あんずもち

アイデンティティを確立しきれない対人援助職。(育休中) 産後うつに向き合いながら日々暮…

あんずもち

アイデンティティを確立しきれない対人援助職。(育休中) 産後うつに向き合いながら日々暮らしている。 意味があるようでないような考え事の記録。

最近の記事

10.21〜日記(睡眠の悩み、今しか存在しない)

10.23(水)  寝室に来てからしばらく、読書をして過ごす。もしかしたら自然に眠気が訪れるかもしれないと、どこかで期待しながら、やっぱりだめかと思い、薬を飲んで寝る日々。  今日、ふと思った。眠くなったら寝ればいい。眠くならなければ薬を飲めばいい。文字にしても、当たり前のことにしか見えない。けれど、今の自分にとっては大切な気付きだった。とても気持ちが楽になった。そして、薬を飲んだ。とてもぐっすり眠れた。 10.24(木)  来るか来ないかも分からない未来を想像して、不安

    • 10.14〜日記(金木犀の匂い、睡眠、感じること)

      10.16(水)  公園に散歩へ行くと、公園の周りに荒々しく茂る草木の一部に、金木犀がたくさん咲いていた。  五感の中でも、嗅覚は最も感情と結びつきやすい、と聞いたことがある。自分は特に、嗅覚から気持ちが生じやすい。季節の変わり目の匂い、特に夏が秋になっていく時の匂いが大好きだ。切なさと安心を同時に感じる、不思議な匂い。けれど、精神的に健康とは言い切れない今、そういった感覚がかなり鈍っている。  金木犀はいい匂いだった。けれど、匂いしか感じなかった。心の回復には、まだもう少し

      • 10.7〜日記(三角チョコパイ、自分と外の世界の壁)

        10.8(火) マックの三角チョコパイのCMで替え歌されている曲に、ものすごい聞き覚えがあった。しばらく頭の片隅で考えて、RIP SLYMEの「太陽とビキニ」だと思い出した。何でこの時代、この時期に、この曲が使われたか不思議でならないけれど、原曲がすぐに思い出せないほど、CMの雰囲気に合っていた。 そういえば、マックは10年近く行っていない。 10.9(水) 産後にうつを発症してから体験してきた症状の中で、最初から今現在までずっと続いているものに、「現実感の薄さ」がある。最

        • 10.4〜日記(寝る前の読書、雨の日の安心)

          10/4(金) 寝る前、睡眠導入の薬を飲んでから、眠くなるまで読書をする。小さな卓上ライトを2つだけ点けた部屋で過ごす、この時間が好きだ。夜はだいぶ涼しくなり、外からは秋の虫の声が聞こえる。 こういう、小さな楽しみを、安らぎを、久しぶりに感じた。 10/6(日) 寝る前、雨が降り始めた。久しぶりに、家の中にいてもザーザー聞こえるくらいの強い雨。産後、地震や雨、夜になっていく時間帯がとても怖かった。些細なことでも、自分の安全を土台から脅かすものに感じられて、落ち着かなかった。

        10.21〜日記(睡眠の悩み、今しか存在しない)

          産後うつの自分と生きる

          この夏に、第一子を出産。 初めてのお産、体の急激な変化、何をするにも助産師さん頼みの入院生活。 入院中に、風邪をひき、急激に食欲がなくなり、 体が痺れて眠れなくなった。 今思えば、すでにたくさんのサインがあった。 けれど、全てが初めての私は、 「みんな同じくらいしんどい思いをしている」 「誰でも乗り越えられるもの」 と決めつけて、不安を抱えながらも 見て見ぬ振りをしたまま、退院してしまった。 その異変は、すぐに無視できないものになった。 説明できない不安、焦り、恐怖の感覚

          産後うつの自分と生きる

          7.8〜日記(ミスド再発見、おやすみ)

