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Freedom from Suffering⑦苦から自由になる ルアンポー・プラモート師

(続き)身体は何か良いものでもなければ特別なものでも無いのです。執着する価値のあるものでは無いのです。息を吐き出すだけで苦なのです。呼吸は苦なのです。このような見方をしたとき、身体が年老いてくことは何が年を取るのでしょうか。苦が年老いていくのです。身体に痛みがある時、何が痛みなのでしょうか。それは苦が痛みなのです。身体が死ぬとき誰が死ぬのでしょうか。それは苦が死ぬのです。もしも苦が死ぬのであれば、誰がそのことを気にするのでしょうか。そのまま死なせておくのです。真実を理解した時、私たちの心はこの状況に揺れ動かないのです。ですから何が身体に生じたとしても、身体は苦であるという智慧を持っているのであれば、何が身体に起ころうとも心はそれによって苦にならないのです。
 
私たちが生きていく上でのすべての行いは、幸せを求め苦を嫌うが為に行っているのです。苦にならない為に行い、楽になるために行うのです。沢山の人達が熱心に勉強し学位を取っています、なぜならば勉強することによって生活が高いレベルになり、より幸せであるに違いないと感じているからです。たとえ博士号になったとしても、それでも苦はあるのです。博士号の学位のある人であっても自殺に迫られるほどの苦があるという事は聞いたことがありますか?(続く)

 

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