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novi0701
気持ちに名前をつけたところで
心の余白を埋める何か
ふと出会ってしまった
この気持ちに
名前を付けることが怖い
恐ろしいとすら感じる
この揺らぎをいつか
心地いいと感じられるほど
わたしはどうも強くもないし
軽やかではないのだから
春の陽気に騙されて
浮ついている自分を
俯瞰で見て嘲笑うのが
精一杯の強がり
ただ素直に打ち明けたところで
報われないすべてのことに
吐き気がする
そんな生き方しか出来ない
浅はかな自分と
世間なんて無関係なチグハグを
切り裂いてやりたい衝動を抱えて
ベッドに倒れ込む毎日から逃れたい
何を求めているのかを
探したってどうしようもない
気持ちに名前を与えたところで
その先には何もない
ただここにあるのは
二月にふさわしくない
春めいた陽気と
心に沈んだ
いつからあるのかも
もうわからないような
どんよりとした
虚しさの塊
そうね、この先ちゃんと春が来て
日和が優しく続いたとして
それはわたしの心を
溶かすに至らないということを
痛いほどに理解している冷静さと
凛とした悲しさを
どうか
誰でもいい
なんでもいい
癒しなんていらない
ただどうか一瞬でも
葬り去ってほしい
傷付かないようになど
生きてはいけないのだから
傷付いてもいつか
心を裸にするしか
生きてはいけないのだから
刹那的なわたしがいつか
地獄に落ちても
死にながら生きるのより
いいやなんて
外の陽気に似合わない
わたしの煤を吐き出す
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