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心の水平線をたもとう

今年も残すところあと10日ですね。
東京は12月なのに暑いくらいの日が続きましたが、
ようやく冬になってきました。
年末に向けてのラストスパート、皆さんお忙しいですか?

慌ただしい時期だからこそ気を付けたい。
そんな話を、書いてみたいと思います。


時間はできているはず


昔は、食事の用意ひとつとっても、時間が掛かっていましたよね。

私が実家にいた頃は、食事はほぼ全て母の手作りでした。
近くにスーパーやお惣菜やさんはなく、
外食するところもありませんでしたから。
(実家に限っては、今も状況は変わっていません。)

女性が働くことが当たり前になったことやおひとりさま化で、
お惣菜市場が急拡大しましたよね。

私も今は、東京の便利な場所に住んでいることもあり、
10分もあれば買ってきて食事が出来ます。

食事の準備に掛かっていた時間が、
1時間から10分に短縮されました。
私たちはその分、時間の余裕を手に入れたのでしょうか?


便利になればなるほど忙しくなる


私の場合、例えば仕事。

「決まった作業」を終え、後は何にもしない。
なんてことは出来ません。

今の仕事の「整理」や「見直し」
情報収集は欠かせないし、
もっと先の、いつ役に立つかわからないことまで視野に入れ、
ちょっとした資格取得の準備も始めています。

遊びも。

年末は実家に帰る予定なので、切符の手配や荷物の準備。

1月と2月にはまたマラソン大会があるので、
やっぱり切符やホテルの手配。
もちろん練習も。

駅伝大会もあるし。

手配すること
連絡すること
情報を得ること

これらのスピードが上がったからこそ、
「やれること」が多くなったんですよね。

世の中が便利になればなるほど、隙間に色々なことが詰め込まれる。

「あれこれやる」のは、
生存戦略にかかわるとも言えるし、
自分で自分の首を絞めているとも言えます。

あれもこれも気にしないといけない生活。
すぐに心はざわざわと波立ちます。


心ここにあらず


ずいぶん前の話になりますが。

私がまだ名古屋に住んでいた頃、
東京に遊びに来たことがありました。
私は20代半ばで結婚してから約10年、名古屋に暮らしていました。

久しぶりに会う友人と会った時のことです。
街を歩いていると、彼女はいつの間にか
スタスタと前を歩いて行ってしまいます。

ずっと考え事でもしている「心ここにあらず」な様子で。
彼女はその頃も、今も、ずっと仕事に追われている人です。

「忙しいのに、悪いことをしたな。」
とても悲しい気持ちになったことを憶えています。


朝ご飯、何にしよう


今日の朝起きて、「朝ご飯、何にしようかな。」
納豆と卵だけでもいいけれど、何か一品ほしいな。

小松菜と豆腐はある。
味噌汁?

「白和え」を作りました。

もう使わないから手放そうかと何度も思った「すり鉢」を出してきて。

ゴマを擦ります。
小さい頃、母に「ゴマ擦って」と頼まれたな。。
すりこぎをすり鉢に押し当てながらぐるぐると回します。

「これくらい?」
「もうちょっと」

あの頃は永遠にも感じられるほど長い時間に思えたのに。
今はあっという間です。

こういうことを子どもや孫にさせたほうが良いのかな。
「ゴマをする」がどういうことなのか、
そのうちわからないようになるかも。。

豆腐をキッチンペーパーにくるんでチン

小松菜と人参もチン

ひじきがあるから、この機会に戻そうかな。
ひじきも時間が掛かるイメージだけど、
実際は、水で戻す時間は20分です。


心の水平線をたもつ


子どもが喜ばないおかずは、段々と食卓に並ばなくなりますよね。
ひと手間掛かる上に地味で、子どもにも喜ばれない「白和え」。

私も子どもの頃好きだったかというとそうでもない。
その時だけではわからないことって、ありますよね。
いつか娘が、「そういう食べ物あったなあ」と、
思い出してくれるかもしれない。

人参かたっ!味うすっ(笑)
これもご愛敬。

コスパ、タイパ、、
料理も「時短」ばかりが取り沙汰されるけれど。
急ぐことで失っているものもあるはずです。

白和え、ずい分作っていなかったけれど、
この時間が心の栄養になりました。
心の平穏をたもつのは、案外簡単なことかもしれません。

ざわざわとした日々に、心まで波立たないように。
心の水平線、保ちたいですね。

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