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一つしかなかった夜は君と二つに分けて



 公募の結果が出たのが日曜日。それまでの間、この7月、たくさんの出会いとか、新しい体験とかあって、それはもう刺激的で、全てに意味があるような気がしている。無意味なことは何一つなくて、全てが未来に繋がっているんだと、直感した。

 一緒に出した人が、最終選考に残り、私の作品は一次を通過することはなかった。私の結果は残念だったけれど、彼の作品が最終選考に残ったことへの喜びの方が優った。残って欲しいと思っていたし、なんなら受賞して欲しいと思っていたので、このまま願い通りになってほしい。そして何より、そばで彼の努力を見ていた(というかmocriなどで作業通話していた)ので、余計に嬉しくて、かつ誇らしい気持ち。今年は、頑張っている人と縁があるなあと思っていたけれど、まさかこんなに近くでも縁があるとは、といったところ。刺激を与えられまくっている。

 小説を書き始めてすぐの私が経験した全てが初めての初めてで、(締め切り間に合わせる、推敲しまくる、応募する、など本当にすべて)とにかく今は『出すことに意味がある』と思っていた。内心ほんの少し、頑張った自分を褒めた延長線上に良い結果を求めてはいたものの、現実を見た時点で (そうそう、わかってる、そうなんだよ)と納得している自分がいた。
 
 だけど、じゃあ、もっともっと頑張ればよかったんじゃないか、と思う自分もいて、果たして、「どっちの自分が本当の自分なのだろう」と思った。
どちらも私なのだけど、なんというか、傷つきたくない自分と、傷ついた自分がいるような、もっといえば、いい子でいなくてないけないと思っている自分と、素直でありたいと思う自分がいるような。だけど、結局は努力するしかないんだ、というところに心は落ち着いたのだった。

 いろんなことが立て続けに起こった全てに意味があると思うと、この落選も絶対意味があって、というか、それはもう当たり前のことなんだけど、『そんな簡単に人生上手く行くわけないんだよ、頑張り給え』と神様が教えてくれたのだと思う。

 成長したいです。だから、自分の落選という言葉を、精一杯悔しがろうと思う。そして、自分自身に実はめちゃくちゃムカついているっていうのも認めて、次に活かしたい。
 誰かの前で誰かのために模範的になるのではなくて、自分のために素直であろうと改めて思ったのだった。

 次に出そうと思っているのが、9月の笹井宏之賞で、10月は(あれば)r18文学賞。そのほかはちょこちょこ、書いてきたいな。エッセイとか…やりたいです。ネットプリントも考え中。短歌でやりたいです。もし完成したら、みんなに読んでもらいたいな。がんばるぞっと。


 今日の短歌

秘密を明かすつもりで真っ暗にする月の瞬き君と分けあう


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