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【リーダーのお悩み】そもそもどうやって対話を始めたらいいんでしょうか?

日頃から職場で報告・連絡・相談はちゃんとしているし、改めて1対1で対話をするといっても、チームメンバーから「なんでですか?」と言われそう。対話したほうがいいとは思うんだけれど、最初の一歩の踏み出し方がわからない、というお悩みにお答えします。

まず、目的(なんのためにやるのか)をはっきり伝える

1on1の対話にしても日頃の仕事にしても、なんのためにやるのかを伝えないと納得感はありません。自分が納得していなければ当然伝わらないので、あらかじめなんのために定期的に1on1の時間を取るのか、一度書いてみて整理してみましょう。

たとえばこんな目的を設定してみてはどうでしょう?

・あなたの仕事がうまく進められるように、また、仕事を通じてあなたがより成長できるように支援したい。
・そのために、あなたの仕事やあなた自身のことについて、あなたが話して整理する時間を作りたい。
・この対話を通じて、あなたと私が仕事について何でも気兼ねなく伝えあうことができる関係を作りたい。

例として書いてみましたが、この3つのポイントは1on1の対話を実施する上で重要なものです。これにあなたなりの目的を加えてみてください。

アポイントを取る

「いまちょっといいかな?」と突然声をかけて対話を始めるのもアリなのですが、いま取り組んでいた仕事のことが気になっていたり、心の準備ができていない状態では、対話に集中できません。

これから1on1で対話する時間なんだ、という心理的セットアップが必要です。

心理的セットアップを実現するシンプルな方法は、アポイントを取ることです。「今週の金曜日の午後、30分話すとしたらいつがいい?」というように時間を決めてしまいましょう。たとえば毎週金曜日の15時から30分間、というように定例化するのもひとつのアイデアです。

こうすることで、1on1の対話に向けて心理的にも内容的にもお互いに準備ができます。

なお、一度決めた時間はむやみにリスケしないように心がけましょう。「別件が入ったのでリスケしてくれる?」ということが多いと、「この時間って重要じゃないんだな」と感じさせることになり、やがてやらなくなります。

場所を確保する

そのときの対話のテーマによりますが、他のメンバーに聞こえる状態だと、気になって自由に話せないこともあります。理想的には小さな会議室を確保するなど、物理的セットアップをしておきましょう。

相手が話しやすいように、お互いの座る場所や距離についても意識することが大切です。一般的にはテーブルの角に90°の位置関係で対話するのが話しやすいと言われていますが、人それぞれなので、「どこに座るのが話しやすい?」と確認してみてください。

聞き手であることを決して忘れないように

別の投稿で詳しく触れようと思っていますが、まずは始めてみようという方に必ず守っていただきたいのは、この時間は相手の話を聞く時間であると強く意識することです。そうしないと、つい自分が話してしまいます。ちゃんと聞いて、「この時間はなにを話してもちゃんと聞いてくれるんだな」と相手に感じさせることがとても重要です。

とにかくやってみる、というのもありかも

いままでやっていないことを始めるとき、特に相手を巻き込むときには、一歩を踏み出す心理的ハードルがあるものです。

でも、やってみなくてはわからない、ということもあります。あなた自身も目的がぼんやりしていたとしても、やりはじめてみると、ああそういうことだったんだ、とわかることもあります。

聞き手であるというスタンスを外さなければ、深刻な事態になることはまれですから、とにかく一度やってみる、というのもアリです。うまくいってもいかなくても、そこからの学びは必ずあります。

あなたのチャレンジを応援しています。自己流でなくセオリーを学んで対話の質を高めたい方は、チームマネジメント塾にお入りください。