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仮称「魔法の草堆肥do_no部」経過報告 土嚢袋で草堆肥を作ってみよう 5

 仮称「魔法の草堆肥do_no部」の土嚢袋で草堆肥を作ってみる試みの経過報告です。

 さて、リグニン分解期に入って温度も収まってきた我々は、面白がって寝かせている草堆肥にキノコ液を作ってかけまわし、キノコの発生をワクワクしながら待っているところです。果たしてキノコパーティは開けるのでしょうか?(^^)

Chappyさん
 エノキ、シメジ、舞茸を粉砕した液をかけました。攪拌はなしです。

うずまきさん
 
エノキ、シメジを粉砕した液をかけました。攪拌はなしです。

 ちなみに私はシメジを粉砕した液をかけて攪拌しました。

 ところで、キノコ菌が分解するリグニンという難分解物質は、本来は樹木に多く含まれていて、木質化した草にも含まれています。以前、私の作っている草堆肥にキノコが生えたのは、ススキの硬い茎をたくさん材料にしたときでした。

 シルル紀後期にリグニンを合成する植物が登場し、陸上で強固に直立できるようになった[2]。また、そのような植物は腐朽せず地表に蓄えられていった。これは地中で石炭へと変化していった[3]
 古生代石炭紀末期頃(約2億9千万年前)に、リグニンを分解できる微生物である白色腐朽菌が現れ[4][5][6]、木材は腐朽により完全分解されるようになった。
 これにより、石炭紀からペルム紀にかけて、有機炭素貯蔵量の急激な減少が起きたと考えられている[7][8]

何とリグニンを分解するキノコが出現する前は樹木は分解されず、それが石炭になったんですね。
Wikipediaより抜粋。
昨日の草堆肥の様子。キノコは全く生えておりません。(^^;)

 今回、私のはほぼ柔らかいスギナや春の草が材料のメインだったから、たぶんキノコは生えないんじゃないかな?ま、落ち葉が多少入ってるから、どうなるかわかりませんけどね。^^;


 さて、キノコの生えるのを待つ間に、これまでの発酵ステージのまとめをしておきましょうか。
 下の図を見ると、これまで我々の土嚢袋のなかでは、各段階でいろんな菌がそれぞれの得意とする物質を分解してきたことがわかります。我々が今いるのは、セルロースの分解が終わってリグニンが分解される段階。完熟するまであと少しのところまで来ています。

ヤンマーHP 土づくりのススメ - 深掘!土づくり考 より転載。(図1)

 この図をもう少し詳しくわかりやすくしてみたのが次の表です。一般的な好気発酵のステージに準じていますので、草堆肥だけでなく、落ち葉で腐葉土を作るときやぼかし肥を作るときにも参考になるかと思います。

誤解を恐れずザックリとまとめていますので、どうかツッコミはなしでお願いします。(^^;)

 ちなみに、堆肥は一般的に「完熟するまで畑に入れてはいけない」と思われていますが、私の経験上そんなことはないのではないかと考えています。
 本当に未熟な第1ステージのものは、表にまとめたように作物に様々な悪影響が出ます。
 でも、セルロースが分解される第2ステージの発熱がおさまったら、完熟を待たずに土中に入れても大きな問題はないと考えられます。最近はむしろ完熟させたものより中熟の方が土壌細菌を殖やし、土質改善効果も高いといわれているくらいです。
 まだ第2ステージの途中で、発酵温度が高い堆肥は土中発酵することもあるでしょうが、まあ、その場合にはしばらく作付けを待って、発酵がおさまれば無問題です。

 というわけで、今の3人の堆肥の状態であれば、もう畑に入れても大丈夫でしょう。上のヤンマーHP 土づくりのススメ - 深掘!土づくり考 より転載した(図1)にもここからが「堆肥投入時期」と示されていますね。


 完熟堆肥と言われると何だかすごくいいように思えますが、何だったら土中で完熟させてもいいわけで。(^^;)

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