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自分の直感を信じて心からよかった

先日投稿した記事で話したように、今私は住み込みバイトをしている。

住み込みは人生で3回目。
職場としては、おおよそ8職場目くらいだ。

いろんな環境で、いろんな人と一緒に働いたことがある。

今回の住み込みは、今までの仕事の中で、一番賃金が低くて、人数も少ない。(ボランティアに近いので最低時給以下)
こじんまりとした家族経営どころか、本当に基本はオーナーお2人で、サービスから予約の対応、食材や備品の発注、清掃を行なっている。
大学時代のアルバイトよりもお給料は低いが、
自分でも驚くほどストレスなく働けている。

今いるところは家族経営の小さな宿で、
オーナーはお年を召したご夫婦2人。

でも早朝から夜遅くまで働きづめの、めちゃくちゃタフなご夫婦だ。

お客さんの案内やサービス全般はご主人一人で全て回しており、ご主人は忙しさのあまり体調がよろしくないようで少し心配。。

あと、めちゃくちゃよく話す奥さんと、外国人の、臨時のヘルプの方2人

と、こんな職場で働き始めた。

初日は駅まで奥さんが迎えに来てくれて、
ずーーーっと車内で話してるとてもお喋りな方。

テキパキしてて、結構厳しそうだな、思いつつ良い印象はあった。

着いたら出迎えてくれた、物腰の柔らかいご主人と、アジア系のヘルプさん2人。

この2人がとても真面目で、1人の方はめちゃめちゃ働きもの。
日本語は1回では通じないが、みんなで相手を理解するため頑張って意思疎通をしようと、その空気感もまた良い。

朝起きたら清々しい緑と澄んだ空気で、鳥と馬の鳴き声。

仕事は7時開始で遅い時は22時まで。
間に休憩があるが、めちゃくちゃ忙しい。

でも、身体的な疲労のみで、ピリピリしたり、憂鬱になったりな、変な精神的な疲労がない。

仕事内容は、清掃や調理補助がメイン。

5室程度の小さな宿なので、部屋の清掃、外の掃除、調理、庭仕事などその分業務は幅広いが、
前調理系の住み込みでやった、デザート150個分盛り付け←20分で、レタス10ケース分(80個)洗う←1時間以内など、果てしない量をお尻を叩かれて繰り返しする作業はない。笑

とても対応が丁寧な宿なので、正直清掃のレベルや、細かい気づきはそれなりに求められるが、そこは自分の性に合っている。

多少時間がかかってもいいから、タオルの曲がり具合や、ソファのシワ、リモコンの角度など、そこはきちんと気を配ってやってね。と、
ただ、
これは正確に絶対ミスするな、でも◯分以内に急いで終わらせる
などの理不尽な要求はない。
↑どこの職場でも、あ〜あるあると言う程度のことだろうが、この理不尽さに耐えきれない場面はこれまでの職場で数多くあり、

今冷静に振り返ると、いや、無理だろともはや笑えるが
クソ真面目な私は、この理不尽な要求にも対応せねばとあっぷあっぷなことがよくあった。

あまり聞かずにやってミスすると、
多少時間かかっても細かいとこまで確認して、何回聞いても怒らないしミスしないことが一番大切だから
と言われるし
事細かに確認すると、そんなことまで聞かずに
ある程度自分で考えてやれ、と最後らへんは鬱陶しそうな顔で言われるし

いやどっちやねん、と思うし、
いちいちそんなのに振り回される私もめんどいし、
そんなのが人間関係の苦手意識を強めていく。

おっと、話がだいぶズレたが。。。

宿の家具や小物などもオーナーこだわりのアンティークで、正直扱いづらいものもある。
これは替えが効かないから、慎重に扱ってね、と指示があり、とはいえ、急いでやらなきゃいけないときもある。
でも基本的に丁寧さを優先して、急かされずに仕事をさせてもらえる。
↑ちなみに、一緒に働いた海外の方が、食器洗い中にグラスと湯呑みを割ってしまったが、実際全く怒ることはなく、
え、食器割ったの知ってたよね?見てたよね?ってくらい何も変わらぬ様子で、
何事もなかったかのようにガラスを回収しながら、全く関係ない話をし続けていた時は、逆に驚いた。笑
回収するときに一言、グラスは危ないから怪我しないように気をつけてね、とだけ。