          7.14(日) 今週のアメトークでミスド芸人の放送を見て、ミスドが食べたくて仕方がなくなった。メディアから受ける食の影響はとてつもない。最近いつも同じもの(エンゼルフレンチかポンデエンゼル)ばかり買っていたけれど、芸人さんたちがお気に入りのドーナツを愛を持ってプレゼンしているのを見て、食べたことのないものも食べてみようと決めた。 今朝、オープン直後のミスドへ。恐らく食べたことのない2種(ポンデ黒糖、シナモンリング)と、久しぶりにノーマルなオールドファッションを購入。前者2種は

          7.8〜日記(ミスド再発見、おやすみ)

          7.1〜日記(おにぎり、七夕の餅屋)

          7.3(水) 最近、無性におにぎりが食べたくなる。恐らく、原田マハの「生きるぼくら」という小説(米作りの話が出てくる)を読んだ影響が大きい。いつも朝食はパンだけれど、今日はおにぎりにした。何も具のない、海苔を巻いただけのおにぎりが、とても美味しい。夫の祖父が米作りをしていて、米をいつもいただいている。結婚前から私宛に送ってくれていて、米が大好きな私にとってとても嬉しいことだった。それにしても、茶碗に入れた米も好きだけれど、おにぎりの特別感は何とも言えない。不思議な食べ物だ。

          7.1〜日記(おにぎり、七夕の餅屋)

          6.24〜日記(鶏の南蛮漬け、桃のケーキ)

          6.23(水) 晩ごはんに、鶏肉の南蛮漬けを作ってみたら、とても美味しかった。小さい頃、鯵の南蛮漬けがあまり好きではなかったから、今まで作ろうと思ったことがなかった。自宅から祖父母の家が徒歩1分で、よく晩ごはんを食べに行ったけれど、祖母もよく鯵の南蛮漬けを作っていた。正直あまり嬉しくなかったけれど、それを言うことはなく食べていたと思う。今食べられたら、どんな風に感じるだろうと思うけれど、祖母ももう他界しているので叶うことはない。 今思えば、祖母の作る食事はいつも贅沢で、愛だっ

          6.24〜日記(鶏の南蛮漬け、桃のケーキ)

          6.17〜日記(感情の揺れ、ラタトゥイユ、梅雨入り)

          6.18(火) 当然だけれど、調子がいい日と悪い日があって、今日は悪い日だ。朝から動悸というか胸に不快感があって、思考が空回りする。はっきり言葉にはならないけれど、「自分はだめだ」「自分のせいだ」という思いが根底に横たわっている。こうして自分の不調の背景が理解出来ると、少し焦りが和らぐ。「私はそう思っているんだな」と受け止める事ができる。最近、自分の感情の揺れを恐れすぎていたように思う。 6.20(木) 昨日、初めてラタトゥイユなるものを作った。山形のだしという料理が好きで

          6.17〜日記(感情の揺れ、ラタトゥイユ、梅雨入り)

          6.10〜日記(旧友との関係、ネットショップのレビュー)

          6.11(火) 市外に住む友達が家まで遊びに来てくれた。もう20年以上の仲だ。中高生の頃は、学校の先生やクラスメイトへの愚痴や、日頃の悩みや考え事を、本気で話す事が多かった。そこで分かり合える事が、何より嬉しかった。けれどいつからか、私の方からはあんまりそういう話をしなくなった。違う環境で生活する期間が長くなるにつれて、この子との関係は「共感」が軸ではなくなった。だから今日も、主に私は聴き手。生き生きと楽しそうに話す彼女を見ていると、私たちの関係性の変化に気付いていないように

          6.10〜日記(旧友との関係、ネットショップのレビュー)

          6.3〜日記(コクリコ坂から、浮腫み、満腹と満足度)

          6.5(水) ジブリの「コクリコ坂から」をレンタルして、初めて見た。冒頭に流れるピアノで始まる曲など音楽がどれも好きで、料理や生活の描写が美しい。高校生たちがそれぞれ自身の人生に、真剣に取り組んでいる姿が描かれた作品だと感じた。そして、主人公が好意を寄せる先輩男子生徒が、とにかくかっこいい。個人的に「風立ちぬ」の主人公と並ぶ刺さり具合。こういう、芯があるけれど、人間らしい柔らかさもある人は魅力的だ。もしリアルにこういう人がいたら、内心完全にときめきながら、何てことないふりをし

