大学の講義にNASAの方が来た話
小さい頃から宇宙が大好きだった。宇宙の本も、惑星の図鑑も、好きなページに折り目をたくさん付けて何年も何年も繰り返し読んだ。宇宙兄弟は、初めの一巻を母親がプレゼントしてくれて、そこからお小遣いで少しずつ買った。あの漫画は、わたしには眩しすぎて、読むたびに胸が苦しくなった。
高校2年生で、文系理系選択を迫られるまで、私はきっとNASAで研究者になると思っていたし、宇宙開発に携わる仕事に就くと信じて疑っていなかった。文系科目の成績の良さ、というよりも、理系科目の破滅的なセンスの