ベッドメイキングが意外と力仕事で、手先を使うことは多少自信があった私も、
シワ一つなくピンと伸ばすのは結構難しい。しかも部屋の構図的にこじんまりしているので、
狭いスペースで綺麗にベッドを作らなければいけない時は初心者にはさらに難しい。
ベッドメイクを何度もやり直してて、普通の職場だったら遅いと指摘されるだろうな、と思いつつ
遅すぎて誰か見にくるかなと思っても、誰も様子を見にこない。笑
ので、座ってふっと休憩させてもらったり
私は、手取り足取りつきっきりで指示されるより、ある程度自分で考えて、時間がかかってもやらせてもらえる環境が居心地が良い、ので、いわゆる放任主義?
そこも私の性格に合っていた。
近くで見られていたり、一緒に作業すると
急かされたようで仕事に集中できないし、
共同作業だと、相手の反応や仕事の進め方に重点を置きがちで、上手いバランスで仕事を進めるのが難しくなる。
ある程度水の中を泳がせてくれて、きちんと自分の判断で進めながら
でもその上でのミスも受け止めてくれる。

拭き掃除を指示された時も、
これまでビジネスの基礎として擦り込まれた、
効率的に!スピーディーに!
が頭を駆け抜け
何より手早さを第一にささっと拭いて

「終わりました!」と言ったら、

そんな焦らなくていいから!
急がなくていいし、丁寧に落ち着いてやって
と言われて、

丁寧に仕事をすることの大切さを思い出した。笑

丁寧で細やかなご主人と、どちらかといえば雑破で大らかな奥さん、
ご主人がこだわって植えた一本の花を奥さんが気づかず切ってしまって、揉めていたり、笑
よく喧嘩しているが、このお2人だからとてもバランス良くステキな宿と、職場環境が成立するんだろうなと感じる。

お客さんがいない時は、目の前が牧草地の大自然を目の前にテラスでみんなでご飯を食べたり。
↑これが本当のリゾートバイトだよ、とご主人。
表面的に良いイメージだけで釣る広告ばかりの中、本当にその通り。😅
喉がおかしかった時は薬やハーブティーや飴をくださったり。
お客さんに出す手作りのクッキーを作らせてもらって、それを食べさせてもらったり。
おかずを分けたときに、
多い少ないがあると、スッと多い方に変えてくれたり🥲

住み込みは基本そうだが、今のところも寮費と食費は完全無料で、食事も手作りや、忙しい時は買って用意しておいてくれる。

炎天下の中でも庭仕事の時は、冷たい飲み物と、凍らせた果物と、軽食を用意しておいてくれて、
バイトだから、とか区別なく、
お客さんへのサービス精神は、わたしたちにも平等で、
働き手としてこんな扱いを受けていることに、少し感動している。笑

逆に、私は気を遣われるとさらに相手に気を遣ってしまうので、
関係性をあまり深く踏み込めない現状もある。
コミュニケーションにある程度距離感を作ってしまうのは、相手がいくら良い人でも関係ないということが実証された。笑
となると、これまで感じた人間関係の悩みは、
相手の人や周りの環境がうんぬんではなく、やはり自分の苦手意識から作り出していたものが多いんだろうなあ。

ただでさえ1人の空間と時間がないと本当にしんどいので、昼休憩くらい1人でゆっくりしたい!
職場の人とご飯の時間まで一緒なんて絶対無理!と前までそんな感じだったのに、
みんなで囲む食卓は良いし、仕事が終わったらすぐ部屋に戻りたい、仕事以外の時は顔合わせたくない。笑
とかも全くない。
仕事と私生活を分けすぎず、仕事も自分らしくマイペースに、本当に自分にできることを発揮して受け止めてくれる場所に出会いたいと、心の底から望んでたから、
初めてそういう環境に身を置けた気がする。

大変なこともあるし、でもお金に換えられない貴重な経験をさせてもらっている。
与えてもらってばかりの環境で、私も何か力になれているのだろうかと、いや、絶対お返しするぞ!と、疲労はありつつ、前向きなやる気に満ちている☺️

写真は、みんなでテラスでご飯を食べた日の空

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