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ファシリテーターの位置付け【ファシリテーション #3】

あんざきです。

『オッサンになる人、ならない人』(富増章成/PHP新書)という本を読んでいます。
オッサンの予防接種になるといいなと思います。

***

ファシリテーターとはなんぞや?という話を、定義をあまり使わずにしていきたいと思います。

ファシリテーションというのは、辞書的には「促進する」という意味なので、ファシリテーターは「促進者」です。

進むように促すと書いて促進です。

前提として、「人と関わるものである」というのは踏まえた上で、話を進めますが、、、
とは言っても、わかるような、わからないような、そんな感じがしてきます。

というので、こういう時は、他の概念との違いをクリアーにしていくことで、
輪郭が掴めるような気がするので、そういう展開にしていこうと思います。

ポイントは2つです。

①価値に到達するか、価値を創造するか
②個人か、グループか

それぞれ、対照となる概念と照らしながら見ていきます。

①価値に到達するか、価値を創造するか

価値に到達する、というのは、「これが正解だよ」というのを示し、そこに向かっていく様子を表します。

一方、価値を創造する、というのは、「どんな学びにつながるかな?」というのを模索していく様子で、これがファシリテーターです。

前者は、一般的にティーチャー。微分積分や、歴代の総理大臣を教えてくれる、先生のような立場を指します。

②個人か、グループか

ファシリテーターというのは、一般に「プロセス」と呼ばれる、人の感情や人間関係など、明確に目に見えないものに働きかけるとされています。

その前提で、個人に働きかけるか、グループ(複数人)に働きかけるか、という視点があり、グループに働きかけるのがファシリテーターです。

対して、個人に働きかける人は、コーチと呼ばれることが多く、コーチングという分野が当てはまります。

ここで、もうちょっと体系化します。

横軸に、価値到達と創造
縦軸に、個人とグループ

を記載すると、

左上:到達*グループ
右上:創造*グループ
左下:到達*個人
右下:創造*個人

になります。

それぞれ、

左上:創造*グループ➡︎ファシリテーター
右上:到達*グループ➡︎ティーチャー
左下:創造*個人➡︎コーチ
右下:到達*個人➡︎お師匠様

てな感じです。

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ここで1点、注意したほうが良いことがありまして、、、
それは、どの分野も独立しきっていない、ということです。

例えば、先生がファシリテーター視点で行動することがあります。その逆も然りです。お師匠様が、コーチング的な関わり方をすることだってあるでしょうし、コーチが思いっきり指導する場面もあると思います。

この辺りの境界線は、打手が限定されないよう、あえて曖昧なままにしておいて、あくまで「どの辺に位置している概念か?」という捉え方をしておくのが良いかなと思います。

あと、こうやって分類してしまうと、「どちらが良いのか?」みたいな主張合戦にもなりやすいんですが、それはその場の目的によるので、その合戦も無血開城としておきます。

ではまた。

(この話が誰かの何かにつながりますように・・・) 

【今日の一枚】

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この人は何を考えてこの湯飲みを買ったのか気になりますが、それ以上に、誰が何を思ってこれを作っていたのかが気になるところです。

老婆と書いて、 We belong to each other と読むらしい。

【参考】


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