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日記

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#読書好きと繋がりたい

初めから気づいていなければならなかったわけじゃない

初めから気づいていなければならなかったわけじゃない

 昨日のこと。

 書店に行った。書肆侃々房さんのところで新しい歌集が出てるとのことで見に行きたくなって、いてもたってもいられなくなった。書肆侃々房さんの新鋭短歌シリーズがしっかり置いてある書店で、目移りが半端ないのだけど、時間の許される限り見てみようと思っていた。

 目的の歌集コーナーへまっすぐ行って、新刊をパラパラとめくった。どの歌集も素敵だった。素敵で素敵で、ああ、どこまでもすごい、どこま

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涙だけが現実に持ち出せる夢の証拠

涙だけが現実に持ち出せる夢の証拠

 

 朝、とても悲しい夢をみた、という感覚だけが残っている今。風が強まったり弱まったりしながらも、その間に雨も降ったり止んだりしている。

 目が覚める直前、夢の中で号泣していると自覚しつつも泣くことをやめられず、自分の嗚咽が耳に届いてからだんだんと夢から遠ざかってゆき、それでもなお悲しい気持ちとその映像は瞼の裏で見えていて、どうにか目を開けて薄暗い天井を捉えてからやっと、自分の顔が泣き顔で歪ん

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後部座席にしかわからない跳ね方なんです

後部座席にしかわからない跳ね方なんです

 朝、何時に目が覚めて、どういう生活をしたのかが朧で、ずっと読んでいたこと以外の記憶がふわふわしてしまったほど、夜にあった(つい30分前まで)出来事が衝撃的だったので、今、けっこう、おぼつかない。とはいえ、物理的なものではなくて、とある人と人とのやりとりを聞いたり参加して発言したりだったのだけど、こうもまあ、身近に、全く想像もつかないような思いを抱いている人がいるのかと思うと苦しくて苦しくて、何事

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悲しみが過ぎ去るまではパジャマの胸元を掴んで待つ

悲しみが過ぎ去るまではパジャマの胸元を掴んで待つ

 気を抜けば泣いてしまいそうになるようなことばかりが続いている。わたし一人では太刀打ちできないようなことなのだけれど、(力量不足で)どうにか頑張って乗り越えねばならないところなのだろうとも考えているからこそ、踏ん張ろうとはしていて、泣かないでいて、泣かないでいようよ、ねえ、と咄嗟に自分に自制をかけてしまう。こぶしをぎゅっと握ってそのまますり潰して放つようなことを気づいたらやっていた。心力削られてい

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おみくじで運気の途中経過を知る

おみくじで運気の途中経過を知る

朝、目覚めた時からモヤモヤしていた。なんだか心の視野が霞みがかっていて、頭の中に曇天がすこーんと入ったまま居座っているようで、なんともすっきりしない。だけど一日が始まったので起きて、温かいお茶を飲んで、そうこうしているうちにお寺へ行こうという話になったので、30分ほど車を走らせたところにあるお寺へと足を運んだ。

毎年1回は必ず来ているところで、家族はすでに2、3回目だったらしいが、私は今年初

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なんの比喩も見つからない晴れの日

なんの比喩も見つからない晴れの日

 本が読めない、何も生み出せないことをいいことに動物園へ行った。動物と戯れて戯れて、触れるだけ触って、ちびっこたちと混ざって楽しんだ。腹の中で蠢く暗い感情や、頭にかかっているモヤは一旦取り除くことができた。

 動物に対してはコミュ力お化けとなるので、なんでも手を出してしまう、さすがに猛禽類には嫌な顔をされたし(なんかすごい、フクロウって怒ったらあんな、シャーッ!とかいうんやね)、羊は擦り寄るふり

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ああこれは点滅信号だった

ああこれは点滅信号だった

昨日のこと。

午後から読書欲がむくむくと湧き、『赤い魚の夫婦』を一気に読み終えた。

絶対面白いやろ、という直感は大当たりで、本当に面白かった。というかすごかった、人間と生き物、生き物といっても菌だとかゴキブリだとかもいて幅広いのだけど、生き物と人間との関わりの中で人間のいいところと悪いところが浮き彫りになる。優しい部分もあるけれども荒んだところも汚いところもある。ああそうだよな、人間てそうだし

