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女犯坊(漫画サンデー版)が圧倒的パワー

私はここのサイトの「聖マッスル」の紹介で大いに笑った。同じ作者だし安く売ってるし、ネタとして「女犯坊」を買った。だが読んだところ圧倒的な表現力にねじ伏せられ寝るのを忘れて読んだのだ。その圧倒的力を俺は言葉にしたい
(サムネは作者ふくしま政美さんのツイッターから)

恨み辛みを持った百八つの女達の煩悩によって、この世に黄泉帰(よみがえ)った怪僧・竜水(りゅうすい)。濃厚にして妖艶な筆致で贈る奇想天外なピカレスクロマン!新宿――都庁の真下に存在し、人々から「駆け込み寺」と呼ばれる念仏寺(ねんぶつじ)。住職・法景(ほうけい)との情交に耽っていた少女・空海(そらみ)は、自分の肉体(からだ)の中に魔物が棲みつき、男なしではいられない肉体になっていた。夜な夜な新宿で男漁りをしていたところを、法景に拾われ念仏寺に連れてこられたのだった。竜水は空海に魔物を追い払ってやると言うのだが……!?(ebookjapanより)

私がコレの何が好きかというと怪僧竜水の圧倒さだ。最初の復活シーンからしてもう超パワーでぶん殴ってくる。『恨み辛みをもった百八つの女たちの煩悩が仏陀異(ぶったい)Xを創ろうとしている。』仏陀異Xってなんだよってなるが、仏陀異Xとしかいいようがない異様さ。上記の試し読みから実際に見てほしい。

もう生き返った竜水は無敵。正直言って何でもアリ。強靭な肉体!とんでもない法力!股間付近にある謎の血管!それをふくしま政美の圧倒的画力で描く!ふくしま先生はマンガは筋肉で描くという矜持を持ち、竜水はだいたい裸で筋肉を惜しげもなく披露している。竜水は次から次へとトンデモナイことを為すが、筋肉の説得力があり、すっと入ってくる。

1巻はスピード感がスゴイ。数ページで蘇りを果たし、100万ボルトの電撃を喰らい、素手でビルをぶっ壊す。女と交わりゃ除霊もするし、改心もさせるし、記憶すら引き出す。足裏に仏が描かれた必殺キックはあんまりにも強さに入れ墨のクモが逃げ出すとかトンデモすぎてスキ。竜水の無敵のパワーがいかんなく発揮される。

2巻(正確には1巻の後半)になると竜水と因縁のある霊と対決する。これが年季の入った霊で口が立つし、邪悪でかしこい。だが竜水は肉体だけにあらず、圧倒的法力もある!法力を込めればアレが伸びて武器になる。東京の気の流れを解説し、知識の深さも披露する。1巻とはまた違ったバトルが繰り広げられ、江戸から続く因縁に終止符が打たれる!

3巻は短い話が続く。竜水パワーで世の中のお悩み解決。竜水の考えがわかったり、バカバカしい展開があったりで笑えたりする。のだが1~2のすごさを思うと物足りない。だが最終巻の4巻で壮大な話が繰り広げられるので、ここで息を整えよう。

4巻(正確には4巻の後半)は最終巻というだけあって、話のスケールが違う。今まで違って神秘的な雰囲気。ただバイオレンスな表現が上がってるから苦手な人はちょっとだけ注意。

江戸よりもはるか昔から続く存在。そして竜水がこの世に蘇ったワケ。とにかく壮大。意味が分かるようでわからない。何万年とか出てくる、石川賢かよとかいいたくなる。だが圧倒的な画力がぐいぐい物語に引き込ませる。竜水の法力全開でもうスゴイとしかいいようがねぇ。メタルクウラみたいなやつ出るし、そこモザイクいらないの?となるし、ヒロインが蓮の葉の上に浮かぶシーンが印象的で神話って感じだし。あと麗亜ってキャラの最後シーンもスキ。最後のページは意味不明さMAXだが、全てをやり切った感がある。実際に読んで感じ取れ!

この物語は全4巻で読みやすい、全部買っても2000円程度だから本当に手に取って確かめてほしい。ちなみに女犯坊は現代より過去の江戸時代の竜水の活躍を書いたものがある。

こっちについてはあまり詳しくないが、結構バイオレンス度が高いのでビックリするかも。現代篇から読んでも問題ないので、こちらについては後で読むでいいかな。

あとヒロイン結構好き。ここにあるヒロインカワイイ。ふくしまさんの新作について情報が2016年から途絶えてるから新作が出るなら早く見たいぜ。


さぽーとすると映画館にいくかいすうが増えます