今年のクリスマスは誰と過ごしますか?
明日はクリスマスイブですね。
皆さんは、どのような予定ですか?
私たち50代は、クリスマスをどのように過ごしているのでしょうね。
普段と変わらない一日
去年のクリスマスの夜は、一人ランニングをしていました。
淋しくないと言うと、嘘になります。
しかし、若い時のように「淋しさにとらわれる」ことはありません。
クリスマスを一人で過ごすのは自分だけではないし、
今日一日も、一年の365分の一日に過ぎないと気づきます。
家族のためのクリスマス
子供が小さいときは「家族のため」に クリスマスをやっていましたよね。
私は、娘が4歳の時からシングルマザーでした。
クリスマス前にスーパーに行くのが苦手でした。
家族みんなで楽しそうに買い物をしている姿を見るのが、辛かったんです。
「献立を何にするか」
相談できる相手は、私にはいませんでした。
ある時、友人にそのことを話しました。
その年のクリスマスは、友人は風邪をひいて寝込んでいたそうです。
娘は出かけていて不在。
夫は、妻が寝込んでいても「何にもしない」。
冷蔵庫は空だったので、仕方なくスーパーに行ってチキンを2本買ってきた。
夫と冷たいチキンを「無言で」食べた。
そんなもんよ。
そんなもんかも(笑)
娘と過ごした最後のクリスマス
私の娘は小さなころから社交的で、
小学生の時には「クリスマス会」に連日でかけていました。
「明日〇〇ちゃんのクリスマス会に行く。」
あれ、今日行ってなかった?
「今日は△△ちゃん」
色々なグループのクリスマス会に出かけていたのです。
中学生になり、クリスマスの夜に家にいることはなくなりました。
この頃が、私の精神的に一番きつかった頃でした。
そのあとランに出会い、いろいろなことが好転していきました。
娘が高校生の時のクリスマスの夜。
一度だけ、思いがけず早く帰ってきたことがありました。
友人4人でお店を予約していたけれど、2人が風邪でダウンし、
もう一人も「怪しかった」のでやめにしたとのこと。
食事も何も、用意していませんでした。
「ママ、ケーキ買いに行こう。」
二人で、もうすっかり夜になった街を、ケーキを探し求めて歩きました。
かろうじて買ったカットケーキ。
これが娘と最後に過ごしたクリスマスの夜でした。
今年は誰と過ごしますか?
家族のためにしていたクリスマスも、役目を終えました。
子供は家で過ごさなくなり
夫婦の会話もなくなり(笑)
一人だからといって、無理に誰かと一緒に過ごすほどの事もない。
しんみり、静かな夜を過ごすのも、良いものです。
淋しくもあり、自由でもある。
もう娘は、私を必要としていない。
家族や子供に「必要とされたい」願望を手放して、
「こんな風に過ごしたい」という願望も手放して、
今年は、一番「私を必要としている」人と過ごすことにしました。
雪深い田舎で一人暮らしをする、86歳の母です。
良くも悪くも「昔に生きている」母ですから(笑)、
昔のあれこれを思い出し、
一人過ごすことを淋しく思っているに違いありません。
時には、そんな思いにつきあってあげても良いのかもしれない。
自分のためでなく、「誰かのため」にできる時が来たのかもしれない。
返せる「誰か」と、返せる「何か」が、私にはまだあるのかもしれない。
実家でクリスマスを過ごすのは、40年ぶりくらいです。
ケーキでも買って、二人でお祝いしましょ。
今年のクリスマス、あなたはどう過ごしますか?
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