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投げられたパンに驚いて飛び立つ水鳥の群れで成り立つ映画のワンシーン


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 数日、夜の7時〜8時の間に急激な眠気がやってきて、かなり耐えて起きているけれども読むことも書くこともできなくなり、9時半か10時に尽き果てて寝るのに、結局真夜中に起きる、というのを繰り返している。どの時間にどれだけ寝ようと夢を見ることに変わりはないけれど、今日なんて全部で3本の夢を見た。短編集でもできるんじゃないか。でも朝はちゃんと6時には目が覚める。


 昨日は1年ぶりの友達と会った。マックのドライブスルーで買ったものを提げて公園へ行った。川と隣接している公園なのでカモがいつもいる。あずまやのそばにこぢんまりとした人工池があって、川から飛んできたカモたちがぷかぷか浮いていた。可愛い。すぐそばにいるので呼ぶ力さえあれば来てもらって触らせてもらいたかった。もちろん人が近づくとスイ〜、っと遠くへ行ってしまうのだった。

 友人は人に対してとても細やかな気遣いができる女性だ。そしておしゃれだ。自分に似合う色をわかっていて、いつ会ってどんな服を着ていても、それはもう彼女のためにあるような服だと思わされる。昨日着ていた明るいオレンジのニットも、柔らかく巻かれた黒い髪との相性が良くってとても似合っていた。

 境遇は似ているようで違うけれども、共感できるところはお互いにあって、あれこれといろんな話をした。私の周りの女友達はみんな自分の意思を持っているしっかりした人たちばかりで、例に漏れず彼女もしっかりした女性なのだけど、自然と私たちは子供から大人になって、そのうち誰かしらは母になって、人生を歩んでいるのだ。私はこんな感じで、とぼとぼではないけれどぼちぼちやって生きている。今どんな人生を歩んでいても話せることはたくさんあって、言いたいことも聞きたいことも素直に話せるし聞けるのはありがたい関係だと思う。愚痴ではなく相談ができるのっていい。

 あずまやの周りの景色は池のおかげで瑞々しくて、秋晴れの世界はきらきらしていた。声がいつもよりはっきり通って、相手にちゃんと届いている感覚があった。とても良い時間だった。


 夕方には帰ってきて少しだけ本を読む。相変わらず『カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ』。それと『旧約聖書を知っていますか』だ。今日も読む。


 昨日に引き続き秋晴れ。窓から見える木々たちが太陽に照らされているのだけれど、いつにも増して黄味がかっていて、夏の夕方3時ごろを思い出す。まだ朝の8時40分。

 祝日らしいので祝日らしくヘミングウェイの『移動祝祭日』を読みたいなと思ったけれど手元にはないのだった。時間はゆっくりと流れる。

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