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西日に向かって帰る

西日に向かって帰る



 午前中は眠って過ごして気がつけば昼だった。どうにもならない感情がぐるぐるしていて、どうしようもなかった。病院から頼んでいた書類ができたとの連絡を受けて3時ごろに外出した。5分で終わる手続きのために片道1時間ほどかけて行った。車の往来が少ない堤防沿いを走るので風が気持ちよく、草の匂いが車内に入ってきては出ていきを繰り返しているのを鼻が敏感に察知し、そのうち目が痒くなってきて、ああ、何かしらのア

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しろい月が見えない

しろい月が見えない

 ノミ事件があった時にキャットタワーも処分したので、新しいものを買った。それがやっと届いたので、妹と協力しあって組み立てた。なかなか大きいものを買ったようだったのでとても苦戦した。想像の1.5倍は大きかったな。タワーの高さが一番高いところで170センチだと説明書にはあったが、ちょうど170センチの私をゆうに超えており、どうみても175センチ以上だった。

 当の本人(猫)は我々人間どもが汗だくにな

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レスカって言ってる人を二度見する

レスカって言ってる人を二度見する

 (昨日、更新しようと思って書いていたのに寝てしまった。なのでこれは昨日の日記。)

 友人と会う時、予定をあらかじめ決めておくときがほとんどだけれど、思い立ったその日に誘うこともあって、もちろん相手の都合にもよるのでタイミング次第というところだが、急に、思いつきで、顔が思い浮かんだから、会いたくなったから会おう、みたいな方がどちらかというと好きだ。フラットな気持ちでありながらもとても気楽にいられ

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偶然も運命のひとつ

偶然も運命のひとつ





BOOK・OFFへ行き、『失われた時を求めて』の2と3を買った、毎月行ってるBOOK・OFFなので本棚の動きには敏感なのだが、この棚だけはほとんど動いていなくて、とても安心していたのだけど、買えるうちに買っとこう、と思い手に取った。隣で同じ棚を見ていたおじいさんが私の一連の流れを眺めていた。プルーストが気になったのか私の存在が気になったのか。みっちり詰まっていた本棚に風穴があいたように

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土曜日から月曜日になった悲劇

土曜日から月曜日になった悲劇

 

 私の住んでいるところはジャンプが土曜日に発売されていた。それが本当に嬉しくて、みんなより先に読めるとかはついでの話で、土曜日、休みの日の朝から買ってきて読めるという喜びがあった。それがとうとう、月曜日へと移行されたようだ。あるべき場所に落ち着いてしまった。悲しい。でもごく稀に日曜に売られている場所もある。(どういう理由かは知らないが。)それを見つけたら即買いしている。今週は月曜日だったので

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200円の差がてきめんに効いている

200円の差がてきめんに効いている

 昨日の夜から絵が描きたくなって、夜の9時以降から始めたと思うのだけど、またもやモクリを使って友人と話しつつ描き続けていたら、すぐに12時になっていたし、そういえば明日は病院に行くのだった、もうそろそろやめて寝ようと思って時計を見たのは3時だった。時間の経過が早すぎて怖い。朝、ものすごく眠くて動悸がした。加減しなさいよ私。もう。なんとか起きて病院へ。

 今日は聴力結構悪い、どころか聞こえにくいっ

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驚いた時だけ心臓は冷水を体に送る

驚いた時だけ心臓は冷水を体に送る

 9月30日。今日で9月が終わる。いや、大したことではないと思うんだけど、なんか、終わるのか、って意識をしたら急に終わりゆくことを嘆きたくなるというか。ちょっとだけ寂しいねっていう。

 なんとなく今日はワンピースを着たい気分になったので、幾度の秋をハンガーで吊るされたまま過ごしたかわからない花柄のワンピースを選んだ。もう数年、可愛らしい格好をしていなかったので、なんだか気恥ずかしいような、でも、

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