助手席の異世界転生
本文
今日も今日とて推しの曲を聴きながらドライブ。
今日は娘が一緒だ。
娘は私の影響で私と同じアーティストを推してくれている。
「お母さん」
娘が話しかけてくる。
「なんか、不気味だね」
「そうだね」
確かに。
この辺りは街灯がないから、夜は非常に不気味なのだ。
楽曲も恐怖を感じる部分に突入する。
ガコン!
突然、何かにぶつかる音がした。
車が左から少しずつ壊れていく。
推しの楽曲は恐怖を増幅させるかのようにただ鳴っている。
嗚呼、これは死んだな。
私は助かった。
しかし、助手席にいた娘は行方不明。
どこに行ってしまったのか。
休んではいられない。
助けに行かなければ。
そう思っていた矢先、衝撃の事実を知った。
車内にいたのは私だけだった。
不自然に、助手席の部分だけが忽然と消えてしまっていたのだ。
私は事故に巻き込まれた瞬間を思い返してみた。
ぶつかったというよりはぶつかられた感じ。
左側が一瞬見えたとき、落石や障害物になりえそうなものはなかった。
一体何が起こったのか。
考えれば考えるほどわからない。
娘は一体何処に。
推しの楽曲が鍵になっているとは、知る由もなかった。
あとがき
ごきげんよう。
内容的に分かりにくいものだったと思いますわ。
実はタイトルは、物語の中に出てきた問いの「答え」として用いましたわ。
解釈違いでしたら申し訳ありません。
長話が過ぎましたわね。
それではごきげんよう。
また次の記事でお会いしましょう。
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