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クン美奈小説

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前世、現世、未来のクン美奈の話をまとめて置いていきます
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2023年10月の記事一覧

セラムン二次創作小説『デートしてあげる♡(クン美奈)』

「で?こんな所まで連れて来て、私をどうしたいのだ?」

すっかり暑くなり、夏間近に迫って来たある日。美奈子は石のクンツァイトをデッド・ムーンのアジトであるサーカステントへと連れ出していた。
呪いで病に伏せている衛に一言許可を得て持ち出した。
不服そうなクンツァイトを他所に、美奈子は楽しそうにしている。

「何よ?デートしてあげるって言ってんのに、あたしじゃ不満なの?」
「そうでは無い!こんな時にマ

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セラムン二次創作小説『リ・スタート(クン美奈)』

side クンツァイト

付き合って間もなくの時、不意に美奈子に10月22日は私の誕生日だから覚えておいてと言われ、無理矢理予定を空けさせられ誕生日を祝うよう約束させられた。

いや別にいいんだが寧ろ祝ってやりたいと思っているが性格上、誰かの誕生日を祝うというのがとても苦手で何をしていいのか悩んでしまう。

取り敢えず衛にアドバイスを貰おうと相談するも「君斗がする事は何でも喜んでくれるよ」と在り来

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セラムン二次創作小説『親父の説教(クン美奈)』

デートの待ち合わせで、美奈子の家の近くの公園のベンチで本を読んで待つこと20分が経過。

待ち合わせ時間は朝の10時だが、そろそろ10分が経とうとしていた。

つまり、美奈子はこの時点で遅刻は確定している。その上、俺は10分前行動を心がけている為、もうかれこれ20分は待っている事になる。

美奈子の遅刻は想定内であるから余裕で待てる。それを見越して俺は、暇潰しに本を一冊持って来ていた。

別に衛が

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セラムン二次創作小説『百億ボルト・ロックンルージュ(クン美奈)』

戦いや勉強、恋愛が一段落して落ち着いてきたある日、長年の夢だったアイドルのオーディションに受けてもいいと両親やアルテミスから許可が出た。

うさぎや公斗達も「頑張って」と後押ししてくれたから手当り次第書類を送ってオーディションに受けまくろうと決意した!

アイドルオーディションには歌が必須だから練習にカラオケに行こうと思い、どうせなら客観的に的確に忖度無しに評価してくれそうな公斗も誘って練習しよう

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セラムン二次創作小説『彼女の手料理、完食しないと出られない部屋(クン美奈)』

残業を終え、やっとの思いで帰宅したのは20時近くの事だった。

玄関を開けると、いい匂いが鼻にまとわりついて来て驚いた。うちに料理を作れる人はいない。

美奈子がまことさんを連れて来て、作らせているのか?と彼女の強引さに呆れながら、キッチンへと向かう。

「美奈子だけか……?」

「あ、公斗。おかえんなさ~い」

キッチンに立っていたのは美奈子1人だけだった。

しかも、ご丁寧にエプロンをしてやる

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セラムン二次創作小説『ブラジャー(クン美奈)』

ある日の昼下がりの事。いつもの様に公斗の家にいた時。

「何か飲み物はいるか?」

「いるー」

出してくれた飲み物はオレンジジュース。

最近は、私が来ることを想定して私が好きそうなジュースを幾つか常備してくれている。とても出来た彼氏だ。

「あんたのそれは?」

出されたオレンジジュースを一気飲みした後に、公斗が飲み始めた飲み物が気になり質問。茶色くて美味しくなさそう。麦茶かな?氷が入れてある

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セラムン二次創作小説『嘘の代償(クンヴィ)』

すっかり寒くなった冬の麗らかな陽気のある日、いつもの様に月の姫の護衛で地球に降り立ってきたヴィーナスと王宮で一緒に主君を見守っていると王宮の周りをランニングする集団が現れる。

下級兵士のトレーニングの一環か、大変だな。

俺たち四天王はマスター直属の配下な事もあり、他の兵士とは違い普通の訓練は受けなくても良いが他の下級兵士は毎日色んな特訓を受けていて、その一環のランニングが今日と言う事なのだろう

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セラムン二次創作小説『同じ意味を持つ二人(クンヴィ)』

ある日、一緒に護衛していたクンツァイトが珍しく自分の事を話し始めた。

護衛が一緒であれば普通に話はするけど上辺の話はするものの自分の深い話はあまりしてこなかった。

どういう風の吹き回しか知らないけど心を許してくれてるのかと思うと嬉しくなった。

この日は「クンツァイト」と言う自分の名前に込められた意味を教えてくれた。

「純潔と慈愛の騎士と言う意味が込められてて、王子の直属の配下になる際マスタ

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セラムン二次創作小説『オレハナニシニココへ(クン美奈)』

今俺はとある店の前で立ち往生している。

勿論美奈子に連れてこられたんだが、その店が俺と美奈子で入るには似つかわしくないというか、俺が入っていい様な所ではないというところでとても迷っている、というのが正解だ。

その店と言うのは“ランジェリー店”である。

事の発端は数日前、2人で旅行に行く事になり、ならば持っていく物を2人で買いに行ってデートも楽しもうと美奈子の提案に乗った形になった。

その時

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