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もし桜の花びら一枚一枚に名前があったら


朝活、にしたくてそうしているわけじゃないけれど、仕事が遅出の時は時間があるので、職場の隣にあるコワーキングスペースで出勤1時間前から小説を書いたり、仕事したり、読書したりしている。毎回できるわけじゃないけれど、まとまった時間があるのはありがたいことで、今のところ遅出の日は必ずいくことができている。微々たる違いだけど、朝書いたら一日中元気というか、朝読書とは違う脳の使い方をしているのもあって、仕事もそこそこ捗る。
夜も彼と一緒に同じテーブルでそれぞれPCの前に座って書く日もある。めちゃくちゃに眠たい日もある。でもなんとなく、この時間が頭使ってしんどいけれど貴重な時間だなと思ってて、読書も執筆も、バランスよく続けていけるならそれが一番だから、できる限りでやっていきたい。
短歌もメモに書くくらいでしかやってないけれど、続けている。

だけど、誰でも気軽に作ることができて、量産できるものでもあるからか、本当にいろんな短歌がどこにでもある。
自分は褒められたいから作ってるわけじゃないのでいいのだけれど、若者の流行としての短歌ブームって素敵だと思う反面、私はちゃんと「私のため」に短歌を作れているだろうかと悩む時もある。勝手に紐付けされた評価の質とか数とかに振り回されている気がしてきてしまった。その不安を消したいがためにも、SNSにあげることを控えるようになった。その対策が正解だったようで、自分のスマホや、手帳に増えていく短歌やフレーズたちがチカチカ光って見える。私が大事にしたいのはこういうものであったと実感し、ここに価値があるように感じた。
そして、大好きな歌人の歌集もそれぞれがチカチカ光って見えるのも、彼らの大切にしている作品をこちらに見せてくれているからで、だからこと歌集っていいんだよな、やっぱり短歌っていいなあと思うのだった。

そして何より、先週、ありがたいことに歌人の田丸まひるさんとランチに行ってきた。同じ出身で活躍されている方とお会いできるなんてなんてラッキーなんだろう。ドキドキの対面だった。
こんな言い方変だけど、ねえ、本当に可愛いの、めっちゃ可愛いのまひるさん。(先輩なのにごめんなさい)話しやすいし、とっても素敵な方で、私はずっと緊張してて、でも楽しかった。
そして、歌人ってちゃんと、生身の人間なのだなあと実物を見て安心し、私もまた、生身の人間として相対しているのだなあという実感もまた同時にあって、不思議な感覚になった。
見ているもの、感じるもの、考えるもので短歌も物語もできていて、それは絶対にAIや動物からではなく、生身の人間からできているからこそさまざまな彩りや湿度、重みを持って存在してるんだと思うと、私はこれからも作っていきたいという決意が改めて生まれた。
才能はないけれど、結局突き詰めたところこの根源はなんでも愛なのだと思う。どれだけ愛せているかだと思う。なんでもそう。読書だってそう。言葉にもならない感情が自分の中にあるっていう「実感」だけが答えであって、真実であって、それは必ず私だけのもので、誰かに容易に言葉に変換されていいものではなく、自分が言葉にするから、目に見えるものとして私が作ったから初めて存在してくれるのだ。だから真似ばっかしてんなよって思う。あなたの言葉じゃないと意味がないんだよ、と思う。「リスペクトを含んだ参考」と「同じくらいの価値になりたい真似」は全く違うって見りゃわかるし冷静になって考えてみたらわかることなのに、混同している気がする。世の中。でもそれって、案外目が肥えてくると一目見たらわかるものだから、作る側はより一層気をつけなくちゃいけないことなんだと思う。
本を読んだ感想もそうだし、小説だって日記だってそうだ。なんだって、自分の内側から出てくる言葉は全て自分だけのものであるべきなんだ。だけど他者の目も、心も、指先もこちら側が操作できるものではないので、できることなんて限られているから、とにかく大事にすることなのだなと。
そんなことを思った数日でした。

そういや最近本屋さんでまた本を買い、とうとう本当に、本棚がパンパンになってしまったので、いよいよ困ったなあという感じ。何ヶ月か前に、しばらく本は買わないかなあなんて言っていた気がするのだけど、全くそんなことはなかったなあ。

又吉さんの『月と散文』がまだ手に入っておらず、買いたいなあという気持ちと、特装版を手に入れるまで我慢しようか、との葛藤を何回かやってる。あとは4月に西加奈子さんの『くもをさがす』も予約したので読むし、その感想はゆい奈ちゃんといっぱい語らいたいと思っているし、柿内さんの日記本も出るのでそれも読みたいし、やっぱり欲しい本はいくらでもあって、そうやって欲しいと思わせてくれる書き手がたくさんいるのだから家計はいつだってギリギリを生きているけれど、本だけは我慢できないものです。多分ずっとなんだろうな。楽しいからいいけれど。

そして明日は、私の誕生日なのだけど、一体まあどういうわけか、せっかくの休みなのに、全く予定がなく、いや、ないわけじゃないけど、通院日ではあるのだけれど、それ以外は何もなくて家の掃除でもして終わるんじゃないかなという感じ。
桜がそこらじゅうで咲いてくれているから街がピンクに明るくて嬉しいし、それみるためにぶらぶらするのもアリかもなあなんて考えてはいます。

そんな感じの日々です。生きています。
そういやインスタ始めたんだけど、まったく何を書けばいいのかわからないので何にも更新できてないです。フォローしに行きたい人たくさんいるのだけど、
ちょっとビビってできないのと、まだ写真も文章も2つくらいしかないので、とりあえずストーリーだけあげています。見つけてくれた方はぜひフォローしてね。これから頑張るから。



そんな感じ。ではまた。良い夢を。

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