読書まとめ『ビジネスエリートになるための 教養としての投資』①→労働者と投資家、一人二役で相乗効果を得よ
『ビジネスエリートになるための 教養としての投資』奥野 一成
一言でいうと:教養編
労働者と投資家、一人二役で相乗効果を得よ
どんな人にオススメしたいか:教養編
・ビジネスセンスを高めて出世したい人
・投資に対して恐怖心がある人
著者はファンドマネージャー。ウォーレン・バフェット流の長期投資を実践している。執筆の目的は、日本としての競争力が落ちているのをなんとかしたいから、だと思われる。その背景は、労働者が投資家マインドを持っていないから。
本稿では、投資を通じて、「教養」として理解するべきことをまとめてみる。
※投資対象の選び方は別途まとめたい。
追記:まとめた。
① 貧困は遺伝する。投資家教育がないから
・学校での金融リテラシー教育がない。教師が金融リテラシー教育を受けていないから。
・その学校で教育を受けた親も、投資家マインドを持っていないから、子どもにも教えられない。
・投資家マインドがなければ、労働者=他者の奴隷から抜け出せない。それが資本主義。
・労働者はお金をもらって自分が働く、投資家はお金を使って他者を働かせる。投資をすれば、自分より優秀な人(著者は日本電産の永守さん推し)に働いてもらえる。
② まずは自己投資で労働者収入を増やす
・元手となる資金がなければ投資はできない。資金力があるほど、儲けを得やすい。それが資本主義。
・最も簡単に資金を得られるのは労働者収入。まずはそれを増やすために、自己投資をするべし。
・ビジネススキルだけでなく、旅行や体験などでの人間力も含む。目標は「自分の言葉で語れる」こと。これが投資対象を考えるための仮説設定につながる。
③ 短期間に楽して儲かる方法はない
・投資で利益を得るには、長い時間と仮説・検証が必要。短期間や、楽に儲かる方法は絶対にない。あると言われたら、投機(ギャンブル)か詐欺と思え。
・情報が増えるほど、人間は考えなくなる。PER、PBR、テクニカル分析など、たくさんの指標・手法があるが、深く考えずに済むためのツール。絶対の正解はない。心のよりどころ・安心感を与えているだけ。
・成功する人は、学びつづけている。学ぶことを楽しんでいる。