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怒っている間は何も解決しない

今私は、ある仕事の求人募集と採用のお手伝いをしています。
損害保険の査定の仕事も、引き続きしています。
間に「50代からのミライ相談」が入ったり、
ランクラブで走ったり、noteを書いたり。

少し絞って集中すべきじゃない?
と、もう一人の私が言っています(笑)

しかし、こうしてあちこち首を突っ込んでいると、毎日が発見の日々です。

「家と暮らし」相談で見てきたいろいろな高齢者の姿が、
今のテーマに結びついたように。
今も、シニアの方との接点で「教訓」を得ています。

求人募集には、職種柄応募してくるのは60代、70代の方ばかり。
履歴書には、そのひとの「人生」が詰まっています。
そこで感じたことを書いてみたいと思います。


あるひとのプロフィール


応募者の一人、Aさん(男性、70歳)の履歴書です。

某超一流大学中退
その後の会社は、
6年
4年
8年
3年
4年
職種はバラバラです。
ここから、今回募集の職種に就いていますが、
半年から長くても1年半ごとに計8社、転職しています。


会社を辞めた理由


面接官が、会社を辞めた理由を聞きました。

当初の話と違った。
人が足りないしわ寄せで、労務過多が続いた。
出来る人間がまるでいなくて、仕事が集中してパンクした。
職場におかしな人がいて会社は辞めさせられず、
うまく付き合えないこちらが辞めさせられた。

今までの納得いかない思いが、ついつい溢れます。

真面目で、正義感の強い人柄が見えます。
苦労の多い人生だったでしょうね。

不運はあったでしょう。
某超一流大学をあと一年を残し中退したのは、
父親が亡くなり学費が払えなかったから、と。

会社でのもろもろも、
面接官は業界をよく知るだけに、
もう少し良い(会社として体制が整っている)ところに、
早い段階で勤めていれば違ったのに、と。


どこもかしこも構造不良


業務過多
人間関係のこじれ
会社やシステムの構造不良

皆さんも思い当たることがあると思います。

私も色々ありました。


構造不良
は、今関わっている損害保険の査定の仕事でも感じます。

保険という仕組み
会社としての経営
建築という専門分野
顧客対応フローの効率化

これらをどう上手くシステム化するか?

保険会社は、建築分野(損害額の査定)をアウトソーシングしている。
保険会社は、外部の会社とは個人情報保護の責任範囲を切り分けたい。

外部の会社は、保険会社で作業しているけれど、
保険会社のネット回線を使えない。
各会社は、モバイルWi-Fiを持ち込んでいる。

すると、ネットが全然繋がらない!
朝の通勤電車での格安スマホ状態です。

今どき仕事でネットが使えないってある??

また、(たぶんリスク回避のため)システムを共有出来ないため、
書類は全部「紙」です。

今どき「紙」??

そして、、

経費削減のために、書類は白黒両面コピーです。
保険適用判断の最も肝心な資料は被害状況の「写真」です。

白黒写真じゃ、なんもわからん(-_-;)

どこも同じねーーーーー!!


隣のおじさん


査定の仕事で、隣に座っているおじさん。
年齢は67歳なので、Aさんとそれほど変わりません。
隣のおじさんは、6枚の名刺をもっています。

私が、仕事が立て込み
「どうしよう(・_・;」
と言うと

「だーいじょぶ、だーいじょぶ。
命取られるわけじゃないから。」

と、ニコニコしながら言います(笑)

さすが!現場監督だもんね。

建築の現場監督というのは、

わがままを言う施主
苦情を言いに来るご近所さん
現場を知らない「先生(建築士)」
段取りが悪いと怒って帰っちゃう職人

多種多様な人の言い分を聞いたり、
血の気の多い職人の喧嘩をいさめたり(笑)
人間力が問われるんですね。


何を学んだのか


Aさんの話に戻ります。

Aさんはこれまでで、何を学んだのでしょう。
会社を納得しない気持ちで辞めた経験を、どう思っているのでしょう。

間違っているのは会社だったり、相手だったり。
おそらく、Aさんは間違っていない。

でも、世の中は間違いだらけですよね。
何一つ上手くいかない。

人には何度でもチャンスがあります
しかし同じことを繰り返していたら、一生変わりません


怒っている間は何も解決しない


私も、ずっと怒っていました。

離婚したとき
会社を辞めたとき

自分は間違っていないのに、
なぜこうなるんだろう
、と。

今ならわかります。
自分は間違っていないのに、割を食うことはあります。

そして、怒りの感情があるうちは、何も解決しない


私の問題ではない


どれだけ相手が間違っていても、それは「私の問題」ではない
私が解決すべき問題ではない。

アドラー心理学でいう「課題の分離」ですね。

「怒っている自分」も含めて、自分を俯瞰する。
感情を手放す。
それが、自分へのねぎらいです。

負の感情を整理して、新しい一歩を踏み出したいですね。

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