「うつわソムリエ」常滑研修会を開催します
すっかり秋めいて来て「涼しくなりましたね〜」「やっと過ごしやすくなりましたね〜」という会話がそこら中で聞こえてますが、私は少しも涼しくないです。確かに今年の猛暑は長く厳しかった。でも、エアコンの効いた室内にいればその暑さは凌げた。
今、私が暑くてたまらないのは、所謂ホットフラッシュ(更年期)というヤツです。私には無縁かと勝手に思い込んでいたのに、いよいよ来たらしい。これが更年期ってヤツなんですね。。。。
外は涼しいはずなのに、エアコンが切れない。しかし家族は「寒い」と言ってエアコンを切る・・・、結果私だけ汗だくな2024年秋・・・
さて、うつわソムリエ講座では、うつわにまつわる基本の「き」を知ることでうつわ用語が理解出来るようになる第一章に加え、第二章ではうつわの「産地」にフィーチャーしていきます。
うつわ大国日本ではその昔、藩の数だけうつわの産地があったと言われています。
この第二章では全国うつわMAPの中から得に重要な産地(またの名を西巻推し活産地)を数箇所取り上げ深掘りします。
受講者の方はこの章を終えると「これはもしかして有田焼?いや波佐見焼かもしれない??」といったように、産地の予測が可能になります。
第二章の最後に「それでは皆さん何処の産地に行ってみたくなりましたか?」と聞くと、かなりの確率で「常滑」という答えが返ってきます。
私の常滑愛が過ぎてつい熱く語ってしまうのもありますが、常滑の魅力はなんと言ってもその技術の高さと人の温かさ、絶対に外せないのは知多半島のグルメとお酒、加えて個人的には微笑ましさやカワイらしさも感じられる唯一無二の産地と言えます。
名古屋からローカル線で30分程度なので日帰りが出来るのもまた魅力です。
この勉強会の大きな見どころは
常滑市の無形文化財に登録されている伝統工芸士 清水源二さんの工房にて、急須の轆轤(ロクロ)挽きの見学です。
清水源二氏
陶号は、清水北條 二代目
経済産業大臣指定伝統工芸士
1976年に「轆轤による手作り急須技法の保持者」として常滑市無形重要文化財に指定。現在この指定を受けている作り手は、常滑では5名のみ。
常滑焼の伝統工芸士が作る急須は、取り扱いは日用品であるものの、品質は「美術品」と言っても過言ではありません。
急須の身・口・蓋・茶こし、その全てを手作りでピタりと合わせ、焼成時の収縮度合いを計算しながら作る技は正に神業と言えます。
連続的に胴や口、取っ手を挽いて行き、身と蓋がピタッと合った瞬間は、何度見ても鳥肌が立ちます。
私は職業柄多くの急須を持っていますが、常滑焼の完成度の高さは唯一無二と感じています。また今まで多くの産地を訪れ、様々な素晴らしい技術を間近で見させて頂きましたが、轆轤(ロクロ)で急須を挽く技法はそう簡単に見学出来る物ではありません。
常滑研修会詳細
日時 11月24日(日)
10:00常滑駅集合
19:00解散予定
参加費
うつわソムリエ講座受講生 28,000円
一般参加 30,000円
(ご家族やお友達との同伴参加もOKです)
内容
・INAXライブミュージアム訪問
・常滑散歩道散策
・伝統工芸士清水源ニさんのろくろによる急須制作を見学
・ギャラリー常滑屋でランチとお茶体験(各自急須でお茶を入れてお菓子を召し上がっていただきます)
・知多半島の名蔵元澤田酒造の見学と日本酒試飲会
・Bar&Bistro共栄窯でのディナー懇親会(土管を焼いていた窯の中のバースペースにて)
どなたでも参加いただけます。
参加ご希望の方は以下リンクよりお願い申し上げます。
ディナー懇親会の会場は、明治、大正、昭和の時代、工業用品の土管が焼かれていた倒始式角窯が当時のままの姿で保存されており、雰囲気の良いBarスペースとなっているBar&Bistro共栄窯です。
全国的に見てもこんなレストランはなかなか貴重です。
皆様是非ご一緒しましょう!