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1番尊敬できる親の姿 【笑顔を作る囲碁講師つかさの生き方①】#お仕事図鑑

囲碁のプロにはなれなかったけど、自分の中に残ったものを辿ったら笑顔を作る囲碁講師になっていた。

そんなつかささんが何を見て育ったのか。

「1番尊敬してるのは両親」
そう言い切る、家庭環境に迫ってみた。


キーワードは
アクティブ × 堅実 × これで良い
です。


会いにくる囲碁講師 つかさ


東京都と、それ以外。両方を拠点に自身も自転車で日本を1周しながら全国駆けつけてくれる囲碁講師。
教育学部出身で、囲碁の教育的価値、コミュニケーションツール、笑顔メーカーとしての価値を伝えている。
全国で囲碁の勉強会だけでなく、自身の活動についての講演やラジオ出演等も果たす。
会いにくる囲碁講師 つかさ


Podcast

こちらの内容はPodcastの内容を元に文字起こし、編集を加えたものです。
https://open.spotify.com/episode/71YXQVzJ9QQ08tR7aeEiFH




両親と祖父母の模範


「基本的には核家族で、両親は共働きです。でも住んでいた町が母方の家族が代々住んでいた場所で、祖父母やおばさん2人おじさんも近くにいました。祖父母が農家とか園芸店をやっていて、両親がいない時は祖父母と泥んこ遊びして走り回って。けっこう安心できる環境でした」

「両親の仕事は父はずっと同じ会社に勤み上げていて、母は非常にアクティブで、転職をよくして今勤めてるとこだけ、15,6年ですね」

「祖父母は果樹園と大通りに接したところで大きい2階建ての園芸店をやっていて、そこで商売してるところをよく見てました。人がすごい集まる場所で、すごい良いなと思ってました。地元では、あの園芸店の子ですって言うと一発でわかるぐらいみんなのランドマークだった印象があります」



地域を含め安心できた環境、ノビノビとしながらも
勤め上げる父の姿と、アクティブな母の姿を見て育つ。
こうしたアクティブな点はつかささんにも遺伝してるのかもしれない。

そして、祖父母の園芸店での様子。
それは囲碁を通して笑顔を作りたいという、つかささんの原体験になっているのかもしれない。


「両親については母が割とキャラが濃くて、それをよく表している出来事があります。私が小学校3年生ぐらいの時かな、春休み入ったら、母が家に帰って、でっかいキャリーバックに荷物をつめ始めるわけです。で「お母ちゃん何してんの?どこ行くの?」って言ったら、「つかさ、今から旅に出るよ」って突然言い始めて、キャリーバックに荷物のバーン入れて、一緒に寝台電車に乗って四国に連れてかれたんですよ」


「平日なの知ったんで。母には次の日仕事があると思ったから「お母ちゃん仕事は?」って言ったら、

「大丈夫、やめてきた!一緒に四国行くよ!」

って…」


親指を立てて、にこりとしながら話す女性の姿がなんとなく目に浮かぶ。
素敵なパワフルさだ。


「みたいな感じでで、僕はもう四国なんてどこにあるかもわからなかったですけど、そういうことが2回はありました」


「しかも春休みだから「始業式はいつだ」って言われて「こんくらい」って答えたら、全然違ってて。で、始業式の2日後ぐらいに帰ってきて、久しぶりに帰ってきたから、友達の家に遊びに行ったらその家のお母さんに「あれ、今日なんでいるの?昨日から学校来てない?」みたいな」


「まさかの始業式の日間違えてたんですよね。もう家に学校からの留守番電話がわーって入ってて」


お母さんの方は大分おおらかな性格の様子。
一般的に小学生で自分のスケジュールを正確に管理するのは簡単ではない。
だからスケジュールは親御さんの管理下に置かれだが、
失敗の原因が自分にもあったと話すつかささんの姿を見ると、
この頃から”自主性”や”自由な発想”は育ちやすかったのかもしれない。


「でも、父は結構慎重なタイプで、東北の人。イメージ通り結構堅実なんです。どっちかというと大胆でドンっていうのが母。そういう母と結構長く一緒にいたので母の影響は1番大きい気がします」


「この頃、なんか、大人ってこういうことしていいんだって思った覚えがあります」


「キチっと仕事ばっかじゃなくて突然やめてきちゃったりとか、けっこう中学校3年生ぐらいまでは母親がライトに転職を繰り返すんです。父が同じところに勤め上げてます。母は転職を繰り返してます。っていうのを見た時に、僕の中で転職、仕事変えるっていうことのハードルがすごく下がってたんですよね」


「大人でも1つのことをしなきゃいけないわけじゃないんだ。自分ができないと思ったら他のことに変えちゃうっていうのは、全然ありなことなんだなっていうのをすごく僕の中で感じていて、 ただ、チャレンジっていうのは、その。やめたら、それが失敗だったわけじゃなく方向を変えるだけっていう考え方なのかな、なんとなく、僕はそれを受け取ってた」


素敵な考え方だ。
チャレンジはして良くて、失敗をしたら、方向変えればいい。


「一方で父は、僕が中学校ぐらいからかな。単身赴任で、東京から千葉の方に行ってました。20歳くらいまで。だから7,8年ちょっと離れて暮らしてました。週末は帰ってくるんですけど、僕は週末囲碁に行ってたので実は父とはそこまでコミュニケーションが取れてなくて」


「でも、家族は全員仲良しです。帰ってきたらみんなで朝ごはんだけは必ず食べてました。父は沢山のことは語らないんです。お酒入ったらすごく話すんですけど、本当に人間臭い。すごい僕は好きなんです。大人になってからは一緒にお酒もよく飲みます」


「本当に僕が人生で1番尊敬してる人も、周りですごい人って思うのも両親なんです」


「なんでかというと「あれをしろ。これをしろ」っていうことはほぼなくて「お前がやりたいことやれば」ってずっと言ってくれた。やっぱりそこが偉大。それが放任じゃなくて「自分がやりたいことがあるんだったら、それをやり続ければいいよ」って心から言って味方でいてくれる人って実はなかなかいない。 そこが、すごくありがたいっていう気持ちがあります。」


「僕が囲碁をやるって言い始めた時、母は反対しなかったし、親父はその場にいなかったけど、多分それは親父も賛同してくれていたってことなんです」


親御さんとしても、きっとすごく勇気がいる決断だったと思う。
それでも成功したとしても、失敗したとしても
その自分を後押しいてくれた感謝は消えないようだ。



お仕事図鑑について


生き方を広げるラジオ。お仕事図鑑。
「今頑張ってる人を取り上げる情報はあっても、その人が学生時代どんなだったかを取り上げる情報って少ないよね?」
「どんな経験がその仕事の興味につながったのか」
「どんな経験が仕事に役立つスキルになったのか」
「今働く自分から見て、学生にかける言葉は何か」
人生の”きっかけ”や”学び”の「点」を紐解いて、今につながる「線」を明らかにする。そのストーリーから、これから仕事を始める人に「明日実践できるナニカ」を提供する。
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それぞれが少し生き易くなる様に。パーソナリティは「小中高大世代とつながる受験先生」オオスミと、「世界とつながるアニメ先生」ユウキ、受験とアニメ2つの目線でお送りします。
お仕事図鑑、始まりの第0話

書き手 おおすみ



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