


5分ほどを目安に湯船に浸かる。

湯船を飛ばしてサウナに入っていたこともあるが、ととのいやすさに差が出たように思う。

もしも炭酸泉があるようだったら、より身体が温まりやすい炭酸泉を選ぶ。

ここで無理して長湯しないように気をつけている。


3.身体を拭く


湯船から出たら、タオルで軽く身体を拭く。

発汗を促すために、身体を拭くのは重要だ。


大抵サウナの注意書きには

「身体を拭いてお入りください」

とある。

あれはきちんと守った方がいいと思う。

濡れた身体だと、表面の水分を飛ばすのに時間が掛かる。

身体が乾いてから汗玉が浮いてくるのだが、この間にのぼせることもある。

私は発汗を感じたい方なので、必ず身体を拭いてからサウナに入る。


4.いざ、サウナへ


空いていれば上段の席へ座る。


熱い空気は上の方へ溜まりやすいからだ。

身体の高低差が少ない体育座りがサウナに適したポーズだというが、正直あまり気にしていない。

足を伸ばすなりあぐらをかくなり、そのときリラックスできる体勢で座る。

タオルを頭から被り、熱から髪を守る。

これをしないと髪が結構パサつく。

サウナでは様々な人々が、様々な独自ルールで過ごしている。

パックをしてる人、美顔ローラーをしてる人、ストレッチをしてる人。

「リフレッシュ」こそ最大の目的である私は、タオルを被ることで視界を狭め、熱さに集中する。

初めは考え事をしていたりもするが、徐々にどうでも良くなってくる。

入る目安としては5〜10分だ。

体調や気分によってはもう少し長く入っていることもある。時間に細かい決まりはない。

ルールを設けず無理をしないのが最優先だ。

ここまで発汗主義のようなことを書いてきたが、実際のところ、サウナ中は脈拍の方を気にする。

「ととのう」のに重要なのは脈拍だと聞くし、経験的にもそう思う。

脈拍が速くなってきたら、そろそろ出る準備だ。


5.水風呂に入る


汗を流すため、水風呂の前でかけ湯ならぬかけ水をする。

なるべく頭から水をかぶる。

頭が冴えるし、なによりこれをすると後にととのいやすい気がする。

(※個人的なやり方なので、自分の身体と相談してほしい。無理は禁物。)

だいたい1分くらい水風呂に浸かる。

初めは冷たく感じるが、じっとしていると冷たさに慣れる。

吸い込む息に冷気が混ざるのが分かるまで浸かる。

胸のあたりがひやーっとする。

コツがわかると、水風呂は意外と長く浸かることができてしまう。

しかし60秒以内で出た方がいい。

私の場合は100秒以上、水風呂にいると、翌日に必ずといっていいほど風邪を引く。


6.外気浴でととのう


タオルで身体を軽く拭き、休憩スペースで休む。

寝られるスペースがあったら、絶対に寝たい。

ここで5〜10分程度「ととのう」のを感じる。

この段階では、サウナまではまだ辛うじてあった思考が、完全に無に帰る。

今まで気にもならなかった水の音が妙に大きく聞こえる。

聴覚が冴えるのだ。

感覚の生物になったような心地を味わう。

屋外で風を感じるのは最高に気持ち良い。

社会的に生きてる人間が、屋外で合法的に全裸で寝ていいのは外気浴のときくらいだ。

しかし、ここで気になるのは日焼け

日焼け止めも塗らず、全身が日光の下に晒されることに凄まじい抵抗感がある。

私の対策としては次の3つである。


① 日除けを最大限に利用する

屋外の休憩所なら、屋根やパラソルなどの日除けがあることが多い。

日に当たらない場所をとにかく確保する。

② 夜に行く

身も蓋もないが、確実な方法だ。

ただ夏など日が長い時季はなかなか日が落ちないので、難しいこともある。

③ 飲む日焼け止め

サウナに入る前にヘリオホワイトを飲んでおく。

最終手段である。

これを飲むことで、多少日光に当たっても

「でもヘリオホワイト飲んだし」

と思える。精神安定剤である。


4〜6のサイクルを3回繰り返す。

出たら洗面所でスキンケアだ。

肌がピカピカになっているので、化粧品の浸透も良い気がして、スキンケアが丁寧になる。


サウナを出た後の帰り道、ととのった感覚の鋭さが残っているのか、肌を撫でる風も、自然音も心地良い。

なんというか妙にエモい気分になる。

サウナは己の心身と向き合うための、良い切り替えだ。

日常にサウナを取り入れると、生活も「ととのう」。

日々の澱みを感じている女性がいたら、とりあえず、サウナをおすすめしたい。


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