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【相談事例】おひとり様、退職目前、賃貸のままでいいの?

先日、ある相談を受けました。
63歳、女性、おひとり様、会社員(以下A子さん)。

「家」の問題ではなく、「ライフプラン」の問題でした。
共有したいと思います。

相談内容


現在、家賃68,000円の賃貸に住んでいる。
2年後の退職を前に、家を買っておきたいが、預貯金はほぼ無し

現状の家賃負担も重く、もっと安い賃貸を見に行ったが、
築50年超の築古、EV内に「小便するな」の張り紙、、
住む気にはなれなかった。

どうすればいい?という相談でした。


今から家を買ってもメリットはない


「どうしたい」というのは、ありますか?
私の問いに、
「家を買いたい。」

結果からお伝えすると、今から家を買うメリットはありません。
「お金の比較」に関しては、こちらで書いた通りです。

それ以前に、残念ながらA子さんの場合、購入は現実的に難しいです。

物件の全額をローンを組み、今と同等の住居費支出で返済すると仮定します。
ローンの月々返済額は、管理費や修繕積立金などをのぞいた5万円程度。
物理的に最大限組める79歳完済まで返済を続けたとして、
多く見積もっても900万程度しか借りられません。

※こちらで試算が可能です。


「家を買えば安心」という幻想


家を買って「安心」といえるのは、ローン完済した状態からなんですよ。
今から家を買っても、その状態になるのはいつでしょう?
返済が不安ならなおさら、むしろ重荷になってしまいます

また、購入はある程度資金的に余裕のあるかたにおススメしています。

なぜなら、賃貸ならどこかが壊れても大家さんが直してくれます
地震で修繕建替えの必要が生じても、賃貸なら何も負担は生じません
持ち家なら、もちろん土地の権利はあるものの、
建物に関するお金は、自分で出さないといけないのが基本です。


年をとったら住む場所がなくなるという不安


「でも、賃貸は高齢になると借りられないんですよね。」
とA子さん。

その可能性はあります。
こちらでお話しした通りです。

人気物件なら、大家さんは「住む人を選びたい」
空き物件ならしょうがない、、
これが現状です。

でも、高齢おひとり様が人口の半分になったら、、
状況も変わらざるを得ないんじゃないかしら。

不安はあります。
購入メリットがあり、資金計画が成り立ち、買えるのなら
それがベストです。
でも、買えない。。
なら、現実的な「出来ること」を考えるしかないんじゃないかしら?


シェアハウスってどうですか?


安い賃貸を見に行ってショックだったのでしょうけれど、
安いけど「属性の悪くない」人の集まる仕組みも、今はありますよ。
シェアハウスとかどうですか?

すると、A子さんは、
「友人がシェアハウスを所有していて、あなたも来ればいいよと言ってくれている」と。

それは良い話ですね!

また、親戚の人がシェアハウスを所有しているんです。
その管理人をさせてもらえるといいな、と。

それもすごく良い話ですね!

「良い話ですか、、?」
とA子さん。

家を買って安心して「閉じこもる」より、むしろ良いですよ(笑)!

退職後のライフプランをどう考える?


A子さんの不安は、「家が賃貸」であることより、
「手元に現金がほとんどない」ことではないですか?
お金がないって、足元をすくわれるような恐怖がありますよね。

まずは、それを解決すべきでは?
どうすれば「貯金」ができるかに、集中してはどうでしょう?

「どうしてこんなにお金がないのかわからない。
全然使っているつもりは無いのに。」
というA子さん。

ここは「レコーディングダイエット」です。
まずは現状把握、つぎに「削減」できるものを検討してみましょう。

「いくらあれば生活できるか」を把握したら、
65歳以降の生活をイメージします。

年金受給額と、シェアハウスの件を含めて住宅費支出の変化を加味し、
「不足額」を把握しましょう。

その不足額を補うのに、どれくらい働けばよいか試算してみてください。


副業してみませんか?


65歳からどんな仕事をするかのリサーチを含めて、副業してみませんか?
今なら「週末だけ」とか、「週に2日から」とか、
ホテルの朝食ビュッフェのヘルプを「朝2時間だけ」
なんていう働き方もありますよ。

今の若い人たちはみんな副業してますよ。
20代と私たち、
「お金がない、給料が上がらない、将来が不安、、」
何も変わりません。

老後、本当にお金が無くなってからでは、精神的に余裕がありません
今なら失敗したって、全然いい気楽じゃないですか。
今から、新しいことをたくさん試しましょうよ。

ヒマが無くなれば、支出も減る。
収入が増えれば、貯金も増える。
老後の仕事のトライアルにもなる!

「近所のコンビニのバイトとか、聞いてみようかしら。
それも面白いかも!」
とA子さん(笑)。

むやみに不安に思わないこと。
人は飢えではなく、不安で死ぬ時代ですよね。

現実的で、持続可能で、健康的な「活動」生活をする。
それが結果的には、もっとも老後のリスクヘッジになるのでは。

A子さん、むしろチャンスじゃないですか?

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