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企業文化とは何で、なぜ大事なのか

今日は世の中的になんだか重要だと言われているけれど、いまいち捉えどころがない「企業文化」とは何なのか、そしてAntwayの企業文化はどのような状況にあるのかについて書きたいと思います。

そもそも企業文化とは何か

僕は、企業文化とはある企業で共有されている「価値基準の総体」を指すと考えています。価値基準とは「この行動って良いよね・ダメだよね」とか「このプロダクトってイケるよね・イケてないよね」など、いわゆる善悪と良し悪しの両方の尺度を指しています。

企業文化という言葉はもともと「organization culture」という英語の概念を日本語訳したものです。

そもそも「文化」と「culture」という単語自体に相当な意味の隔たりがあり、そのことが「企業文化」という概念のわかりづらさに拍車をかけていると思います。「文化」というと普通日本人は土着の風習や慣習を思い浮かべると思います。

つまり、動的に変わりうるものというよりはその土地ごとに存在する静的で強固な行動様式や美的感覚がイメージされる言葉です。一方で「culture」は「cultivate=耕す」と語源が同じということもあり、日本語的な文化の意味に加えて堀って耕して育てていくものだというニュアンスが含まれています。

ですので、個人的には「企業文化」自体も静的で固定的なものというよりは、日々育てて豊かにしていくものだという風に理解していった方が良いと考えています。

なので、「この会社の企業文化は常にこうである」ということは言えず、常に「ここはできていて、ここは課題があって…」というように刻々と変化するものだと思っています。

企業文化はなぜ重要なのか

Web上の記事や書籍で調べてもいろんな人がいろんなことを言っていますが、僕個人としては企業文化が重要な理由は以下だと理解しています。
企業文化が重要な理由 = ”会社を構成するメンバーが同じ価値基準で動くことにより、働くメンバーのやる気が上がるとともに、以下の効果が生まれ業績が安定したり向上したりするから” です。

■意思決定が迅速化する
・判断基準が似た人同士が集まることで、無用な枝葉の議論や余計な説明が必要なく、迅速に議論が進み意思決定がなされる

■トラブル、違和感を予防しモチベーションのアップにつながる
・倫理観の基準が揃うことで、ある人が倫理的にアウトだと思うことをしたりされたりするリスクが低くなり、トラブルの防止やモチベーション低下の予防につながる
・また、同じことを善い・良いと思える人と働くことで帰属意識が高まり、モチベーションが高まる

■生産性のアップにつながる
・組織のあるべき姿について共通の理解が深まることで、目的志向で行動する人が増えて組織の自律性が高まり、生産性が上がる

実際に、学術研究でも企業文化の強さと、少なくとも業績の安定については相関があると言われてたりします。
参考:『日本企業の組織文化・経営理念と財務業績に関する実証分析

当社の現在地

さて、そのような企業文化ですが、当社もまさに今「耕している」ところです。当社における現在の状況について共有したいと思います。

「organization culture」という概念を生み出したエドガー・シェインは企業文化の構成要素として人工物、バリュー、共通の仮定の3つを挙げているのですが、なかなかわかりづらいため別の分類法を援用したいと思います。

個人的な感覚ですが、Harvard Business Reviewで紹介されていたジョン・コールマンの6分類が最もしっくりしたのでこちらを使いたいと思います。
コールマンの6分類を使って、当社で既にできていることとできていないことをざっと書いてみました。

所感としては、創業2年目という早い時期から評価制度を運用してきたこともあり、バリューを浸透させる制度は徐々に整ってきている感覚があります。一方で、ミッション・バリューは定められているものの、早いスピードで変化する事業状況に対してその伝え方・内容自体を変更するべきかどうかの検討がしきれていないと感じます。

また、最初は狭くて一体感があったオフィスも、縦方向への増床によって逆に一体感を阻害している可能性があります。

社長の前島個人としては、部門長の兼務が外れて、より社長業に専念できるフェイズに突入してきたため、ミッションをより力強く伝えていく活動に力を入れたいと考えています。

以上、企業文化の意味とAntwayの現状についてご紹介しました。

そんな良いところも課題もあるAntwayの企業文化をこれから一緒に作っていきませんか!

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