第2回:なでしこリーガー・嶋田千秋選手と対談させていただきました(後編)
応援パフォーマーとして各方面で活躍する龍口健太郎が、ジャンルを問わず様々な方を訪問してお話を聞き、最後に心を込めてエールを送ります。第2回目は、なでしこリーグ1部に所属する日体大FIELDS横浜のキャプテン・嶋田千秋さんを訪問。日の暮れた、練習前の日体大健志台グランドで、なでしこリーグ1部2部入替戦に臨む嶋田さんを直撃しました。
会いに行けるアイドル日体大FIELDS横浜
龍口:残留を決められなかった試合は、選手の皆さんが心を出して闘っていたからこそ、こっちも心配になったんですよね。僕みたいなサッカーやなでしこリーグに詳しくないヤツでも見て取れるくらいに、皆さんがっくりきていたから。すぐに「次もがんばろう」って切り替えられましたか?
嶋田:すぐにはできないですよね。やっぱりあの日で残留を決めたいという思いはみんなあったので。
龍口:そこが見えるのもすごいなと思って。すでに職業として成り立っているプロスポーツの場合は、そういう部分があまり見えないんですよ、選手の近くにいるスタッフくらいしか。でもFIELDSは、ベンチから通路に戻りながら少し泣いちゃってるのが見えて、僕もすごく感情移入してしまいました。「会いに行けるアイドル」AKB48みたいな、すごくファンやサポーターと近いんじゃないかなって。
嶋田:それは思いますね、たぶんどのチームよりも近いんじゃないですか。
将来のFIELDSのために、いま、残留を成し遂げる
龍口:嶋田さんの今の目標は?
嶋田:それはもう1部残留ですよ。残留のみ。自分がどうとかではなく。自分が学生の頃のことを考えたら、今は本当に素晴らしい環境です。入学してすぐになでしこリーグの1部でプレーできる。そういうクラブになりつつあるってことは、やっぱり今後につなげていかないといけない。
来年主力になる子や、新しく入ってくる子たちにも、最高峰の舞台を経験して欲しいし、ここで1部に定着していかないと(日テレ・)ベレーザやINAC(神戸レオネッサ)みたいな強豪クラブになれないから。そういった先のことを考えたら、やっぱり残留しなきゃいけないなって。
龍口:自分のことを越えた目標を持っているんですね。
嶋田:4年生が進路を考えるときに「もちろんFIELDSに残ります」って言ってくれるクラブにならないと。主力の子たちが残っていかないとチームは強くならない、4年サイクルでどんどん入れ替わっているだけでは。たとえばベレーザは、長年チームにいて苦しい時期を乗り越えた澤さんたちのような人がいるからこそ強いと思うんですよ。
龍口:かっこいいな。掛け値なしに僕はいま、美しいものを見ています。本当にずっと応援しています。応援される力を嶋田さんは持っていますね。今日は練習前の貴重な時間をありがとうございました。
(終)
2018プレナスなでしこリーグ1部・2部入替戦
日体大FIELDS横浜(1部) vs ニッパツ横浜FCシーガルズ(2部)
★第1節(アウェイ)12月8日(土)13:00 KICK OFF
ニッパツ三ツ沢球技場 : 無料試合
★第2節(ホーム)12月16日(日)13:00 KICK OFF
横浜市三ツ沢公園陸上競技場 : 有料試合
詳細:日体大FIELDS横浜オフィシャルホームページ
http://www.nittaidai-fc.com/category/news
<Tatsuguchi's Impression>
なでしこリーガーとして、チームのキャプテンとして、魅せ続けなければならない。クラブの将来を見据え、本気で考えているからこそいろいろ考えてしまう。ただのサッカー選手じゃない、日体大FIELDS横浜の要。チームに不可欠な人。嶋田さんの横を固める選手たちがさらに育っていったらいいなと思いました。
そんなかっこいい、すごいサッカー選手でありながら、普通の人なんだなという安心もありました。急なオフは何していいか分からないなんて(笑)。僕が嶋田さんにできることはすごく少ないと思いますが、年齢も近いし、一人の友人として、何かのときに「あっはっは」って笑ってもらえるようなことをひとこと言える存在になりたい。
<From Editor>
龍口さんからの要望で実現した今回の出張応援。「同世代トークは盛り上がるに違いない!」と思っていましたが案の定。応援される立場と応援する立場の、かっこいい言葉の応酬でした。お互い会ったことのないタイプだったというのも面白かった(それは私も二人に対して思うけれど)(笑)。龍口さん、ぜひとも欅坂46と友だちになって、嶋田さんとつないでね。
出張応援のご依頼は ouen_visit@ouen.yokohama へ
(いまのところ都内・神奈川県内。その他は応相談です)
企画:青葉応援団
取材:プロボノ集団 スパイスアップ編集部
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