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主体性について

主体性とは、コトバンクで調べると以下の意味になるらしい。

「① 行動する際、自分の意志や判断に基づいていて自覚的であること。また、そういう態度や性格をいう。」
https://kotobank.jp/word/主体性-77796#:~:text=しゅたい%E2%80%90せい【主体性】&text=①%20行動する際、自分,態度や性格をいう%E3%80%82

なぜnoteの初めての投稿を『主体性について』という題にしたのかと言えば、私は今まで主体性がなかったと言わざるを得ず、一度言葉として書き出す必要があると考えたからだ。主体性を取り戻すことが必要だと思う。

仕事をしていて、上司に「はっきりいってあなた根暗過ぎる」と言われた。声が小さく、鈍臭いと言われることもあった。
こういうことを言われた際、原因、というか関連して思い出されるのは、子どもの記憶だ。それはなにかと言えば、幼稚園の時、母にオムツを履かせてもらう光景、おしっこが漏れないようにオムツのくい込みを直してもらう場面が想起される。三島由紀夫の『仮面の告白』を読むと重なるところが多くあるが、触れないでおこう。
僕は夜尿症という病気だった。要はおねしょが治らないというもので、中学2年までオムツを履いていた。今では笑えるが、当時は「修学旅行で漏らしたらどうしよう」と思い、焦燥感に駆られて、皆が寝静まる中、夜に何回も起きたことを覚えている。教室で漏らした時は自殺しようかと思った!
母と、確か月に一度病院へ行き、経過を先生に見せた。どんな治療をしていたかと言えば、膀胱を大きくするためにおしっこを限界まで我慢して、計量カップでそれを量り、毎日記録したものを先生に見せていた。たくさん出すことが出来た時には、母が褒めてくれた。薬を飲んでいたような気もするが忘れた。
病院にはオルゴールが流れ、清潔すぎる匂いがする中、革張りの椅子に母とあまり会話をせず座った。背もたれの後ろには小さな滑り台と、おもちゃ、ぬいぐるみ、絵本が置いてあったと記憶している。
話を戻すと、「主体性について」と「母にオムツを直してもらうこと、おねしょが治るのが遅かったこと」がどう関係するのか、そして現在にどう影響しているのかということになるのかもしれない(無理に繋げる必要があるのかは分からないけれど、成長する過程においてどのような経験をして、どう感じていたかを書き出すのは無駄ではないと思う)。

皆はオムツなどせずに寝ている中、僕だけがオムツをして寝ていることは恥であって、隠さねばならないと思っていた。
夜に母にオムツを履かせて貰っており、それを引け目に感じていたこと、笑われるのではないかという恐怖心、おしっこを限界まで我慢すること、これらが我慢することの快楽に変換されたことなどが拗れて現在にも影響している可能性がありそうだ。

自ら尿意を催した時に我慢せずトイレに行くことが自立した行動だとするなら、限界まで我慢してそれを計量カップで量り母に知らせ、先生に報告することは依存した行動だと思う。自然に行われるはずの行為に対して助けを必要としており、依存せざるを得ない状態だ。それは、引け目に感じつつも、依存してやってもらうことに慣れている状態である。(それに加えて、最近まで父と母は、「うーたくん」などと赤ちゃん言葉を使っていた。はっきり言って不愉快なのだが、はっきりと拒否した記憶がないのは、それを受けて入れているという意思表示と捉えられてもおかしくはない)。
笑われるのではないかという恐怖心は、人間関係を困難なものにする。例えば、何か人前で行動するにしても、何か引け目を感じて、身体が硬直し、固まる為、言葉が出て来ない場合が多くある。これは相手に幼い印象を与えるだろう。
我慢することの快楽は有害だと思う。限界まで我慢した後にそれを表現することは過剰ではないか。
過剰に話さないと一人になって、その結果観念的になっていく。自分本位になり過ぎる。
何か事実と異なることを言われた際に言い返さず、間違いを訂正しないことは勘違いの元になるのが必然である。関係があるのか分からないけれど、提出物や集合時間などの時間に対してギリギリに行動することにも関連して余裕が無い状態が続く。快楽と苦痛は似ている。しかし、この状態は必要ないものだ。

色々と書き出してみて分かったことは、我慢をしない事だ。そして、一気にやろうとせず、段階に分けて行えるものは分けること。失敗は、状況にもよるが、自分の立場が失われるほどではないこと。主体的に動くには、自分で決めることだ。小さなことから始めよう。部屋のゴミが溜まったら自分で持っていくことなど。人に笑われるかもしれないが、僕はこうして改善していく。過剰に依存しないこと。

子どもの部分を多く残したまま大人と言われる年齢になってしまったが、ゆっくりと改善している実感はあるから、失敗しながら続けていこうと思う。

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