惑星ソラリスのラストの、びしょびしょの実家でびしょびしょの父親と抱き合うびしょびしょの主人公「国生み」

◆作品紹介

もはやanon pressの常連となった、惑星ソラリスのラストの、びしょびしょの実家でびしょびしょの父親と抱き合うびしょびしょの主人公。これまで『桃太郎』や『創世記』といった神話・伝承をたびたび題材としてきた氏が今回選び取ったのは『古事記』であった。それがどのように料理されたのかは、一行目を読んだ時点で即座に理解いただけるだろう。さて、これ以上、紹介で捏ねくり回しても鮮度が落ちてしまうので、手短にまとめよう。日本神話において、聖と俗がはじめから混ざり合っていることを考えれば、本作もまたありうる語り口の一つなのかもしれない……本当に？（編・青山新）