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#三冊文庫 第3回「心が落ち着かないあなたに。メンタルヘルスに効く三冊」

アオイです。
気持ち的には三冊文庫の第1回の続編のつもりで、今回は記していきたいと思います。紙、あるいは電子で読める書籍をご紹介。第1回は主に身体の健康がテーマでしたが、今回はメンタルヘルスに不調を抱えている方、そしてコロナ禍で心が落ち着かない方に向けて、メンタルヘルスに効く三冊をお届けします。

選書の基準は、①具体的な解決策が受け取れる本、②2020年に出版された本(なるべく最新の情報に基づいたもの)、③三冊がそれぞれ異なる視点からメンタルヘルスにアプローチしている本、です。
それではどうぞ。

1冊目:ゲイの精神科医のTwitterから生まれた、「不安なく生きる心構え」が詰まった一冊

「ゲイで精神科医でコラムニスト」というプロフィールのTomyさん。長年放置していたTwitterを真面目にやろうと思い立ち、人の役に立てる「不安が吹き飛ぶ言葉」を投稿し始めたのが2019年6月のこと。自分が診ることのできる患者さんよりも多くの人に自分の診察の一部を届けたい、と思って投稿を始めると、みるみるうちに10万人を超えるフォロワーが。それらの言葉をまとめたのがこちらの一冊です。

目次を見ると、「他人ってガッカリさせていいのよ」「人間関係って実は改善しなくてもいいの」「本当に悩むべきことは実はそんなにないのよ」などのフレーズが。気になった方、まずは上記リンクから立ち読みしてみましょう。

メンタルに不調をきたしていると、人は長い文章を読むことすらしんどい時があります。この一冊は、基本的に1回に1ページだけ読めばOKな短い言葉たちばかり。メンタルが弱った時に、あなたの抱える不安を吹き飛ばしてくれる(かもしれない)言葉が詰まった一冊です。

2冊目:中医学の観点から考える、「気うつ」を消すための暮らし方がわかる一冊

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こちらの一冊は、漢方家の櫻井大典さんの著書。中医学(中国医学)の観点から、気うつを改善する暮らし方を説きます。

"気うつ"とは?
→中医学における人体の状態の一つ。何らかの理由で、体内を巡る気(エネルギー)の流れが停滞して、情緒が不安定になってしまうこと。西洋医学の「うつ病」とは似て非なるもの。

西洋医学とは異なるアプローチですが、普段の生活の中に、こころとからだをいたわる暮らしのコツがたくさんあるよ、とやさしく解説してくれる一冊です。

3冊目:心理カウンセラーが集めに集めた、100個のセルフケアの方法が書かれた一冊

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こちらは30年にわたり心理カウンセラーとして勤務されている、伊藤絵美さんの最新刊。伊藤さんは以下のように解説します。

ストレス、不安、不眠などメンタルの不調を訴える人が「回復する」とは、「セルフケア(自分で自分を上手に助ける)」ができるようになること。そして、セルフケアとは、「誰かに相談する、誰かの助けを借りる」なども含まれます。「ひとりぼっちで、孤独に自分を助けること」ではありません。互いに助け合いながらのセルフケアこそが、回復にとっては重要です。

長年カウンセラーとして多くのクライアントと接してきた伊藤さんが、その知識と経験に基づいたセルフケアの具体的な手法を100 個のワークの形で紹介。そのどれもが実践的なものばかりで、今日これからすぐに実行出来そうなものも数多くあります。

また、この本の良いところは、「あなたが今どれだけ苦しいか、どれだけ幸せか」のレベルに合わせて、様々なワークを提案してくれているところです。軽めの不調の人から、もう本当に切羽詰まった苦しさを抱えている人まで、それぞれに見合ったセルフケアの方法を提案してくれます。

本当に辛い時は医学や公共の力を借りましょう

さて、ここまで3冊の書籍を紹介してきました。これらの本のいずれかがあなたのお役に立てると嬉しいのですが、ひょっとしたらあなたの抱えている事態はもっと深刻で、緊急性の高いものかもしれません。

私もメンタルヘルスのお世話になったことのある当事者のひとりとして、本当に辛い時には、もちろんこうした書籍も手助けになるとは思うのですが、西洋医学や公共の力を借りて、どうにか自分の状態を楽にしていくこと、回復に向けた道のりを歩んでいくことをおすすめします。生きていくことは楽ではありませんし、コロナ禍で普段以上にストレスがかかっています。回復のために必要なアプローチ方法は1つではありませんが、医学や公共の力を借りることは、必ず大きな助けになるはずです。適切な相手に相談してみましょう。

おまけ:今日の1曲 高木正勝「Wave of Light」

心癒す、そしてエネルギーが湧いてきそうな1曲をと思いチョイスしました。これらの3冊の書籍が、この世界のどこかで暮らすあなたのメンタルの回復に役立つことを祈ってます。



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