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(7)コードネーム ピクチャーズ:ボードゲームで学ぶビジネススキル

こんにちは!大人のためのボードゲームの魅力を伝える「ボードゲームで学ぶビジネススキル」、第七弾です。

今回ご紹介するのは「コードネーム ピクチャーズ」というゲームで、「コードネーム」というゲームシリーズの1つです。

スパイになって2チームに分かれて戦う、チーム戦のゲームです。

今回はこのゲームで鍵となる「共通点を見つける力」を軸に、ゲームの魅力と、そのスキルがどのように日常やビジネスのシーンで生きるかについて考えていきます!

実はこれまでの連載では、毎回1つのゲームにつき、3つほどビジネススキルと結びつけてゲームの魅力を紹介していました。

が、毎回ちょっと長くなりすぎてしまうのと笑、無理やりになっても面白くないなと思い、今回はちょっとスタイルを変えてみました。

(とかいってまた長くなったらすみません笑)

では、早速ざっくりと遊び方からご紹介していきたいと思います。

※遊び方知ってるよ!って方は、2つめの見出しのところから読んでみてくださいね。

遊び方紹介:「単語+枚数」だけで、スパイの居場所を伝えよう!

このゲームは、2チームに分かれて「言葉」で意思疎通をはかるチーム戦のゲームです。基本ルールでやる場合は4〜8人と、多めの人数で遊ぶときにおすすめです。

まず場に、絵の描かれたピクチャーカードを4×5列になるように並べます。
そして赤と青の2チームに分かれ、各チームで「スパイマスター」を決めます。

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スパイマスターの2人だけが見えるように、写真中央にある「キーカード」を立てます。これがピクチャーカードと連動していて、どこに各チームのスパイが隠れているかのマップになっています。

スパイマスターは自分のチームのターンがきたら、メンバーに自分のチームのスパイがいる場所を伝えなければいけません。

そのときに使って良い言葉は「単語+枚数」のみ。

チームメンバーはそれを聞いて、スパイマスターがどのカードのことを指しているのかを考えて当てていきます。

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たとえば、この中で「輪っか、3枚」と言うと、どれを選びたくなるでしょうか?

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考えられるカードはこの辺りでしょうか。チームメンバーは、これだ!と思う順に1枚ずつ当てていきます。

なるべく1ターンで多くのカードを当ててもらえるよう、複数枚に共通するワードを考えて伝えることが大切です。(ただし、他のカードを選ばれないような言葉で)

これを繰り返し、先に自分のチームのスパイの居場所をすべて当てたチームが勝ちです。

あまり詳しいルールサイトはなかったのですが、こちらのサイトがゲームの流れもわかりやすかったので、詳しく知りたい方はご参照ください。

コードネームで学ぶビジネススキル:共通点を見つける力

ざっと遊び方を読んでいただくとお分かりのとおり、まさに「共通点を伝える」ゲームなので、これだけだとあまり意外性のないスキルかもしれません。

今回はあえてこのわかりやすい「共通点を見つける力」を軸に、ここから派生するスキルと、ゲームの魅力を紐解いていきたいと思います!

共通点を見つける力→コミュニケーション力に活きる

このゲームも会話こそ十分にできないものの、まさに的確な言葉で意図を伝える"コミュニケーション力" が必要とされます。

スパイマスターなら「みんなならこう言えばわかってくれるかも」というキーワードを選んだり、チームメンバー側なら「あの人の傾向だと、これはこのカードのことかな…?」と想像しながら、限られた言葉でコミュニケーションをとります。

またゲーム中盤になってくると、前に言われたキーワードをもう1度思い出すことも重要になってきます。

「あのとき『食べ物、3枚』って言われたけど2枚しか当てられなかったから…まだもう1枚、『食べ物』っぽいものがあるはず」と考えつつ、今言われたキーワードと照らし合わせて、自陣のスパイがどこにいるかを推測します。

逆に、敵チームがこう言っていたからこれはうちのカードじゃないはず…という情報も合わせて考えると、正解に近づくことができます。

日常のシーンでも、ちょっとした一言の中に、出身地や趣味、バックグラウンドなど、話のきっかけになる共通点のヒントが隠れていて、そこからコミュニケーションが始まりますよね。

また、自分が前に言ったことを覚えてくれたりしていると、結構嬉しくなりより親交が深まります。

このゲームの肝となる、カードの共通点を見つけたり、前に言っていたヒントをうまく活かす力を磨くことで、実際のコミュニケーション力も磨くことにつながりそうです。

共通点を見つける力→アイデアを生む力につながる

2つ目の派生スキルは、「アイデアを生む力」です。

広告業界の人にとってはバイブルとも言われるこちらの本。

この本の中では、

アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外何ものでもない

と書かれています。さらに、

既存の要素を新しい一つの組み合わせに導く才能は、事物の関連性を見つけ出す才能に依存するところが大きい

とも書かれています。

世の中の面白い広告や、気づきを与えるようなPR施策などは、社会(課題やニーズ)と、商品・サービスの意外な「共通点」を見つけて伝えているものが多いです。

共通点(関連性)を見つけて、新しい組み合わせを提示することが、まさに「アイデア」と呼ばれるものだ、とこの本では示されています。

コードネームピクチャーズでも、カードの共通点を見つけて、単語でうまく伝えるということを繰り返します。

人によってはその単語を聞いて、「この絵ってそういう捉え方もできるのか…!」という気づきを与えることもあります。(うまく伝わらないと、意図したカードを選んでもらえなかったりもするのですが笑)

このゲームを通じて、「共通点を見つけ、新しい組み合わせを見つける力」を高めることで、アイデアの発想力も高めることができそうです。

共通点を見つける力→IQも高まる!?

とあるニュース記事では、IQが高い人は「共通点を見つける能力」に優れていると紹介されていました。

IQテストにおける「正答率の低い問題」とは、共通ルール(共通点)を見つけるのが難しい問題のことです。つまり、テストの結果がいい人(IQが高い人)は、「共通点を見つける能力」に優れていることになります。

IQテストでは、出された問題に対して、何らかの規則性やルールを見つけ出し、答えることが得意な人が、「IQが高い」という評価になるようです。

何枚かのカードの共通点を見つけて的確に表せる(または読み取れる)ことが必要となる「コードネーム」が得意な人は、IQが高いのかも…!?と思いました。

そう言われると、逆にもともとIQが高くないとこのゲームは不利なのか…と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし先ほどの記事の中では

その能力を鍛えることによって、知能は意図的に高められる可能性があるのです。

と続けられていました。

つまり、コードネームで遊ぶことによって、「共通点を見つける力」が鍛えられ、意図的に知能(IQ)を高められる可能性もある、ということです!(多分…!笑)

このゲームは、極端に難しい単語さえ使わなければ、大人・子ども関係なく一緒に楽しめるゲームなので、お子さんの教育に取り入れてみても楽しいかもしれませんね。

まとめ:いろんなスキルのベースになる「共通点を見つける力」を磨こう!

今回は今までと少し違った流れで書いてみたのですが、結局あまり短くならずすみません笑

なかなか言いたいことを簡潔にまとめるのは難しいですね。。修行します。

今回ご紹介した「コードネーム」は、たくさんシリーズ展開もしているのでぜひお気に入りの1つを見つけてみてくださいね。

今回ご紹介したのはこちらです!

ベーシック版はこちらです。

ディズニー版もあるんですね!

2人でやりたい時は、こちらもあります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回の「ボードゲームで学ぶビジネススキル」もお楽しみに!

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