大人になる不安

こんばんは、イナモトです。

今日は大人になる、ことについて。

歳を取れば、人は自然と
大人になります。

日本だと、大人の定義は
20歳でしょうか?
仕事を始めたら大人でしょうか?
家族を持ったら大人でしょうか?


実は大人っていつから、というものは
線引きは人それぞれなのではと
感じました。

私の実体験から今日は
大人になる、ことについて書きます。


私は自分自身、同年代の人より
少し早く大人になっていた、
と思っていました。

高校生?大学生あたりでしょうか?
同年代の人たちが子供に見えて
どこか見下すと言いますか、
少し距離を取って見ていました。

社会人になってからは、
大人というものに失望することが
増えました。

会社のコミュニティや、
会社以外での出会いの機会も増え、
同年代コミュニティから
大きく範囲が広がったことから
失望することがたくさんありました。

男なのに、親なのに、部長なのに。
それなりに歳を重ねた大人たちは、
私が思っていた大人と全然違いました。

え、そんなこともできない?
管理職としての責任感もない?
結婚もして、家族も居るのに?
金儲けが全て?怠けることが美徳?

仕事ぶりも、生活ぶりも、
まるでモラルや常識というものを
きちんと持っている大人って
本当に少ない。

私が思い描いていた大人たちはどこ?

もちろん、時々
まともなバランス感覚を持った人に出会うと
ああ良かった、大人がいた、と。
安堵したり、尊敬したり。


実はこれは個人的な話ですが、
最近、親が家を買おうとしていて。
こんなジジババになってから、
大金払って、老後資金も崩して、
何をしているんだか…と子供の私は
正直不安です。

一緒に契約の手続きに同席して、
私はもう親のことなので
ただ傍観していました。

家を買うにも、たくさんの手続きや、
お金のやりくり、やらなければならないこと、
知らない法律、面倒なことや色々。

あー大変そうだな、とちらっと親を見ると
2人とも不安そうにしていました。
どうしたら良いんだろう?と
ポカンとしている、動揺している。
まるで私と同じような精神状態の親を
見たときに、この人たちは
大人のステージというイベントを
ジジババになってまた1つ、
今頃ながら経験しているんだなと。

あれ、私の親は、大人じゃなかったのか?
少し不安げな2人を見て、
私は不思議に思った。

家を買うにも、2人で買うということ、
元々は2人は他人であったこと。
その2人が家を一緒に買う。

信頼関係が無いと、こんな大金を
使って一生の家を買うだなんて、
大人の経験だなと。
ある意味、決心がいるなと。

また、家族関係というものは
難しいな、それぞれが大人として、
協力していくことは難しいなと。

私には、一緒に人生を共にしたいと
思う人に出会って、家を買うこと、
なんか無理な気がする、と思った。

こんな長い年月を過ごした夫婦でも、
やはり個人であり、他人であり、
精神的に完全ではなく、
子供の前でも不安を見せる。

大人って、何をもって大人なのだろう。

契約が終わった帰り道。
内見に私と同じような歳の若夫婦が
同じ家を見に来ていた。

私は静かに失望してしまった。


私の両親と同じ大人のステージを
この若夫婦も経験している。
なんて早いんだろう。
こと若夫婦は、私よりは確実に
大人であると、見せつけられた。

私は両親と一緒に居れば、娘さん。

両親と一緒に居なければ
この若夫婦と同じ、1人の大人。

同年代と比べて、
私は大人、だったはず。

でも気づいたら、私はまだまだ
大人になりきれない子供であることに
気づかされてしまった。
私が失望していた大人に
近づいていることに悲しみを覚えた。

私はいつ大人になれるんだろう?
私は何を経験したら大人になるんだろう?

大人だと思っていた自分は実は
ずっと私と離れたところにいて、
私の中には私という子供がずっと
隠れていて、子供のままでずっと
存在していたのではないか。

私の中の子供の自分はいつからか
成長していなかったのかもしれない。

私は全然子供なのだ。

私は大人だと思っていた。
でも、大人ではなかった。
これ以上、何を経験すれば、
何を思えば、何を考えれるようになれば、
私は大人なのだ、と思えるのか。

私は大人になれるのだろうか。
何をもって、自分は大人になれた、と
自分自身を認めてあげれるのだろう。


大人、というものは
この世にどのくらいいるのだろう。

自分は大人です、と
胸を張って生きている人は
どのくらいいるのだろう。

人間は本当によくわからない。
大人になる意味もそもそも
あるのだろうか?

生き方に迷うばかり。

あなたは大人ですか?

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