          6.3〜日記(コクリコ坂から、浮腫み、満腹と満足度)

          5.27〜日記(読書、鉄分、期間限定アイス)

          5.28(火) 「嫌われる勇気」という本を読んだ。一度で全て飲み込めるような内容では無いけれど、新しい視点が得られる本だった。特に「踊るように生きる」というような言葉が印象に残る。日々とは、人生とは、小さな点が次々と現れ続けていくようなもの。レールや道に沿って歩いたり、頂上を目指して山を登ったりするようなものではない。ただ、「今」が続いていく。 わたしはしょっちゅう「今」が見えなくなってしまうし、同時に、「今」を生きられている瞬間は穏やかで幸せだと思う。 5.29(水) 貧

          5.27〜日記(読書、鉄分、期間限定アイス)

          5.20〜日記(帰省、大学のカフェ、生活を休む)

          5.21(火) 今週いっぱい、帰省している。実家がとある大学の近くにあるので、その大学内のカフェにランチへ。いつも帰省の度に車で横を通っていたけれど、行ったことがなかった。特に自分も学生の時は、自分の所属していない大学の領域に入ることが、何となく気まずかった。客に学生らしき人は殆どおらず、大学関係者と思しき外国の方や、小綺麗な女性たちが多い。学生が来るにしては値段がやや高めだからだろう。私も完全に外部の人間だ。野菜たっぷりのランチセットはとても美味しかった。 帰り道、昼休みの

          5.20〜日記(帰省、大学のカフェ、生活を休む)

          5.13〜日記(短い初夏、自由とは、友達)

          5.13(月) 仕事からの帰り道、昨日降り続いた雨が嘘のように晴れている。真昼のように、日差しがアスファルトを熱した匂いが空気中に漂っている。道端の紫陽花がたくさん葉をつけている。梅雨の前の、短い初夏の空気を、たっぷり吸い込む。 5.17(金) 最近、金曜日によく外食をする。今日はやよい軒へ。ホームページでメニューを見ると、チキン南蛮に熱烈なファンたちのコメントが付いており、これは間違いないと思い注文。 働き始めてから自由が減ったと、ずっと感じていた。確かに、学生の頃より自

          5.13〜日記(短い初夏、自由とは、友達)

          5.6〜日記(休む勇気、図書館通い)

          5.8(水) 今朝は体がだるく、胃がむかむかして、どうやってもスイッチが入らない状態。昨日、連休明けの1日を忙しく過ごしたことと、気圧やらの影響かなと思う。準備して家を出ることも出来そうにないので、急遽休むことに。 調子が悪い時があっても、高熱や頭痛などの明らかな症状がなければ、多少無理していた。そうして昼頃に熱が出れば、どこかホッとして途中で帰る。休むためには、自分だけでなく他人を納得させる理由が必要と思っていた。けれど今日は、自分の状態に目を向けて、休んだ方がいいと判断で

          5.6〜日記(休む勇気、図書館通い)

          4.29〜日記(田舎のパスタ屋、田植え、心と体の調子)

          4.29(月) 3連休の最終日。午前中から雨だけれど、前から行きたかったパスタにランチへ。車で30分ほどかけ、「峠」を超えて、家がポツポツとある田舎の風景に突然、小綺麗なログハウス風の建物が現れる。周りから浮いて、ここにだけ人が集まっている。前菜からデザートまでのコースを食べる。前菜のポテトサラダにちょっとハーブが入っていたり、ジェノベーゼが新鮮なバジルの葉そのものの香りだったりと、ひとつひとつに感動。全てがとてもおいしかった。 5.3(金) 夫の実家に行く。田んぼと山に囲

          4.29〜日記(田舎のパスタ屋、田植え、心と体の調子)