人は考える生きもの
マラソン大会で金沢へ行った際に、市内を観光しました。
「鈴木大拙館」という施設をご存じですか?
こちらへ行って感じたことを書いてみたいと思います。
考えずにはいられない
2週間ほど前のことです。
ランニング会で都内を走っていました。
信号待ちで立ち止まると、角にある和菓子屋さんが開店前の準備をしていました。
「どら焼き(栗入り)」の皮を焼いている様子が、ガラス越しに見えました。
鉄板の上に、自動で一定量の「生地」が落ちてきます。
それを職人さんが一定時間ごとに、コテでひっくり返しています。
私が
「楽しそう。こういう仕事がしたい。」
と言うと、コーチが
「それは工場勤務したことないからだよ。」と。
「1週間やったら飽きるかな。」
と私が言うと、
「3日、いや1日で飽きるね。」
コーチは実業団で選手を引退した後、
所属していた会社の工場勤務をしていた時期があるそうです。
「あと何年?定年まで?これをやり続けるの?」
繰り返し思ったそうです。
もう一人の新米コーチも工場勤務経験があります。
「今日は何の考え事を持ち込むか」
それが毎朝の「日課」だったそうです。
「ずっとできる人もいて、それも才能。
でも、そのうち栗入れるの忘れるよ(笑)」
日本の禅文化を海外に広めた仏教学者
金沢で「鈴木大拙館」へ行きました。
鈴木大拙(すずきだいせつ)とは
鈴木大拙館とは
鈴木大拙の金沢出身にちなみ、開設されています。
外観
内部回廊
展示空間
水鏡の庭
水鏡の庭にある思索空間
中に畳のベンチがあります。
ベンチに腰掛け、四角い窓から庭を見ます。
風が通り抜け、心が“しん”とするのを感じます。
情報が遮断されることで、人はこころの平穏を取り戻すのかもしれませんね。
※思索の庭は、館内に入らなくても、見ることができます。
考えてしまうなら“良い”思考で満たす
人はいろいろと考えてしまう生き物ですよね。
考えても仕方なかったり、考えない方が効率的だとしても。
「何も考えない」でいられれば楽なのに。
裏を考えたり、先を考えて不安になったり、
すぐに心はザワザワと逆立ってしまいます。
こころを“しん”とさせる術を持つ。
時には「何も考えない」時間をつくる。
私の場合は、走る時間です。
そして、考えることから逃れられないなら、
“良い”思考で頭を満たしたいですね。
鈴木大拙の言葉
鈴木大拙の言葉がわかりやすく紹介されています。
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