イヤシノウタ 感想
吉本ばなな『イヤシノウタ』を読了した。
とても好きな作家さんだけれど、
「すてき」「あたたかい」「やさしい」
とにかくどの文章にも、
ほんわりと温かなワードがあって、
優しい世界に包まれているので
捻くれもののわたしは正直、途中胸やけしそうだった。
あまりにもたくさんのポジティブはわたしには重たい。
いつもきれいに完結する話もしんどい。
ドリカムの音楽にも似たところを感じる。
90年代の恋愛ドラマにも。
日本がどんどん夢を見ていた時代。
作者はきっと温かくて聡明なご家族に囲ま