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スマホアレルギーな人

前回、母のスマホの話を書きました。
そこで思い出したことがありました。

皆さんの周りに「ガラケー」の人はいますか?
今日は「スマホアレルギー」について書きたいと思います。


60代の知人女性の話


彼女は私よりも7~8歳年上で、
以前は年に一度くらい会っていました。

彼女はガラケーを使っていて、
「そろそろ会いませんか?」というお誘いの連絡は「家電」でした。
家に電話が掛かってくると、びっくりしますよね?

私がお店を選び、彼女の携帯のショートメールへ、
お店のURLを送ると、
「それはどこですか?」
と返事がきました。

スマホでない人は、お店をどうやって調べるの??

お店の名前と住所を伝えると、PCで検索し、
地図を「プリントアウト」して持って来ていました。

そう言えば、昔そうしていましたよね?


スマホには絶対しません


4~5年前のことです。
彼女には私の娘と同い年の、当時大学生の息子さんがいて、
彼女と同居していました。

「〇〇君(息子さん)が一緒に住んでいる間にスマホに替えたほうが、
使い方が聞けて良いですよ。」
と、私が言いました。

私の母のことがありましたから。
どうせスマホを使うことになるなら、早い方が良いですよね。

すると彼女はこう言いました。
「スマホには絶対にしません。」

電車のなかで、みんなスマホを見ている光景
あれは「どうかしてる!」と。

みんなスマホを見ているけれど、
中身は違いますよね。

本なら良いの?
新聞なら良いの?
ウォークマンなら良いの?

そして彼女も「PCで検索」はするのです。


何がそんなに?


先日私は家で、スポティファイで音楽を流していました。
「オフコース(懐かしい!)」の曲を一曲選んだら、
次から次へと「昭和の曲」が流れてきました(笑)。

それを聞きながら思ったこと。
昭和って「感情」の曲が多いな。。

嬉しい
悲しい
寂しい
辛い。。

情緒的、感傷的な曲が本当に多いんですよね。。

昭和って「感情」の時代だったのかもしれませんね。
「体制」に従い、思ったことを言えなかった時代から、
感情が解放された時代へ。

そして、思ったのです。
彼女がなぜあんなにも、「スマホ」にアレルギー反応を示すのか。

感情がない=人間的でないから?

スマホで思うようにならないと、イライラしますよね?
この「感情をぶつける先が無い」というストレス。
リアルにはないストレスですよね?
私も、めちゃくちゃイヤです(-_-;)

彼女は、喜怒哀楽の振幅が大きく、
アートや建築やファッションに対する自分の感性にも、
自信を持っていました。

「感情を揺さぶられるもの」に惹かれる彼女にとって、
スマホに向かう「無表情な人々」は、
受け入れられないものだったのかも知れません。

人には、年代的(もちろん人によりますが)な傾向は、ありますよね。
人は固有の存在だけれど、やはり時代の影響は受けています。


60代、70代のITリテラシー


実は、私は今、
「50代からの“働く”未来」のマーケティングを兼ねて、
高齢者向けに、ある仕事の募集と採用の仕事をしています。

どんな募集条件なら高齢者が応募をするのか。
どんな人がいて、何を求めているのか。

面白そうでしょ(笑)?

応募してくる方は60代前半から70代後半まで。
ここで問題なのは、やはり「ITリテラシー」です。

今の時代、「働く」ことと「ITリテラシー」は、切っても切れません。

ちなみに、オフィスワークではなくインフラ系の仕事です。
それでも、エクセルで報告書を書くとか、ありますよね。

今回の求職活動一つとっても、
PCで文字を打ち込むことはもちろん、
転職サイトのシステムを利用する
履歴書などを添付して送る
WEB面接を受ける

「PCはできるのよ。」
と彼女は言いそうですが。。

どちらも必要です。
仕事ならPCスキルは必須だし、
スマホとのボーダーも無くなって来ていますよね。

100年も生きるなら、時代は変わって当然です。
変わることを止めることはできません

長く働きたいと思ったら、
「時代」に合わせるしかないですよね。
芸術家は別ですよ。

拒絶するのでなく、
アレルギーを感じる自分が「どう付き合うか」

自分を引いて見たり、励ましたり。
あたふたするのも楽しむ。

それくらいの方が良いと思うんですけどね。

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