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【後編】インド・中東進出のきっかけとなったPOKKT社M&Aと経営体制刷新のウラ側|CEO十河 Interview|

AnyMind Groupはアジアを越え、さらなるグローバル展開を推進中。
次なるターゲットは中東、そしてインド。
今回はその構想実現に伴う5名のインド人メンバーの経営陣参画に関するCEO十河のインタビューをお届けします。

本インタビューは前後編に渡ってお届けしていますので、まず読まれていない方は是非、下記の前編からチェックしてみてください!

まずはAnyMindに興味のある方、海外ビジネスってどう進むの?と気になっている方、何よりもAnyMindのメンバーたちも詳細気になっていたところだと思うので、是非皆さん最後までお楽しみください!

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PMI最大の障壁は何よりも「物理的に会えない」こと

- これまでかなりポジティブな話が多かったかと思うんですが、逆にPMIをしていくにあたっての障壁や課題感、そしてそのソリューションなど考えていることはありますか?

十河宏輔(以下、十河):
課題は何より物理的に会えないこと。(笑)
インドにいるので、M&Aのディールが終わってから一度も会えてないんです。

RohitやVBとは飲んだこともあるけど、そのほかのメンバーは対面では会えていない。
フィジカルに集まることは非常に重要だという点に関しては、RohitやVBとも共通の認識があって、もっとコンスタントにできていればもっとスムーズなのに、と思うこともありますが、仕方のない部分なので 、今はコミュニケーション量を圧倒的に増やすことでカバーしています。

例えば、コミュニケーション上の工夫で言うと、プロダクトを軸にAnyMindとPOKKTのキーマン同士の社内Mtgをしっかりと組むことで両者のパイプを作り、信頼関係を作っていっている。

インドでもAnyMindの主力プロダクトの一つであるインフルエンサーマーケティング事業のCastingAsiaをローンチしていきますが、 プロダクトを中心に共通のトピックを持ってビジネス拡大を目指すことで、パートナーとしてうまくワークしてきているように思いますね。

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POKKTは日本・アジアへ。そしてAnyMindは中東・インドへ。

- ありがとうございます。具体的に見え始めている両社のシナジーについては例えばどのようなものがありますか?

十河:
そもそも両社ともにプロダクトドリブンで成長してきている企業なので、分かり合える部分は非常に多いと思っています。
相互にアセットを強化して、お互いのプロダクトやサービスの販路拡大や強化を図ってきています。

具体的に言うと、POKKTのプロダクトを日本と東南アジアへさらに拡大。
そして、CastingAsiaをインド・中東に展開していく。
といった具合ですね。

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エモさとロジカルさを兼ね備えた新体制で次のステージへ

- すでにスピード感をもって一緒に動いているというのが、すごくAnyMindらしいなと思ったのですが、POKKTも同じ感覚で動けているということですね。
業務面以外のところでは、今後さらにどのようなシナジーが生まれていくと考えていますか?

十河:
両社ともに経営している中での強み弱みがあると思っています。
AnyMindは若い社員が生き生きと働けるカルチャー作りを進めていて、若い社員が多くて勢いがあるというのが大きな強みです。

一方でPOKKTはデータドリブンに、シビアな意思決定も含めた合理的な経営を進めている。

エモーショナルな部分とロジカルな部分のバランスが大事だと思っていて、ここをうまく組み合わせて、シナジーを生んでいくことで、ここからAnyMind Groupは一歩先のステージへ行けると思っています。


十河は新規事業に最注力。それをRohitが支える。ピースはハマりつつある。

- 今日の話からもこれからの覚悟というか、強い思いを持った体制改革だということが感じられました。 まとめとして十河さん個人の意気込みを教えてください。

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十河:
まずはAnyMind、POKKTという壁をなくしたいと思っています。
特に現状、問題がある訳ではないけど、グループの壁などをなくし、さらにシナジーを生むために完全なマージがしたい。
そして、それを通して、AnyMind全体のレベルアップに繋げたい。

今回のディールは「結婚」に近いイメージで、本気で一緒に「AnyMind Family」をつくっていきたいという思いでやっている。

個人的にはRohit、VBの加入は大きくて、かなり強い体制になったと思っている。
というのも、役割分担がすごく明確になったんですよね。

今までは新規事業を進める時に既存事業とのバランスを常に考えないといけなかった。
でも、これから僕自身はD2Cやその他の新ビジネスも含む、新規の事業をもっと推し進められる体制が整ってきた。

実際、Rohitと自分の中には共通認識があって、
Rohitも「僕はそんなに体力がないから、Sogoに任せるから、自由に攻めてくれ。」
というスタンス。(笑)

一方で、例えば「〇〇の国でコロナの影響がキツくて、数字がキツいんだよね・・・。」という話をRohitにすると、そこでは「コスト体制の見直しが必要だ。僕が責任をもって立て直すから、任せてくれ!」とすぐにテコ入れに動いてくれる。

今、パズルのピースがハマりつつある感覚です。
僕らの次のステージへの本当の成長に向けて、何をやるべきかのコンセンサスが取れてきていると思っていますね。

全拠点行脚計画とギネスビール

- そういえば十河さんとRohitさんは当初、全拠点を回る計画を立てていたとか?

十河:
そう・・・。
新型コロナの影響がなければ、二人で全ての拠点を回ろうという話をしていたので、早くそれは実現したいなと思っています。

ウェットなコミュニケーション、フィジカルなコミュニケーションはとても大事だと思っていて、それは僕と彼との共通認識ですね。
各拠点の状況理解ももちろんですが、各カントリーマネージャーや責任者としっかり顔を合わせて話すことで、信頼関係を作っていきたいなと思っています。

あとは最近、Rohitとコミュニケーションを取っている中で、 彼が「早く日本でギネスビールが飲みたい。」という話をよくしています。

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- なんでギネスビールなんですか? (笑)

十河:
インドにはギネスビールがないみたいで、いろんな拠点で会ってる中でもいつもギネスビールを飲むんですよね。(笑)
僕としても、早く彼らと同じテーブルで一緒にアルコールを飲める日が早く来ればなと思っています。

まず今は何よりも関係者の皆さん、そしてAnyMindの全メンバーの健康と一刻も早いコロナウイルスの世界的な猛威が落ち着いてくれることを願っています。


文・編/ カザマモトヒロ(Communications)

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